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第2章 新生活スタート
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しおりを挟む「ルカ、こんなに美味しいものをどうして今まで隠していたんだ!」
「この世界なのか、この国だけなのかはわからないですが、食事事情が乏しかったからです。コレに味をしめたら今までの料理が食べられなくなります。夜は俺含めて辛いですよ~っ」
脅しをかけると二人も納得したのか苦笑いをした。
兄が前に美味しくないから健康補助食品の方がマシと言っていたのも納得しちゃうくらい味気ないのだ。
「とにかく僕はこの国にいる間は料理を誰にも教えません。帝国に帰属するか、国を建ち上げる以外は無理ですね」
「確かにがめついアイツらの事だから逃げられなくなるねぇ……。うん、わかったよ」
パパの理解の早さにちょっぴり脱帽だけど、ただ……。
ただ、本日の夜の食事を思うと泣ける。
でも今回は俺だけではないようなので少し安心です。
「パパ、兄さんも……。寝る前に少しだけお肉を出してあげるね? 少し食べればちょっと満足するから……」
「ルカーーーーっ!」
パパに殺されるかと思うほどの圧力でした……。
薄味だけど旨味はあるミートボールで良いよね……。
本来ならタレとかソースをかけるけどスパイスとハーブを入れたからそれだけでも大丈夫!
そして休憩と森の間引きは終わり、採取に取り掛かった。
「……この広場、目欲しいのは無さそう……」
「ではルカの行きたい方へ行きましょうか……」
「え、本当っ!? えっと……じゃぁ、あっち!」
マップルマップル~っ! が矢印を出して案内してくれるみたいなのです。
◆
「うっわぁ~っ! 果実園だ! すごーい! すごーい!」
邪魔されないように壁を作り、パパ達はモンスターなど気を付けながらも果実をそれなりに取って貰いました。
俺はマップルマップル~っ! がおすすめする苗木を片っ端からゲットしてますよ!
木をゲットしたらハーブや綺麗な花など取りまくり、パパ達が密かにドン引きしてました。
でも時間は有限だから気にしない!
辺りを全種類一株ずつ取りつくしたのでそろそろ帰るかと壁を撤去したらモンスターがたくさんいました。
「あらら……」
「たくさんだねぇ……」
「気を付けて終わらせましょうね! アイス・バレット!」
先手必勝の魔法で離れているうちは攻撃しまくり、近くなったら剣で戦っていた。
「ミドリちゃん! 頑張ろうね!」
そう言って鞘から抜くと久しぶりに体が勝手にオートモード!
日本刀って包丁みたいなものだからスパスパ切ってます。
うわぁ、あまり見たくないけどミドリちゃんがモンスターの首を斬り落としてるんですけど……。
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