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湯川先生と別れて僕は海里に連れられて先ほどの学会のあったホテルへ戻ってきた。
エレベーターに乗り最上階へ。
スイートルームへ案内された。
海里に促されるままに部屋へ入ると高人と汐李がソファに座って憔悴した顔でこちらを見た。
「「朔…」」2人に呼びかけられる。
僕はゆっくりと2人の前まで歩いて行き跪く。
「高人汐李会いたかったよ。ずっとずっと2人のことが忘れられなくて…会いたいのに会いたくなくて…会えて良かった。会いたかった…。」
涙が止まらない…グズグズ泣いてたら
2人が僕をぎゅっと抱きしめた。
「朔が急にいなくなって必死に探してもバースセンターと国が隠していて見つからなくてでも諦めきれなくて…お互いが朔を探しているなら抜け駆けのないようにするためにパートナーとして監視しあうことにしてたんだ。」
高人が言った。
小鳥遊夫妻が外堀を埋めたいために婚約したと情報を流していたらしい。
「朔は僕だけのものだってずっと思ってたけど、再会した時に朔から感じた高人の匂いと高人から感じた朔の匂いで朔は僕だけのものではないのだと理解したんだ。」
「「朔は僕たち2人のものだ。僕たち2人を受け入れて欲しい。」」
これは夢かな…大好きな2人が僕を求めてくれるなんて…。
どっちかなんて選べないどっちも大好きって思ってたら2人共が両方選んでって言ってくれる。
僕は泣きながら頷いた。
「僕2人だけのベータになる!僕を2人のものにして!」って2人にしがみついた。
僕たちは3人で一つという道を選択したんだ。
エレベーターに乗り最上階へ。
スイートルームへ案内された。
海里に促されるままに部屋へ入ると高人と汐李がソファに座って憔悴した顔でこちらを見た。
「「朔…」」2人に呼びかけられる。
僕はゆっくりと2人の前まで歩いて行き跪く。
「高人汐李会いたかったよ。ずっとずっと2人のことが忘れられなくて…会いたいのに会いたくなくて…会えて良かった。会いたかった…。」
涙が止まらない…グズグズ泣いてたら
2人が僕をぎゅっと抱きしめた。
「朔が急にいなくなって必死に探してもバースセンターと国が隠していて見つからなくてでも諦めきれなくて…お互いが朔を探しているなら抜け駆けのないようにするためにパートナーとして監視しあうことにしてたんだ。」
高人が言った。
小鳥遊夫妻が外堀を埋めたいために婚約したと情報を流していたらしい。
「朔は僕だけのものだってずっと思ってたけど、再会した時に朔から感じた高人の匂いと高人から感じた朔の匂いで朔は僕だけのものではないのだと理解したんだ。」
「「朔は僕たち2人のものだ。僕たち2人を受け入れて欲しい。」」
これは夢かな…大好きな2人が僕を求めてくれるなんて…。
どっちかなんて選べないどっちも大好きって思ってたら2人共が両方選んでって言ってくれる。
僕は泣きながら頷いた。
「僕2人だけのベータになる!僕を2人のものにして!」って2人にしがみついた。
僕たちは3人で一つという道を選択したんだ。
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