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高人のお祖母様の祖国は海と山に囲まれた自然豊かなところにあった。
豊かな鉱山資源と地下資源を有し、気候も土壌も良く農産物も豊富で海産物も有名なんだって。
世界中の資産家達がこの国に投資をしていて守られている国なんだそうだ。そこに豊富な資金を利用してあらゆる研究施設を作り世界中の優秀な研究者達を招いて世界トップクラスの学術都市を作る計画があるそうだ。
高人はお祖母様の口添えもあり、その学術都市を作る責任者としての仕事を任されることになった。
汐李は小鳥遊グループの仕事を辞めたけど相談役として名前は残されていて、それをしながら自分でIT関連の会社を立ち上げた。
僕は街中で小さな小児科を開くつもりでいてその隣で海里が産婦人科を開院するんだって。
それほど大きくない王国なんだけど出生率は高くて小児科も産婦人科も需要は大きいらしい。
家は3人で暮らすために少し大きめの家を買った。
海里は病院の近くのアパートメントを借りた。
僕はせっかくだから海里も一緒に住めばいいと思ったんだけど高人と汐李が猛反対したから。
まぁでも病院は隣同士だからいつでも会えるけどね。
王国について僕たちが最初にしたのは入籍すること。
この国では厳しい審査を通って国王が許可したら複数婚ができると言うので3人で入籍するんだ。
審査も国王の許可も高人のお祖母様がすでに通してくれていたので役所へ行って書類を提出したら完了。
ちなみに複数婚するのは僕なんだ。
僕が高人と汐李と入籍するんだよ。
てっきり高人が僕と汐李と入籍すると思っていたんだけど2人ともすごく嫌がってた。
僕と入籍したいって2人とも言ってくれたからちょっと照れくさいけどそうさせてもらった。
入籍したらすぐに宝飾店へ行ってピアスを受け取った。
僕たちは3人で結婚するって決めてから一緒にピアスを開けた。
籍を入れたらすぐにお揃いのピアスを付けられるように。
高人と汐李が相談してダイヤモンドのピアスをオーダーしておいてくれたみたい。
高人の瞳のブルーのダイヤモンドと汐李の瞳のゴールドに近いイエローのダイヤモンド。
僕の瞳は元々深い碧だったんだけど両性ベータが覚醒してから何故だか徐々に瞳の色が明るくなり今は少しだけ濃いグリーンになってるんだ。
だから深いグリーンのダイヤモンド。
僕が右にブルーのダイヤモンド左にイエローのダイヤモンドのピアスをつける。
高人は左にブルー右にグリーン、汐李は右にゴールド左にグリーン。
僕が2人のものになったと実感できた瞬間だった。
その後はしばらく暮らしに慣れたり仕事の基盤を作ったり病院開院の準備をしたりしてた。
この国は農産物も海産物も豊富で市場へ行けば沢山の新鮮な食材が手に入る。
何度も通ってすっかり市場の人たちとも仲良くなって、何か買うとおまけしてもらったりして近所の子供たちとも仲良くなって随分馴染んできたように思う。
海里は病院の開院準備や手続きを一緒にしていて、終わると一緒に買い物をして晩ごはん作りを手伝ってもらって一緒に食べてるんだ。
高人と汐李はもちろんそばにいるけど、異国で友達が一緒なのは心強いね。
ひとしきり話しながら晩ごはんを食べて片付けをしたら海里はアパートメントへ帰っていった。
「朔、そろそろ寝るよ。」って汐李が手を取る。
僕は隔日で高人と汐李と交代に一緒に眠る。
昨日は高人と眠ったから今夜は汐李の番だ。
これは高人と汐李が2人で話し合って決めていた。
僕は2人と眠りたかったけど、2人は僕を独り占めする時間が欲しいと主張したし、よくよく考えたらエッチなことは2人っきりでしたいし…って急に恥ずかしくなって2人の意見を受け入れた。
もう何度も2人と交代で寝てるのに、誘われる時はいつもちょっとドキドキして恥ずかしい。
ちょっと俯いて汐李の手を取る。
するとサッと腰に手を回されて「高人おやすみー」「高人おやすみなさい」と2人で声をかけて寝室へ行く。
そんな時は高人も「おやすみ」と言いながら僕に近づいて頬にキスをして自分の寝室へ向かうのだ。
豊かな鉱山資源と地下資源を有し、気候も土壌も良く農産物も豊富で海産物も有名なんだって。
世界中の資産家達がこの国に投資をしていて守られている国なんだそうだ。そこに豊富な資金を利用してあらゆる研究施設を作り世界中の優秀な研究者達を招いて世界トップクラスの学術都市を作る計画があるそうだ。
高人はお祖母様の口添えもあり、その学術都市を作る責任者としての仕事を任されることになった。
汐李は小鳥遊グループの仕事を辞めたけど相談役として名前は残されていて、それをしながら自分でIT関連の会社を立ち上げた。
僕は街中で小さな小児科を開くつもりでいてその隣で海里が産婦人科を開院するんだって。
それほど大きくない王国なんだけど出生率は高くて小児科も産婦人科も需要は大きいらしい。
家は3人で暮らすために少し大きめの家を買った。
海里は病院の近くのアパートメントを借りた。
僕はせっかくだから海里も一緒に住めばいいと思ったんだけど高人と汐李が猛反対したから。
まぁでも病院は隣同士だからいつでも会えるけどね。
王国について僕たちが最初にしたのは入籍すること。
この国では厳しい審査を通って国王が許可したら複数婚ができると言うので3人で入籍するんだ。
審査も国王の許可も高人のお祖母様がすでに通してくれていたので役所へ行って書類を提出したら完了。
ちなみに複数婚するのは僕なんだ。
僕が高人と汐李と入籍するんだよ。
てっきり高人が僕と汐李と入籍すると思っていたんだけど2人ともすごく嫌がってた。
僕と入籍したいって2人とも言ってくれたからちょっと照れくさいけどそうさせてもらった。
入籍したらすぐに宝飾店へ行ってピアスを受け取った。
僕たちは3人で結婚するって決めてから一緒にピアスを開けた。
籍を入れたらすぐにお揃いのピアスを付けられるように。
高人と汐李が相談してダイヤモンドのピアスをオーダーしておいてくれたみたい。
高人の瞳のブルーのダイヤモンドと汐李の瞳のゴールドに近いイエローのダイヤモンド。
僕の瞳は元々深い碧だったんだけど両性ベータが覚醒してから何故だか徐々に瞳の色が明るくなり今は少しだけ濃いグリーンになってるんだ。
だから深いグリーンのダイヤモンド。
僕が右にブルーのダイヤモンド左にイエローのダイヤモンドのピアスをつける。
高人は左にブルー右にグリーン、汐李は右にゴールド左にグリーン。
僕が2人のものになったと実感できた瞬間だった。
その後はしばらく暮らしに慣れたり仕事の基盤を作ったり病院開院の準備をしたりしてた。
この国は農産物も海産物も豊富で市場へ行けば沢山の新鮮な食材が手に入る。
何度も通ってすっかり市場の人たちとも仲良くなって、何か買うとおまけしてもらったりして近所の子供たちとも仲良くなって随分馴染んできたように思う。
海里は病院の開院準備や手続きを一緒にしていて、終わると一緒に買い物をして晩ごはん作りを手伝ってもらって一緒に食べてるんだ。
高人と汐李はもちろんそばにいるけど、異国で友達が一緒なのは心強いね。
ひとしきり話しながら晩ごはんを食べて片付けをしたら海里はアパートメントへ帰っていった。
「朔、そろそろ寝るよ。」って汐李が手を取る。
僕は隔日で高人と汐李と交代に一緒に眠る。
昨日は高人と眠ったから今夜は汐李の番だ。
これは高人と汐李が2人で話し合って決めていた。
僕は2人と眠りたかったけど、2人は僕を独り占めする時間が欲しいと主張したし、よくよく考えたらエッチなことは2人っきりでしたいし…って急に恥ずかしくなって2人の意見を受け入れた。
もう何度も2人と交代で寝てるのに、誘われる時はいつもちょっとドキドキして恥ずかしい。
ちょっと俯いて汐李の手を取る。
するとサッと腰に手を回されて「高人おやすみー」「高人おやすみなさい」と2人で声をかけて寝室へ行く。
そんな時は高人も「おやすみ」と言いながら僕に近づいて頬にキスをして自分の寝室へ向かうのだ。
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