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第5章 引っ越した報告してないけど、まぁ~いっか。

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「兄?」

 声をかけるとピクッと目元を震わせてゆっくりと開いていった。

「気分悪い?」

 頬を触ると少し熱い気がした。熱でも出たのかな……。

「ん……。るー?」
「兄、気分は? ご飯食べられそう?」
「…………るー、ちょっと一人にしてもらえるか?」

 そんなことを言い始めたが俺は却下した。
 あの薬を飲んでからこんな風になったのだから様子を見守らなければいけないし、何よりも薬を用意した俺の役目だろう。

「兄、薬飲んだんだよね? いつからこんな感じ?」
「んー、30分前に飲んでからじわじわと?」

 つまりは緑のランプが出てきたのかな? いや、30分前なら赤いランプかな?
 え、発音? カップ麺の赤と緑の発音だけど?

 いや、そんなことよりも兄の症状って前の俺と同じじゃね? グレン兄さんと同じじゃね? まぁ、確実にアレだ。強制発情ーー。

「あ~に♪」
「ん?」
「はい、チュー♪」

 まぁ、兄を煽ってみれば自ずとわかるだろ……。

 そんなことを一瞬でも思った俺を殴りたい。



   ◆



「……はぁ、ん……んーー。は、んっ」
「はっ……。すげ、るーの中、物凄く熱い」

 荒い息で興奮を隠そうともせずに兄がそう呟き、俺の唇を塞いだ。
 キスにより、唇が擦れる刺激すらも凄く気持ちよくて、ついつい刺激を求めるように兄の唇に吸い付いた。
 兄の細くて長い指が悪戯に動き、その触られーー弄られている中はもう柔らかくなっていて、でも意地悪なその指を無意識に締め付けた。
 兄は俺の口内から舌を引き抜くと熱っぽい。
 なんだか熱に浮かされたような目で俺を見つめていた。

「んはぁ、……っ、るーの中にーー。この中に入れ、たい」
「ーーっ、はっ、あ……にぃっ。」
「な、ここに入れて、いい?」

 耳をねっとりと舐められて囁かれた言葉に、思わずコクコクと頷いた。

 もう、自分も指だけじゃ物足りない。満たされたい。

 そんな欲望に忠実な……。いや、我慢できない素直な俺の耳に「はぁ……」と熱い息が掛かり、中に入っていた指がズルリと引き抜かれた。
 その感覚すらも俺の貪欲な体は快感を伝えてきてブルッと体が震える。
 兄は俺の日に当たっていないせいで真っ白な足を抱え上げ、痛いほどに張り詰めている自身を入り口に押し当てた。

「あ、兄の……。大きすぎだよぉ~……」

 パンパンに張り詰めたソレは見たことのないサイズ。グレン兄さんも妙に大きかったけど、それよりも太くて長い。
 なるほど、グレン兄さんは白人サイズで兄は黒人サイズ?
 俺からしたら二人ともに巨根ですけどね? 因みに以前も思ったけど、兄はやはり遺伝子はスーパー男性なのだろう。

 (回想)
 えっと染色体がXYの男同士だとXX、XY、XY……。YYはさすがに無いだろ。
 たぶんゲームだからXYYのスーパー男性になりそうだとは思うんだよね……。
 イメージとして見た目背の高いイケメンの精神でも肉体でも何らか一部が極端な感じがする。
 取り合えず、なるほど。男に生まれる確率高いわ……。

 なぁんてサラリと思った過去の自分を殴りたいです。
 あー、なんと言いますか。あれはやっぱりフラグだったか……。
 俺が旗揚げしたんだからもうこの巨根は仕方ないかーー。




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