愛されベータ

マロン

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 部屋に入るとすぐに汐李に抱きしめられる。

「はぁーやっと朔と2人っきりだ!」と言いながら僕の首の匂いをスンスン嗅ぐ。

 くすぐったくてフフッと笑うと僕を見つめてキスをする。

 だんだんキスが深くなりクチュクチュと水音が聞こえるようになると僕の膝がカクリと抜けそうになる。

 汐李はクスクス笑いながら耳元で「気持ち良かった?」って囁いて僕の服を脱がし出す。

 そのまま部屋にある浴室まで連れて行かれてバスタブにお湯を溜めながらシャワーで僕の身体を洗う。

 僕は椅子に座らされて髪の先から足先まで丁寧に洗われる。

 途中キスしながら僕の中心を扱いてそのまま口へ咥えてしまう。

 初めての時まさか汐李にそんなことさせるなんてって止めようとしたんだけど、どうしてもしたいからって言われてそこからは毎回されている。

 高人にも毎回されてて高人は力強い感じで吸い込まれるんだけど、汐李は繊細な舌の動きで僕の中心を翻弄するんだ。

 どっちも気持ち良くて僕は毎晩トロトロに溶かされている。

 今夜も汐李の絶妙な舌で吸い込まれて僕はあっという間に果ててしまった。

「ハァッハァッ!」と息を切らせていると汐李がさっさと自分の身体を洗って僕をバスタブへ誘う。

 2人で湯船に浸かり僕は汐李に背中から抱きしめられる。

 僕のうなじや背中にキスをしながら今日1日のたわいもない話をする。

 話をしながらひとしきりイチャイチャしてお風呂から出る。

 汐李は僕の身体をバスタオルで優しくふいてバスローブを羽織らせてくれて髪の毛も乾かしてくれる。

 そのくらい自分でやるよって言っても「僕にやらせて」って言ってやってくれる。

 高人も同じで、僕はこっちにきてから身体を洗うことも拭くことも髪を乾かすこともなんなら着替えすら自分でやっていない。

 これで良いのかな?と時々思うけど2人が嬉しそうにやってくれるからそのまま受け入れることにした。

 ベッドに入ると汐李が僕を抱きしめながらキスをする。

 汐李はオメガだから本来なら僕がリードするものじゃないのかな?って思うんだけど、汐李は僕よりもよっぽど男らしく?僕をリードしてくれる。

 ニッコリしながら「こういうの尻で抱くっていうんだよ。」って訳がわからないことを言いながら僕に覆いかぶさってきた。

 僕の首元の匂いを嗅ぎながらここのところ高人にも開発されて育ちきっている胸の尖りを指でつまむ。

 耳朶をパクリと咥えてチュウチュウとしゃぶりながらクリクリと摘み続ける。

「あっ…汐李…それやっ…んんっ」

 汐李は片手摘みながらもう片方の尖りへ唇を這わせてペロリと舐めた。

「朔…きもちいい?」

 僕は半分涙目でウンウンと頷く。

 立ち上がった僕の中心へ手を這わせてゆるく扱く、先っぽの割れ目にクリクリと指を這わせて先っぽから溢れる滴を掬い取る。

 汐李はそれをチュッと吸い取りまた朔の中心へ手を這わせて扱き始めた。

「うっ…ん…汐李もう…」

「わかったよ…朔…もう少し我慢して」

 そう言って汐李は朔に跨ると自分の後ろへ朔の先っぽをピタリとあてがう。

「行くよ…朔…」

 そう言いながら腰を沈めて僕のモノを汐李がギュッっと締め付けた。

 部屋の中に濃密なフェロモンが流れ出る。

 僕は2人と一緒に過ごすようになってから、2人のフェロモンだけは感じる様になっていた。

 だから今も汐李のフェロモンを存分に浴びて溺れるように汐李の腰使いに喘ぐ。

「あっ…ああんっ…汐李…しおっ…僕もうっ!」

 「ああっ朔っ気持ちいい!あっん…いいよ朔一緒に逝こう!」

 「「んっ…あぁっ………!」」

 ドクドクッと朔のものが汐李の中で…そして汐李のものが朔のお腹の上に溢れ出る。

 汐李がティッシュで僕のお腹に流れ出た自分のを拭き取って僕に覆いかぶさる。

 2人とも息が荒くてしばらくじっとしながらお互いの息遣いと鼓動を感じる。

「朔とこんなふうになれるなんて夢みたいだ…」

 汐李が僕の上でうっとりした顔で呟いた。

「僕だって汐李が僕のことをこんなふうに抱いてくれるなんて思っても見なかったよ。」

 2人で顔を見合わせてフフッと笑う。

 どちらからともなくキスをする。

 今度は僕が汐李の上に被さった…。


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