クソゲーの異世界で俺、どうしたらいいんですか?

けいき

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第1章 気がつけば異世界

25※

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「んはぁ……」
「ふふ、可愛い……。ルカ、すぐに楽にしてあげますからね?」

 ベルトを外してズボンを下着ごと脱がされた。服が、脱がすグレンさんの手が、触れる度、擦れる度、熱い吐息がこぼれてしまう。

「グレンさん……っ、ご、めんなさ……」
「気にしなくて大丈夫ですよ? ルカは気持ちよくなることだけを考えていれば良いですからね」

 グレンさんはベッドの頭のところに寄りかかり、俺を膝の上に座らせ、そして軽く足を広げられて閉じようとすると何故か優しく優しくキスをされた。

「……っ」

 戸惑いながらも絡められる舌に逃げても無駄だと理解したときには辿々しくはあるが応えようと少しだが動かした。グレンさんが上手なのだろう。俺の舌が動く度に絡めとられ、体はその都度ビクンッと震える。

 ん、ベロチュー気持ちいい……。

「んっ」

 キスに夢中で体の力を抜いていたので思わずビクッとしてしまった。グレンさんが急にシャツ越しだけど乳首を触ってきた。後ろから回された手が遊ぶように乳首を摘まみ、もう片方は限界と言いたげなほどにパンパンになった俺の性器。二ヶ所が急に弄られ、ゾクゾクッとする快感に体が強張る。

「力を抜いて……。大丈夫ですから……」

 乳首をいじっていた手を止めて良い子良い子と頭を優しく撫で始め、先程のように胸にもたれ掛かるように戻された。

「は、んっ……」

 グレンさんの手はゆるーく、優しく、弱い刺激でも俺にとってはとても大きな刺激でこのまま続けたら気が狂ってしまうんじゃないかって心配になるくらい気持ちいい。俺は荒い息を吐きながら背中を反らせ、聞いたことのない声をあげて初めて精液と言うものを自分が理解した状態で出した。

「ルカ、満足できました?」

 グレンさんが優しく声をかけてくれたけど、俺の精神は本当に満足なんだけど……。体はまだまだ満足などしないみたいで──。震える手を動かしてシャツのボタンを二つ、三つ外した。

「グレンさん……。もっと触って? 体、まだみたい……」


   ◆


「な、でぇ……。もう出ないのに……っん、んんっ!」

 正直にいえば三回くらい出しただろうか……。強いていえばグレンさんも疲れたのだろう。もう前を触ってくれない。だから自分で辿々しくはあるがやわやわと触っている。
 少し前に俺をベッドに寝かせてグレンさんは俺の尻に指を入れて気持ちいいところを見つけてそこを触ってくれた。

「ルカ……」
「ごめ、なさ……。俺、グレンさんに無理させて……」
「ふふ、大丈夫ですよ? 可愛い姿を見られて嬉しいですし」

 でも……。かなりつらそう。我慢してるって顔してるよ……。でもそうさせてるのはきっと自分だ……。

「あ、ん……。あ、奥ぅ……」
「……っ」

 俺の中に入れているグレンさんの指がさっきから気持ちいい所を触ってくれなくて何だかもどかしい。グレンさんの指が俺の中で動いているのに──。指を曲げ、中を拡げるように動いていて少しずつ、少しずつ拡げられ、今は何本なのだろう……。
 俺、どうしちゃったのかな……。なんだか、グレンさんが欲しいんだ……。

「……っあ!」
「ふふ、やはりここは反応が良いですね」

 気持ちいいところ。たぶん前立腺? 勉強不足でわからないけど……。でもグレンさんはさっきからそこをあまり触ってくれない。拡げるように動きながら弱いらしい場所の周辺しか触らなくて、焦らされる。それが本当にもどかしい。何度か出した俺の精液を潤滑剤にして中を動くその指はゆっくりと外へ出ていった。

「ルカ。入れますから、力を抜いていてくださいね……」

 ポロンとズボンから現れたのは自身とは太さも異なるただの凶器でした。

「グレンさん……。ん、あのね? 俺、グレンさんが欲しい……」
「ルカは素直で積極的ですね……」
「でも、初めてだから怖い……」

 俺とサイズが違う。違いすぎる。頭では恐怖を感じ、でもこの毒に侵された体は悦んでいる。チグハグすぎてどうしたら良いのか……。

「ルカ、出来るだけ優しくしますから力を抜いて受け入れてくださいね」




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