クソゲーの異世界で俺、どうしたらいいんですか?

けいき

文字の大きさ
上 下
183 / 475
第5章 引っ越した報告してないけど、まぁ~いっか。

8※

しおりを挟む

「んっ……はぁ……」

 兄の言葉が減り、俺の体で快感を本能のまま貪っている。
 お互い、体に纏う布は汗や唾液、精液でぐしょぬれ。でも俺も兄もそんな事などお構い無しで、激しく抱き合う。
 きっとお互いのたがが外れたんだと思う。
 兄にあれから朝まで攻められ、共に体力の限界をむかえたころに睡眠をとり、昼の時間に目覚め、兄のお風呂上がりのようにさっぱりとするクリーンで綺麗になったと思ったらまた抱かれ、さすがにお腹が空いたので軽い食事をベッドの上で取った。

「んんっ……やぁん、はぁっ……あっ……ああっ!」

 昨晩から散々喘ぎ続けた声は擦れて、絶え間ない快感に思考はすっかり狂わされている。
 もう、気持ちよくてたまらない……もっともっと欲しい……。
 飽くことなく様々な体位で抱き合い、今は四つん這いの体位で兄を受け入れている。硬くて熱い兄の肉棒は緩やかさのない動きで、俺の中を出入りしかき回す。
 体調不良などもうとっくにどこかに吹き飛んだようだ。

 体調不良はどちらかと言えば強制発情なのだろうけどーー。

「あ、あにぃ……イイッ……あぁ、ん……もっとぉ」
「ククッ……もう昨日から数えきれないくらいイッてるのに、るーは貪欲だなぁ」

 意地悪く、言葉でも攻める。
 クリーンで中にあった兄の精液も消えちゃったから少し寂しい……。

「兄のお薬……。せーえき出なくなるまでちょーだい?」
「……るーは本当に……くそっーー。もう我慢しないからな!」

 どうやら俺がベッドから出るのはまだまだのようだ。



 とりあえず一時間が経過した。ーーが、まだ兄とは繋がっている。

「兄は絶倫……」
「あぁっ?」

 昨日からの行為でシーツはぐちゃぐちゃ。俺の体は豹みたいに斑点がたくさんある。
 繋がっているお尻はもう別物みたいな感覚で拡がりきってる気がする。
 付近を触られると傷みはなく、どちらかと言えばピクピクと擽ったい。

「あぁーあ、こんなに拡がって……」
「んひっ! だめぇ、しゃわん……っあ!」
「繋ぎ目を触るだけでイくとか……」

 この体はドンだけ淫乱なんだーー。そう耳元で囁かれた。
 グレン兄さんと二回。兄とは丸一日。数だけなら三回なのに俺の体は変過ぎる。変と言うよりも快楽に弱くて、兄の言うように淫乱なんだとしたら……。

 よし、引きこもろう。

「るー、出る。んっーーーー。っはぁ、るー? 大丈夫か?」

 ズルンッと兄が抜け出ると拡がりきってる所からポタッポタッと兄の精液と俺の腸液、そして潤滑剤に使った試作品のアロエベラと米油等々を混ぜたローション擬きが混ざったものが流れ出た。

「あ、にぃ……。体、治ったみたいで良かったね……。とりあえず明日は休んで明後日に薬飲まないで勃つかチェックしよう」

 ヘニャリと笑って寄り掛かるとそのまま寝てしまったが、感覚と言うか兄にデコチューをされた気がする。

「明後日もコレと同じことになったらどうするつもりなんだろ……」

 そんなことを呟いていたことなど露知らず、俺は治っていると良いなぁと夢の世界に旅立っていた。



   ◆



 え、結果? 知りたいものですか? そうか、治ってるか気になると……。

「兄ぃ、兄ぃ! もう、無理ぃ。お腹一杯なのぉ」
「そんなこと言って……。るーは一昨日みたいにまだまだ頑張れるだろ?」

 こんな感じで朝まで。昼まで。夕方から兄に美味しく頂かれました。
 その日、何も出来なかったのは言うまでもなく、兄にヒールをかけて畑やら馬の世話やらを全てお願いして俺はベッドの住人になったのは察して欲しいのです。




しおりを挟む
感想 410

あなたにおすすめの小説

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

どこにでもある話と思ったら、まさか?

きりか
BL
ストロベリームーンとニュースで言われた月夜の晩に、リストラ対象になった俺は、アルコールによって現実逃避をし、異世界転生らしきこととなったが、あまりにありきたりな展開に笑いがこみ上げてきたところ、イケメンが2人現れて…。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

悩める文官のひとりごと

きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。 そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。 エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。 ムーンライト様にも掲載しております。 

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】記憶を失くした旦那さま

山葵
恋愛
副騎士団長として働く旦那さまが部下を庇い頭を打ってしまう。 目が覚めた時には、私との結婚生活も全て忘れていた。 彼は愛しているのはリターナだと言った。 そんな時、離縁したリターナさんが戻って来たと知らせが来る…。

処理中です...