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第2章 新生活スタート

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「クリーン!」

 おっやぁ~? ミドリちゃんに勝手に魔法を使われましたよ?
 もしかして進化したのかな……。
 確かに刃に脂とか多いと滑りやすいというか斬れにくいよね……。
 今度、刃砥の魔法を作ろうかなぁ。
 包丁にも使えるしね!

 視界の片隅ではパパがいつになく楽しそうに戦ってます。
 剣でそりゃもう叩っ切ってます。
 そしてぶっ刺すように止めの一撃をあたえています。

 グレン兄さんもストレス発散のように剣と魔法を使って楽しそうです。

 で、す、が、一番楽しそうなのはミドリちゃんだね!
 久し振りの大量モンスターだもん。仕方ないよね!

 ウルフの爪攻撃をサッと避けてはそのまま首を斬り落とす!

 いやぁ、もう、圧巻だよね! 怖いわぁ……。
 あ、蛇だ! うわ、こわっ!

「アース・ウォール!」

 また勝手に魔法を使いまして近くの複数体いた蛇を集めて圧死させましたよ……。
 そうしたら下半身蛇のほぼヌードのラミアさんが激おこでやって来まして、ギャーギャー何かを言ってますが言葉がわかりません。
 脳内で「うちの子達を殺したのはお前かァっ!」と言ってることにしておきます。
 俺の脳内はラミアさんはモンスターだけどモンスターペアレンツな感じ。
 ただ、ミドリちゃんは容赦ないので半分人の形をしていても容赦なく首ちょんぱしまして……。

 えっと、ラミアさん。なんか、ゴメンね。

 ラミアさんを殺したら小さな蛇がウジャウジャと気持ち悪いぐらいたくさん集まったのでまたもや土の壁でラミアさんごと圧死させた。

 えっと、ラミアさん。本当にごめんなさい。
 あと、怨まずにちゃんと成仏してくださいね。
 ミドリちゃん! パパと兄さんと俺にヒールをプリーズ!

「エリアヒール!」
「ルカ、ありがとう」
「助かります!」

 いえいえ、ミドリちゃん。魔法をありがとう!

 そうして逃げたモンスター以外は全て倒し、様子を見ているとミドリちゃんが自発的にクリーンを使って鞘に戻っていきました。
 満足したのと安心したのかな……。

「ミドリちゃん、今回も守ってくれてありがとうね!」

 今まで握っていた柄の部分にチュッと軽くキスすると刀自体がほんのり暖かくなった気がしました。

【うわぁ、ミドリが熱くなるくらい照れてる……。可愛いなぁ……っとそうだ! ルカ、ウルフとか毛皮のあるのは組立隊に任せちゃいな? 毛皮を剥ぐだけなら早いから、その間休憩して疲れをとると良いよ】

 辞書る、わかった。教えてくれてありがとう!

「パパ、兄さんも少し休みましょう。僕、なんだか疲れちゃった……」

 毛皮のあるもの全て異空間に送り込むと土の壁を展開した。




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