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28 湯川サイド②
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高校に入ってから朔くんは憂いを帯びてますます美しくなっていった。
高校生活は充実しているようで話を聞くだけでも楽しそうな様子が伝わってくる。
入学した時から1人の男の子の名前をよく聞きようになった。
高人というその子は上位アルファだという。
梶浦所長は今度はアルファのフェロモンがこれでもかとくっついてるなーと笑った。
「朔くんモテモテだねぇ。」と言われても本人に自覚がないのか「何のことですか?」とキョトンとしていた。
高校に入学してから初めての夏休みが終わり秋も深まってきた月の検診で朔くんが顔を赤く染めながら彼氏ができたと報告してくれた。
ショックを受けたが動揺を隠し「おめでとう。良かったね。」って頭を撫でた。
そして「嫌になったら先生のところへおいでよ。」と冗談めかして言っておいた。
心のどこかで本当にそうなれば良いのにって思いながら。
相手の高人くんと言うのは上位アルファで家柄も良いらしいのだが、跡取りではなく自由に生きることを許されているから家柄のつり合いとかバース性の違いとかは問題ないと言う。
私は正直ホッとした。
上位アルファならその辺にいるオメガのフェロモンなんて全く影響ないだろうし、私には付けられないフェロモンを朔くんに纏わせて周りのアルファやオメガを牽制し守ることができる。
どうしたって私には叶わないことをこの高人くんとやらはしてあげられるのだ。
朔くんの幸せそうな顔を見て私は自分の気持ちを手放すことが出来たと思っていた。
2人が付き合って一年以上が経つと朔くんの精神状態が極めて安定して来ているのがわかった。
以前は中学頃のオメガの子のことを引きずっているのか時々憂いのある表情をしている時があったが今ではそんな気配もなく積極的に周りと関わろうとしているようだった。
外出も高人くんとなら少しずつできるようになって来たといい朔くんは自分の世界が拡がっていく楽しみを見つけたようだった。
あの日までは…。
3月も中旬を過ぎた平日だった。
その日はバースセンターも大きなトラブルはなく新学期早々に行われる中学2年生のバース検査キットの準備をしているところだった。
突然医局に響く緊急ブザーの音。
フェロモン検知のリストバンドはフェロモンコントロールのトレーニング中のアルファやオメガも何人か使用しているので誰のブザーかは音だけではわからない。
ブザー音のする機械の液晶を見て固まった。
【市原朔】
GPSを確認するとセンターから車だと30分くらいのところにある駅前だった。
すぐにGPSが動き出す。タクシーに乗ったようだ。タクシー無線からすぐに連絡が入る。
「ヒートを起こしている子を乗せたので受け入れお願いします。」
タクシー会社とバースセンターは連携を取っているので運転手もこの状況は慣れているのだ。
バースセンター入り口で今か今かと待ち構える。
滑り込んできたタクシーから朔くんを引き摺り出す。
気を失っているようだ。
すぐに体内のCTを撮り、血液を採取して朔くん用に配合した抑制剤を点滴で投与する。
両性だからラットとヒートを同時に起こすことは想定済みだった。
だから注意深く検診のたびに採取した血液を使って配合を試して来たのだ。
点滴を打ちながらもラットとヒートは続いていて苦しそうな朔くんに私は手をのばした。
「朔くん辛いね。君は両性ベータのフェロモンが覚醒してしまったんだよ。アルファのラットとオメガのヒートが同時に起きてる。今特別に配合した抑制剤を点滴してるから少しづつ落ち着いてくるはずだよ。」
そう言って朔くんのズボンと下着をずり下ろした。
朔くんは朦朧としながらも僕を拒んだ。
「待って!先生なにを…」
「辛いでしょ?少しでも楽にしてあげたいから」
そう言いながら右手で朔くんの中心を扱いて左手の指を後ろへずるりと入れた。
「ハンッ!やだっ先生!やだ!」って言いながらも朔くんは何度も果てた。
泣きながら何度も果ててそのうち気を失ってしまった…。
我慢できずに朔くんにキスをしてしまったが多分覚えていないだろう。
卑怯なことをした自覚はある。
私は朔くんをただただ守りたい。大切にしたいと思った。
手放したはずの気持ちが戻って来てしまった。
一晩経って朔くんが目を覚ました。
昨日のことを思い出して恥ずかしがる朔くんに頭を撫でながら
「朔くんは恥ずかしいかもしれないけど気にしなくていい。あれは治療だよ。」と伝えた。
今後はしばらく入院してフェロモンが安定するのを待たないといけないこと。
そしてこの状態になってしまったからにはアルファの高校にはもう通えないことを伝える。
そして今後のことを提案した。
前々から朔くんのお母さんにもしもの時は朔くんをバースセンターで保護して欲しいと言われていたこと。
バースセンターは国の機関だからいろんなことを機密にしながら朔くんを守ることができるということ。
そして
「もうすぐ新学期だから。まずはシェルターに入って国の通信制高校で高校3年生を修了しよう。
大学はおいおい考えていくとして、地方の大学でも留学しても良いんだよ。」と伝えた。
ひとまず朔くんの身体に合わせた抑制剤をいろいろ調合しながらシェルター内で様子を見る。
そうして1ヶ月が過ぎた頃だった。
朔くんが部屋に戻らずどこに行ったかわからなくなったことがあった。
探し回ってみると庭の隅っこの木陰でうずくまって泣いていた。
そっと近づいて話しかける。
「朔くんどうしたの?部屋にいないから探したよ。大丈夫かい?」
「何か辛いことでもあった?僕で良かったら話してみない?気持ちが楽になるかもしれないよ。」
と声をかけて部屋へと連れて行く。
部屋のソファに2人並んで座る。涙を堪えながら訥々と話してくれた。
幼馴染みの汐李のこと家柄とバース性のことで一緒に居られずに離れたこと、それから高校で恋人になった高人のこと。
そして汐李と高人が運命の番だったこと…。
さっき2人が婚約したようだと噂を聞いてしまったこと…。
話しながら溢れ出る涙をハンカチで拭いながら朔くんを抱きしめた。
「大丈夫だよ。君はまだ若い…これからまだまだ時間はある。できることも沢山あるし出会いだってある。僕もそばにいるよ。」
そう言いながらいつもみたいに頭を撫で続けた。
朔くんは泣き疲れてそのまま眠ってしまったようだった。
ベッドに寝かしておでこにキスしてつぶやいた「僕なら君を悲しませないのに…」
朔くんのシェルターでの生活ももうすぐ1年が経つ。
抑制剤も体質に合うものができてフェロモンのコントロールも出来るようになってきた。
梶浦所長にフェロモンの確認をしてもらう。
両性ベータフェロモンはアルファやオメガには強烈らしく、番がいるから番以外のフェロモンには反応しないはずの梶浦所長でも危ないかもしれないということで抑制剤の研究にも力が入った。
フェロモンの匂いはもう感じられないと梶浦所長にお墨付きをもらう。
もう外へ出ても大丈夫そうだ。
朔くんは優秀な成績でシェルターの中で高3の課程を終わらせた。
アメリカへ留学することは私が薦めた。
小鳥遊家の御曹司と運命の番である旧財閥系の分家の次男のカップルは財政界を騒然とさせた。
婚約したと思っている人も多いが公式発表を見ると婚約とは書いてない。
パートナーになったという書き方がしてあった。
その後の様子は特に報じられてはいないし、財政界の若いカップルのことは自分から調べないとニュースではほとんど知ることはない。
だから私は朔くんが2人は婚約したと思っていることをあえて訂正することはなかった。
そして両性ベータの研究でわかったことがあったけれどそれも朔くんには伝えなかった。
このままアメリカでしばらく暮らしてほとぼりが冷めたら私の気持ちを伝えようと思った。
高校生活は充実しているようで話を聞くだけでも楽しそうな様子が伝わってくる。
入学した時から1人の男の子の名前をよく聞きようになった。
高人というその子は上位アルファだという。
梶浦所長は今度はアルファのフェロモンがこれでもかとくっついてるなーと笑った。
「朔くんモテモテだねぇ。」と言われても本人に自覚がないのか「何のことですか?」とキョトンとしていた。
高校に入学してから初めての夏休みが終わり秋も深まってきた月の検診で朔くんが顔を赤く染めながら彼氏ができたと報告してくれた。
ショックを受けたが動揺を隠し「おめでとう。良かったね。」って頭を撫でた。
そして「嫌になったら先生のところへおいでよ。」と冗談めかして言っておいた。
心のどこかで本当にそうなれば良いのにって思いながら。
相手の高人くんと言うのは上位アルファで家柄も良いらしいのだが、跡取りではなく自由に生きることを許されているから家柄のつり合いとかバース性の違いとかは問題ないと言う。
私は正直ホッとした。
上位アルファならその辺にいるオメガのフェロモンなんて全く影響ないだろうし、私には付けられないフェロモンを朔くんに纏わせて周りのアルファやオメガを牽制し守ることができる。
どうしたって私には叶わないことをこの高人くんとやらはしてあげられるのだ。
朔くんの幸せそうな顔を見て私は自分の気持ちを手放すことが出来たと思っていた。
2人が付き合って一年以上が経つと朔くんの精神状態が極めて安定して来ているのがわかった。
以前は中学頃のオメガの子のことを引きずっているのか時々憂いのある表情をしている時があったが今ではそんな気配もなく積極的に周りと関わろうとしているようだった。
外出も高人くんとなら少しずつできるようになって来たといい朔くんは自分の世界が拡がっていく楽しみを見つけたようだった。
あの日までは…。
3月も中旬を過ぎた平日だった。
その日はバースセンターも大きなトラブルはなく新学期早々に行われる中学2年生のバース検査キットの準備をしているところだった。
突然医局に響く緊急ブザーの音。
フェロモン検知のリストバンドはフェロモンコントロールのトレーニング中のアルファやオメガも何人か使用しているので誰のブザーかは音だけではわからない。
ブザー音のする機械の液晶を見て固まった。
【市原朔】
GPSを確認するとセンターから車だと30分くらいのところにある駅前だった。
すぐにGPSが動き出す。タクシーに乗ったようだ。タクシー無線からすぐに連絡が入る。
「ヒートを起こしている子を乗せたので受け入れお願いします。」
タクシー会社とバースセンターは連携を取っているので運転手もこの状況は慣れているのだ。
バースセンター入り口で今か今かと待ち構える。
滑り込んできたタクシーから朔くんを引き摺り出す。
気を失っているようだ。
すぐに体内のCTを撮り、血液を採取して朔くん用に配合した抑制剤を点滴で投与する。
両性だからラットとヒートを同時に起こすことは想定済みだった。
だから注意深く検診のたびに採取した血液を使って配合を試して来たのだ。
点滴を打ちながらもラットとヒートは続いていて苦しそうな朔くんに私は手をのばした。
「朔くん辛いね。君は両性ベータのフェロモンが覚醒してしまったんだよ。アルファのラットとオメガのヒートが同時に起きてる。今特別に配合した抑制剤を点滴してるから少しづつ落ち着いてくるはずだよ。」
そう言って朔くんのズボンと下着をずり下ろした。
朔くんは朦朧としながらも僕を拒んだ。
「待って!先生なにを…」
「辛いでしょ?少しでも楽にしてあげたいから」
そう言いながら右手で朔くんの中心を扱いて左手の指を後ろへずるりと入れた。
「ハンッ!やだっ先生!やだ!」って言いながらも朔くんは何度も果てた。
泣きながら何度も果ててそのうち気を失ってしまった…。
我慢できずに朔くんにキスをしてしまったが多分覚えていないだろう。
卑怯なことをした自覚はある。
私は朔くんをただただ守りたい。大切にしたいと思った。
手放したはずの気持ちが戻って来てしまった。
一晩経って朔くんが目を覚ました。
昨日のことを思い出して恥ずかしがる朔くんに頭を撫でながら
「朔くんは恥ずかしいかもしれないけど気にしなくていい。あれは治療だよ。」と伝えた。
今後はしばらく入院してフェロモンが安定するのを待たないといけないこと。
そしてこの状態になってしまったからにはアルファの高校にはもう通えないことを伝える。
そして今後のことを提案した。
前々から朔くんのお母さんにもしもの時は朔くんをバースセンターで保護して欲しいと言われていたこと。
バースセンターは国の機関だからいろんなことを機密にしながら朔くんを守ることができるということ。
そして
「もうすぐ新学期だから。まずはシェルターに入って国の通信制高校で高校3年生を修了しよう。
大学はおいおい考えていくとして、地方の大学でも留学しても良いんだよ。」と伝えた。
ひとまず朔くんの身体に合わせた抑制剤をいろいろ調合しながらシェルター内で様子を見る。
そうして1ヶ月が過ぎた頃だった。
朔くんが部屋に戻らずどこに行ったかわからなくなったことがあった。
探し回ってみると庭の隅っこの木陰でうずくまって泣いていた。
そっと近づいて話しかける。
「朔くんどうしたの?部屋にいないから探したよ。大丈夫かい?」
「何か辛いことでもあった?僕で良かったら話してみない?気持ちが楽になるかもしれないよ。」
と声をかけて部屋へと連れて行く。
部屋のソファに2人並んで座る。涙を堪えながら訥々と話してくれた。
幼馴染みの汐李のこと家柄とバース性のことで一緒に居られずに離れたこと、それから高校で恋人になった高人のこと。
そして汐李と高人が運命の番だったこと…。
さっき2人が婚約したようだと噂を聞いてしまったこと…。
話しながら溢れ出る涙をハンカチで拭いながら朔くんを抱きしめた。
「大丈夫だよ。君はまだ若い…これからまだまだ時間はある。できることも沢山あるし出会いだってある。僕もそばにいるよ。」
そう言いながらいつもみたいに頭を撫で続けた。
朔くんは泣き疲れてそのまま眠ってしまったようだった。
ベッドに寝かしておでこにキスしてつぶやいた「僕なら君を悲しませないのに…」
朔くんのシェルターでの生活ももうすぐ1年が経つ。
抑制剤も体質に合うものができてフェロモンのコントロールも出来るようになってきた。
梶浦所長にフェロモンの確認をしてもらう。
両性ベータフェロモンはアルファやオメガには強烈らしく、番がいるから番以外のフェロモンには反応しないはずの梶浦所長でも危ないかもしれないということで抑制剤の研究にも力が入った。
フェロモンの匂いはもう感じられないと梶浦所長にお墨付きをもらう。
もう外へ出ても大丈夫そうだ。
朔くんは優秀な成績でシェルターの中で高3の課程を終わらせた。
アメリカへ留学することは私が薦めた。
小鳥遊家の御曹司と運命の番である旧財閥系の分家の次男のカップルは財政界を騒然とさせた。
婚約したと思っている人も多いが公式発表を見ると婚約とは書いてない。
パートナーになったという書き方がしてあった。
その後の様子は特に報じられてはいないし、財政界の若いカップルのことは自分から調べないとニュースではほとんど知ることはない。
だから私は朔くんが2人は婚約したと思っていることをあえて訂正することはなかった。
そして両性ベータの研究でわかったことがあったけれどそれも朔くんには伝えなかった。
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