【完結】忘れられた王女は獣人皇帝に溺愛される

雑食ハラミ

文字の大きさ
上 下
1 / 35

第1話 忘れられた王女の政略結婚

しおりを挟む
今日もどこかで開かれるきらびやかな舞踏会。絢爛豪華な会場で、美しく着飾った貴族たちが笑いさざめき軽やかに踊る。おとぎ話に出て来そうな夢の空間。それはさながら、一枚の屏風絵のようだった。

そんな中、ロザリンド・ウィザースプーンは、自分の役割を全うすることに全力を注いでいた。完璧な壁の花でいるという使命。それが彼女に求められた全てだ。

栗色のふんわりした髪は緩く結われ、色素の薄い肌に頬のピンク色がよく映えている。ミントグリーンの装飾の少ないドレスだが、小柄な体型に似合っていてさながら妖精のような儚さがある。ぱっと見ふわふわした印象だが、ヘイゼルの瞳は一点をまっすぐ見つめ、直立している姿はどこか緊張が抜けない。

そう、彼女は仕事中であった。忠犬のように、主人が踊り終わるのをじっと待っているのだ。

しかし、傍目には踊る相手のいない令嬢に見えるのだろう。普通なら、彼女のような若い娘が誰にも声をかけられないのはおかしな状況である。そう思った若い貴公子が彼女に近づいて話しかけて来た。

「本来なら、誰かを介して自己紹介するのがマナーとは存じていますが、どうかご無礼をお許しください。どうしてもあなたを放っておくことができなかったのです。私はターナー家の——」

ちょうどその時、音楽が終わり、主人のラッセル夫人が戻って来た。もういい年なのに装飾過多のドレスは、彼女の巨体をより強調している。かなり動いたらしく、顔を真っ赤にして汗をかいていた。

「ああ疲れた。この年にもなると連続して踊るのは大変ね。ロザリンド、扇をちょうだい。全く、暑いったらありゃしない。単純に部屋の温度を上げればいいってもんじゃないのよ、光熱費を惜しまないアピールかしら? あら、この方はどなた? 仕事中に雑談とはいい度胸してるわね?」

ロザリンドが慌てて弁解しようとすると、貴公子が先に口を挟んだ。

「奥様! すいません! 私が一方的に話しかけただけで、彼女は何も悪くありません。どうかお叱りにならないでください」

「あら、そうなの。なら別にいいけど」

ラッセル夫人はそう言うと、険のある顔で貴公子をじろじろと眺めまわした。貴公子はそれにもめげず、勇気を出して食い下がる。

「もしよければ、改めて奥様から娘さんを紹介していただけるとありがたいのですが……」

「娘? 冗談をおっしゃらないで、若い人。こんなみすぼらしい娘と親子なわけがないでしょう? 彼女は私の付添人です。あなたのような方と釣りあう身分ではありません。ここにはもっと素敵なご令嬢がいるでしょう? 他を当たりなさい」

そう言い残すと、ラッセル夫人はでっぷりした体をゆっさゆっさと揺らしながら立ち去り、その後ろをロザリンドが身を小さくしながら追いかけた。貴公子は呆気に取られたまま、その背中を目で追うしかなかった。

**********

「全く、最近の若者はマナーがなってないわね! 一人でいる女性に突然話しかけるなんて。せいぜいあなたが色目を使ったんでしょうけど」

「そんな……! 滅相もございません! 私はただ立っていただけです!」

「そうやって口答えするところも生意気ね。まだ貴族仕草が抜けないのかしら。あれから何年経っているの? いい加減自分の立場をわきまえなさい」

ラッセル夫人は一気にまくしたてると、わざとらしくため息をついた。そう言われると何も言い返せなくなる。夫人のために扇で仰いでいたロザリンドは、沈痛な面持ちでうつむくしかできなかった。

それからさっきの失点を少しでも取り戻そうと、夫人のためにフルーツポンチを持って来たり、馬車を呼んだりと甲斐甲斐しくこまめに働いた。こうして、自分は少しも舞踏会の雰囲気を楽しむ余裕がないまま、日付が変わる頃に会場を後にした。

ロザリンドが、ラッセル夫人の付添人として住み込みで働くようになって3年の月日が経つ。その前は別の邸宅で家庭教師として働いていたが、家の主人に手を出されそうになったのを、ロザリンドから誘ったと妻に逆恨みされて追い出された。働き口が見つからなくて困っていたところを拾ってくれたのがラッセル夫人だったので、何を言われても逆らえない事情があった。自分のような訳あり娘、雇ってくれるところがあるはずない。

そう思えば、横柄なラッセル夫人が救いの天使に思える。付添人という立場ながら、殆どお付きのメイドの仕事に近いのも、最初に指示したことを平気で覆してそれがロザリンドの責任にされるのも、他の使用人仲間から蔑まれていることも気にならない。相場から大分少ない給金でも、何とか生活できるだけ御の字だ。色目を使う主人がいないことも助かった。

そんなある日、王宮からの使いがラッセル家にやって来た。

「ええ、ロザリンド・ウィザースプーンはうちの使用人ですが。えっ? 彼女にですか? でもなんで今更?」

ロザリンドは、王宮という言葉を聞いて嫌な予感がしたが、主人に言われ仕方なく使者と会った。

「国王陛下直々あなたに会うんですって!? あなたとは無関係のはずじゃなかったの? 一体どうして?」

そんなこと言われてもロザリンドにも分からない。母が亡くなってから国王には会っていない。今では赤の他人のはずだ。なぜ今更自分に会うの? というのは、彼女が一番思うところだ。

そうは言っても王命に逆らえるはずがない。ロザリンドはせめてもと、できる範囲で身だしなみを整えた。持っている衣類はどれも地味だが、その中でも比較的新しいドレスを選んだ。装飾品の類も殆ど持ってないが、使用人の立場ということで許してもらおう。先日の舞踏会で着たドレスは、ラッセル夫人からの借り物だ。従者がみすぼらしい格好をしたら自分の沽券に関わると言って一時的に貸してくれたのだ。

ありったけの物でどうにか身だしなみを整え、王宮へと向かった。以前はここを住処にしていたはずだが、久しぶりに足を踏み入れるとなると随分緊張する。二度とここに戻って来ることはないと思っていたのに。

ロザリンドは、王族に対するマナーを忘れてないか冷や冷やしながら頭の中で繰り返し復習した。会うのは初めてではないが、臣下としては初めてかもしれない。自分の覚えているマナーで合っているのかどうしても自信が持てないでいた。

「ああ、久しぶり。そう固くならずに、まあ座りなさい」

しかし、国王の調子はあっけないほどにざっくばらんだった。王族に拝謁する時の長口上を述べようとすると、「ああ、いい」と止められてしまった。一体何事だろうと訝しく思いながら腰を下ろす。

この人を父と呼んだ時代もあった。しかし、今は血のつながりのない赤の他人である。ロザリンドはどんな顔をして接したらいいのだろうと戸惑ったが、国王の方は何食わぬ顔をしたままリラックスした様子だ。これじゃまるで親子のようではないか。一体何を考えているのだろう、皆目見当がつかない。

久しぶりに見る国王は髪に白いものが交り、顔のしわが増えたようだ。10年以上も会ってないのだから変わって当然である。向こうからは「大きくなったね」や「きれいになったね」などの言葉をかけられるのかと思ったが、そのようなことは一切なかった。

「今回お前を呼んだのは他でもない、縁談を紹介したいと思ったんだ」

「え、縁談ですか!?」

一瞬礼儀もかなぐり捨てて大声を上げてしまった。それくらい予想してなかったことだ。どうして今更、血縁関係者のようなことをするのだろう。

「これは外交的にも非常に重要な、つまり政治色の強い婚姻だ。だからお前には重要な役割を果たしてもらうことになる」

神妙な表情で述べる国王の顔を、ロザリンドは不敬であるにもかかわらずまじまじと見つめた。

「つまり、政略結婚ということですか」

「そうだ。飲みこみが早いな。相手は我が国と西側の国境を接するタルホディア皇国。言わずと知れた獣人が治める国だ。そこの若き皇帝、レグルス・ラド・タルホディアという名前を聞いたことがあるだろう。帝位について日が浅いが国民からの信頼は厚く、体制は盤石だ。5年前に妻を亡くしてからは独り身で、今年で30歳を迎えるらしい。前妻との間に子は設けておらず、跡継ぎを作らなくてはならない。そこで、お前の出番だ」

国王と目が合って、ロザリンドは体をびくっと震わせた。

「後妻としてタルホディアに嫁いでほしい。この、カルランス王国の王女として」

「は? 王女ですか?」

ロザリンドは、余りの手のひら返しに気の抜けた声を上げた。まさか、自分が王女に返る日が来るなんて。

「私は、国王陛下とは血のつながっていない他人のはずです。14年前にそう決められたではありませんか。それなのに、なぜ今更?」

「この婚姻のためだよ。いくら獣人とは言え、皇帝の妻として差し出すには平民のままではいられない。そこでお前をわが国の第一王女として復位させる。時間がないので、早速このまま王宮にとどまって準備に取り掛かって欲しい。平民の期間が長かったから、新しく覚えなければならないことも多いだろう。カルランス代表として恥ずかしくない王女として研鑽を積んで欲しい」

余りの急な話にロザリンドは絶句するしかなかった。なぜタルホディア? 母方の血のつながっていない兄弟にタルホディア人がいたと聞いたことがあるがそれっきりで、縁もゆかりもない種族である。だが、一方でなぜ自分が選ばれたか腑に落ちる部分もあった。

獣人は人間より物理的に力が強く、戦になればまず勝ち目はない。我が国カルランスは、国境を接しているためタルホディアを刺激せずに外交を行う必要がある。しかし同時に、獣人は人間より劣った存在として差別されてもいた。王族の大事な姫をあんな野蛮な国に嫁に出すわけにはいかないのだろう。そこで選ばれたのがロザリンドだ。

ロザリンドは、母が姦淫の疑いで処刑されるまで、カルランス王国の第一王女だった。王妃だった母は最期まで無実を訴えたが聞き入れられず、一人娘であるロザリンドも不義の子だと一方的に断罪され、身分をはく奪された。

10歳で王宮を放逐された彼女は、母の実家に引き取られたが、運悪く跡継ぎが早世し、年老いた祖父母も相次いで亡くなり、孤立無援の身となった。それでも18歳までは寄宿舎にいられたが、卒業してからは働く必要が出て、家庭教師を3年、現在の付添人を3年勤めている。すっかり身も心も平民に染まり、王族だった頃の欠片はこれっぽちも残っていない。

そんな取るに足らない存在だから、獣人の花嫁として選ばれたに違いない。捨て駒としてはおあつらえ向きな存在だ。例え万一のことがあっても簡単に切り捨てられる。そんな国王の思惑が垣間見えた気がした。元より国王の命令だから逆らえる術なんてない。しかし、この人を父親だと思った過去の自分が、この上もなく愚かに思えたのもまた事実だった。


しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

所詮、わたしは壁の花 〜なのに辺境伯様が溺愛してくるのは何故ですか?〜

しがわか
ファンタジー
刺繍を愛してやまないローゼリアは父から行き遅れと罵られていた。 高貴な相手に見初められるために、とむりやり夜会へ送り込まれる日々。 しかし父は知らないのだ。 ローゼリアが夜会で”壁の花”と罵られていることを。 そんなローゼリアが参加した辺境伯様の夜会はいつもと雰囲気が違っていた。 それもそのはず、それは辺境伯様の婚約者を決める集まりだったのだ。 けれど所詮”壁の花”の自分には関係がない、といつものように会場の隅で目立たないようにしているローゼリアは不意に手を握られる。 その相手はなんと辺境伯様で——。 なぜ、辺境伯様は自分を溺愛してくれるのか。 彼の過去を知り、やがてその理由を悟ることとなる。 それでも——いや、だからこそ辺境伯様の力になりたいと誓ったローゼリアには特別な力があった。 天啓<ギフト>として女神様から賜った『魔力を象るチカラ』は想像を創造できる万能な能力だった。 壁の花としての自重をやめたローゼリアは天啓を自在に操り、大好きな人達を守り導いていく。

番は君なんだと言われ王宮で溺愛されています

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私ミーシャ・ラクリマ男爵令嬢は、家の借金の為コッソリと王宮でメイドとして働いています。基本は王宮内のお掃除ですが、人手が必要な時には色々な所へ行きお手伝いします。そんな中私を番だと言う人が現れた。えっ、あなたって!? 貧乏令嬢が番と幸せになるまでのすれ違いを書いていきます。 愛の花第2弾です。前の話を読んでいなくても、単体のお話として読んで頂けます。

王弟殿下の番様は溺れるほどの愛をそそがれ幸せに…

ましろ
恋愛
見つけた!愛しい私の番。ようやく手に入れることができた私の宝玉。これからは私のすべてで愛し、護り、共に生きよう。 王弟であるコンラート公爵が番を見つけた。 それは片田舎の貴族とは名ばかりの貧乏男爵の娘だった。物語のような幸運を得た少女に人々は賞賛に沸き立っていた。 貧しかった少女は番に愛されそして……え?

前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!

ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。 前世では犬の獣人だった私。 私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。 そんな時、とある出来事で命を落とした私。 彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。

ごめんなさい、お姉様の旦那様と結婚します

秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
しがない伯爵令嬢のエーファには、三つ歳の離れた姉がいる。姉のブリュンヒルデは、女神と比喩される程美しく完璧な女性だった。端麗な顔立ちに陶器の様に白い肌。ミルクティー色のふわふわな長い髪。立ち居振る舞い、勉学、ダンスから演奏と全てが完璧で、非の打ち所がない。正に淑女の鑑と呼ぶに相応しく誰もが憧れ一目置くそんな人だ。  一方で妹のエーファは、一言で言えば普通。容姿も頭も、芸術的センスもなく秀でたものはない。無論両親は、エーファが物心ついた時から姉を溺愛しエーファには全く関心はなかった。周囲も姉とエーファを比較しては笑いの種にしていた。  そんな姉は公爵令息であるマンフレットと結婚をした。彼もまた姉と同様眉目秀麗、文武両道と完璧な人物だった。また周囲からは冷笑の貴公子などとも呼ばれているが、令嬢等からはかなり人気がある。かく言うエーファも彼が初恋の人だった。ただ姉と婚約し結婚した事で彼への想いは断念をした。だが、姉が結婚して二年後。姉が事故に遭い急死をした。社交界ではおしどり夫婦、愛妻家として有名だった夫のマンフレットは憔悴しているらしくーーその僅か半年後、何故か妹のエーファが後妻としてマンフレットに嫁ぐ事が決まってしまう。そして迎えた初夜、彼からは「私は君を愛さない」と冷たく突き放され、彼が家督を継ぐ一年後に離縁すると告げられた。

【完結】戸籍ごと売られた無能令嬢ですが、子供になった冷徹魔導師の契約妻になりました

水都 ミナト
恋愛
最高峰の魔法の研究施設である魔塔。 そこでは、生活に不可欠な魔導具の生産や開発を行われている。 最愛の父と母を失い、継母に生家を乗っ取られ居場所を失ったシルファは、ついには戸籍ごと魔塔に売り飛ばされてしまった。 そんなシルファが配属されたのは、魔導具の『メンテナンス部』であった。 上層階ほど尊ばれ、難解な技術を必要とする部署が配置される魔塔において、メンテナンス部は最底辺の地下に位置している。 貴族の生まれながらも、魔法を発動することができないシルファは、唯一の取り柄である周囲の魔力を吸収して体内で中和する力を活かし、日々魔導具のメンテナンスに従事していた。 実家の後ろ盾を無くし、一人で粛々と生きていくと誓っていたシルファであったが、 上司に愛人になれと言い寄られて困り果てていたところ、突然魔塔の最高責任者ルーカスに呼びつけられる。 そこで知ったルーカスの秘密。 彼はとある事件で自分自身を守るために退行魔法で少年の姿になっていたのだ。 元の姿に戻るためには、シルファの力が必要だという。 戸惑うシルファに提案されたのは、互いの利のために結ぶ契約結婚であった。 シルファはルーカスに協力するため、そして自らの利のためにその提案に頷いた。 所詮はお飾りの妻。役目を果たすまでの仮の妻。 そう覚悟を決めようとしていたシルファに、ルーカスは「俺は、この先誰でもない、君だけを大切にすると誓う」と言う。 心が追いつかないまま始まったルーカスとの生活は温かく幸せに満ちていて、シルファは少しずつ失ったものを取り戻していく。 けれど、継母や上司の男の手が忍び寄り、シルファがようやく見つけた居場所が脅かされることになる。 シルファは自分の居場所を守り抜き、ルーカスの退行魔法を解除することができるのか―― ※他サイトでも公開しています

追放された公爵令嬢エヴァンジェリカ、冷酷王に溺愛される ~悪役に仕立てられた私ですが、国を救ったら求婚されました~

ゆる
恋愛
婚約者である王太子の前で、無実の罪を着せられ、公爵令嬢エヴァンジェリカ・セロンは国外追放を言い渡された。 「悪女」呼ばわりされ、父からも見放され、すべてを失った彼女は、寒空の下、故郷を追われる――。 しかし、その絶望の先に待っていたのは、隣国ルシタニアの"冷酷王"ルシウス・ヴォルフガングとの運命的な出会いだった。 「面白い。お前を拾ってやろう――余の役に立つのならな」 有能な者しか信用しない冷徹な王のもと、エヴァンジェリカはその才知を発揮し、王国の参謀見習いとして頭角を現していく。 そして、かつて彼女を追放した婚約者と“聖女”の国が危機に陥り、救いを求めてくるとき――彼女の華麗なる“ざまあ返し”が幕を開ける! 「お前を追放した国を、今度は見下ろす側に回るのだ」

【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~

tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。 番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。 ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。 そして安定のヤンデレさん☆ ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。 別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。

処理中です...