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第5章 引っ越した報告してないけど、まぁ~いっか。
8※
しおりを挟む「んっ……はぁ……」
兄の言葉が減り、俺の体で快感を本能のまま貪っている。
お互い、体に纏う布は汗や唾液、精液でぐしょぬれ。でも俺も兄もそんな事などお構い無しで、激しく抱き合う。
きっとお互いのたがが外れたんだと思う。
兄にあれから朝まで攻められ、共に体力の限界をむかえたころに睡眠をとり、昼の時間に目覚め、兄のお風呂上がりのようにさっぱりとするクリーンで綺麗になったと思ったらまた抱かれ、さすがにお腹が空いたので軽い食事をベッドの上で取った。
「んんっ……やぁん、はぁっ……あっ……ああっ!」
昨晩から散々喘ぎ続けた声は擦れて、絶え間ない快感に思考はすっかり狂わされている。
もう、気持ちよくてたまらない……もっともっと欲しい……。
飽くことなく様々な体位で抱き合い、今は四つん這いの体位で兄を受け入れている。硬くて熱い兄の肉棒は緩やかさのない動きで、俺の中を出入りしかき回す。
体調不良などもうとっくにどこかに吹き飛んだようだ。
体調不良はどちらかと言えば強制発情なのだろうけどーー。
「あ、あにぃ……イイッ……あぁ、ん……もっとぉ」
「ククッ……もう昨日から数えきれないくらいイッてるのに、るーは貪欲だなぁ」
意地悪く、言葉でも攻める。
クリーンで中にあった兄の精液も消えちゃったから少し寂しい……。
「兄のお薬……。せーえき出なくなるまでちょーだい?」
「……るーは本当に……くそっーー。もう我慢しないからな!」
どうやら俺がベッドから出るのはまだまだのようだ。
とりあえず一時間が経過した。ーーが、まだ兄とは繋がっている。
「兄は絶倫……」
「あぁっ?」
昨日からの行為でシーツはぐちゃぐちゃ。俺の体は豹みたいに斑点がたくさんある。
繋がっているお尻はもう別物みたいな感覚で拡がりきってる気がする。
付近を触られると傷みはなく、どちらかと言えばピクピクと擽ったい。
「あぁーあ、こんなに拡がって……」
「んひっ! だめぇ、しゃわん……っあ!」
「繋ぎ目を触るだけでイくとか……」
この体はドンだけ淫乱なんだーー。そう耳元で囁かれた。
グレン兄さんと二回。兄とは丸一日。数だけなら三回なのに俺の体は変過ぎる。変と言うよりも快楽に弱くて、兄の言うように淫乱なんだとしたら……。
よし、引きこもろう。
「るー、出る。んっーーーー。っはぁ、るー? 大丈夫か?」
ズルンッと兄が抜け出ると拡がりきってる所からポタッポタッと兄の精液と俺の腸液、そして潤滑剤に使った試作品のアロエベラと米油等々を混ぜたローション擬きが混ざったものが流れ出た。
「あ、にぃ……。体、治ったみたいで良かったね……。とりあえず明日は休んで明後日に薬飲まないで勃つかチェックしよう」
ヘニャリと笑って寄り掛かるとそのまま寝てしまったが、感覚と言うか兄にデコチューをされた気がする。
「明後日もコレと同じことになったらどうするつもりなんだろ……」
そんなことを呟いていたことなど露知らず、俺は治っていると良いなぁと夢の世界に旅立っていた。
◆
え、結果? 知りたいものですか? そうか、治ってるか気になると……。
「兄ぃ、兄ぃ! もう、無理ぃ。お腹一杯なのぉ」
「そんなこと言って……。るーは一昨日みたいにまだまだ頑張れるだろ?」
こんな感じで朝まで。昼まで。夕方から兄に美味しく頂かれました。
その日、何も出来なかったのは言うまでもなく、兄にヒールをかけて畑やら馬の世話やらを全てお願いして俺はベッドの住人になったのは察して欲しいのです。
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