上 下
72 / 475
第2章 新生活スタート

36(注・ゲスな表現があります)

しおりを挟む

 話の続きとしては第四王子の母である男妾は女性と同じように膣を外へ二形として魔改造を行い、受精卵を取り出して魔装置での子の育成。
 もしくは帝王切開を希望したらしいのだけれど、鬼畜でゲスな王様は根っからの男好きなのか二形に興味を全く示さず、有無を言わさず直腸への魔改造をさせて尚且つ産むところを見たいと自然分娩だそうな……。

 女性よりも遥かに苦しむ姿をショーのようにワインを飲みながら観賞していたらしい。

 うん、肛門が赤ちゃんを生むためにあるのではないしね……。
 むしろ開かないように筋肉で出来てるからさすがに無理がある。
 魔法でいざ産むとなると出口である肛門には本当に弱い麻痺をかけるんだそうだ。
 所謂筋弛緩剤みたいなものなのだろうか……。
 聖属性持ちで割合の少ない人がヒールを少しずつ掛けて痛みを仄かに緩和しながら産ませるんだってさ……。
 俺みたいな聖属性の割合の高い人が掛けると逆に傷もなにもかも治しちゃうから逆に危険らしい。

 あー、なるほど。確かにそれは一理あるかもしれない。

 ……いやいや、そもそも筋弛緩剤として軽く麻痺したところで肛門からメロンを出すのは厳しくないか?

 でも男妾が悲鳴やら何やら上げながら子を産んだら産んだで生まれた王子には目もくれず、考えたくないほどに裂けたり色々と拡がった痛々しい肛門に対して王様は無言で腕を肩までガッと突っ込んで周囲も真っ青になるくらいに普段は突っ込むことが出来ない腸の方をいじめにいじめ抜いたとか……。
 男妾も男妾で子供を出産して気を失ってるのに国王の悪戯と言うか攻めに苦痛よりも気持ちよかったのかは不明だが溜まった精液が枯れるまで何度も吹き出したとかなんだとか……。

 何て言うかどっちもどっち?

 逆に生まれた王子が放置で酷くないか? 兄だけど……。
 まぁ、立ちあった助産師数名は女性で即座に王子である兄を沐浴させ、控えていた乳母が乳を飲ませる。

 そんな命のやり取りをしてる間、王様は解禁された男妾の体を存分に楽しみ、魔法を施す魔導師達は満足するまでそれを見続けさせられるという……。

 憶測も含めて出産時の色んな鬼畜な噂が王様にはあるらしい。

 んで満足したのか分娩の最後。終わった安堵と痛みから気絶していた男妾は自身の精液にまみれた状態で、側にいた魔導師にヒールをかけさせて、分娩で壊れた肛門を元の絞まった状態に治ったかの確認をすると部屋から出ていった。
 ヒールで全てが治ったものだから王様は我慢してた分、翌日から彼を抱き潰したんだってさ……。

 グレン兄さんも色んな人から聞いた話だからなんとも言えないけど、それに関してはあり得ない話ではないらしく本当な気がすると言っていた。

 ひいぃぃぃ~っ! うわ、こえ~っ! 怖いよぉ~っ!
 ホラーよりも怖い!
 んでゲス~っ! 鬼畜~っ! 鬼~っ!

 王様、死ね~っ! まじ死ね~っ!

 マジであの時テント内に飛び入ってよかったわ~……。
 絶対ゼノさんは王様に魔改造させられて妊娠されてたわぁ……。

「ふぇーん、王様怖いよぉ……」
「ルカ、大丈夫ですよ。守ってあげますからね! だから知らない人についていったらダメですよ? 知ってても一人の時はついていってはダメですからね?」
「わかってるよ! 僕はそこまで子供じゃないよ!」

 ………………あれ? でもなんか怖くて一人じゃ寝られそうにないや……。
 出産したばかりの産婦いや、産夫が痛みで気絶してるからって腕を奥まで突っ込んでって……。

 国王様はマジで最低最悪のクズもしくはゲスだろ……。

 てか、恐怖しかなくないっ!?
 風邪ひいてないのに寒気がするんだけど……。





しおりを挟む
感想 410

あなたにおすすめの小説

もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!

ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー] 特別賞受賞 書籍化決定!! 応援くださった皆様、ありがとうございます!! 望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。 そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。 神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。 そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。 これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、 たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

【完結】別れ……ますよね?

325号室の住人
BL
☆全3話、完結済 僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。 ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...