愛されベータ

マロン

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23 高人サイド④※

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 付き合い出してからは毎日キスして2人で眠った。

 付き合うようになったから朔にはしっかり俺のフェロモンを纏わせた。

 ベータの海里には分からないみたいだけど悠斗はすぐに顔を顰めてお前独占欲つえーなって呆れられた。

 学校中のアルファに朔は俺のだ!って言わしめたかったから。

 それを知った朔はものすごく恥ずかしがったけど、嬉しそうにしてくれたから俺も嬉しくなってますますフェロモンを纏わせた。
 
 健全な男子高校生だからもちろん性的な触れ合いだってしたくなる。

 でも朔はベータだからオメガのように受け入れられるようにできてない。

 だから最初は2人で抜き合うだけにしてた。

 それで十分幸せだったから。

 付き合い出してから1年ほど経った時に朔の方から「最後までしたい」って言ってくれた。

 ベータだから身体に負担がかからないようにじっくりとほぐしていく。

 ローションを使って少しずつ少しずつ拡げていくとだんだん解れていくのがわかった。

 解すだけじゃ物足りなくなった俺は朔をグズグズに甘やかしたくなった。

 中をほぐしながら朔の気持ちいいところを探す…コリコリとしたところを掠めたら朔がビクッとして声を上げた。

 ふふっ見つけた…そこを攻めながら立ち上がった朔の中心を咥える。

 ジュプジュプと吸い上げるとあっという間に達した…それを躊躇なく飲み込む。

 朔はすぐにはきだせとティッシュを渡してきたがそんな勿体無いことするわけがない。

 朔のソレは甘くて美味しいとすら感じた。もっともっと飲みたいくらいだ。

 それからは朔を慣らすためと称して毎回後ろの良いところを責めながら中心を吸い上げて逝かせて飲み込むまでを繰り返した。

 逝きすぎて毎回意識を失うのも愛おしい。

 もっともっと俺が気持ちよくしてやりたい。

 ひと月くらい繰り返したら大分解れてきてそろそろ入りそうな感じになってきた。

 でもどうせならクリスマスにしようってことになって、俺は待ち遠しすぎてクリスマスまでのアドベントカレンダーを買ってきて朔に笑われた。

 





 そしてついにクリスマスの日がやってきた。

 年末ということもあってみんな地元へ帰っていく。

 昨年は一緒だった海里と悠斗も気を利かせてくれたのか実家へ帰って行った。

 寮には俺と朔の2人きり。

 ケーキを焼いたり、デコレーションしたりご飯は去年と同様ピザとチキンをデリバリーして2人だけの小さなクリスマスパーティをした。

 2人で片付けて部屋へ戻り交代でシャワーを浴びる。

 俺が先に浴びて朔をベッドで待つ。

 気持ちがはやるから髪なんて濡れたままだし服着るのもまどろっこしいから当然裸だ。

 そしたら朔がパジャマきてキチンと髪まで乾かしてやってきた。

 裸でしかも髪の濡れてる俺に呆れながらもドライヤーを持ってきて乾かしてくれる。

 髪を乾かしてる途中で朔の腰を掴んで引き寄せる。

 俺にまたがるように座った朔のパジャマの裾から手を入れていたずらをすることにした。

 左手で僕の腰を支えて右手で胸の尖りをそっと撫でる。

 そのままパジャマを捲り上げてそこへ舌を這わせた。

 ピチャピチャと音がする。

 朔はドライヤーを切って床へ転がしそのまま両手で俺の頭を抱え込んだ。

 俺は朔の乳首を弄りながらパジャマを脱がせた。

 何度も角度を変えてキスをする。

「朔の全部俺にちょうだい。」と言ったら

「早く僕を高人のものにして…」と返ってきた。

 俺は朔をベッドへ横たえるともう一度キスをした。

 朔の身体中を一つ一つ丁寧に愛していく。
 
 朔の心も身体もぐずぐずに溶かしていった。
 朔の胸の尖りを摘みクリクリとひねる。

 右手にローションを纏わせてお尻の窄まりの入り口をなぞる。

 指を窄まりの奥へ入れてクニクニと動かす。

 恥ずかしがる朔の中心をパクリと咥えた。

 朔の身体は限界を迎えて腰が揺れ始めた。

 「…もうっ!早く早く欲しいっ!高人っ!」

 こんなことを言われたら俺ももう我慢なんて出来ない。

 ゴムを被せた俺のものを朔の窄まりに押し付ける。

 喉の奥が唸る。

「朔…力を抜いて…」と言ったあとぐっと腰を突き出した。

 締め付けがすごい…苦しげな朔の唇を塞ぎながら中心をしごいてやる。

 フッと力が抜けた瞬間腰をグッと前へ突き出す。

 パチュんっと奥まで打ち付けた。

 朔の喘ぎが部屋に響く…あぁやっと1つになれた…朔の中は熱くてうねっていてめちゃくちゃ気持ちがいい…。

 朔の中で馴染むまでそのままじっとしていたら朔が「動いても大丈夫だよ」
 と言ってくれたからゆっくりと腰をスライドさせる。

 部屋の中にパンパンと腰を打ち付ける音がする。
 
 2人のつながった部分からはグジュグジュと湿った音が続く。

 徐々にスピードを上げて2人で昇り詰めた…。

 「ああん!高人!逝きたい!逝っちゃう!」

 「いいよっ!朔逝って!」

 その瞬間俺のものが中で弾けた…朔も同時に果てた…。

「やっと高人のものになれた…」朔は嬉しそうに笑った。

 高人はただただ抱きしめた。

 最愛の人を。

「絶対に離さないよ朔…朔は俺のだ…。」

 初めて結ばれたクリスマスの夜、2人は幸せな気持ちで抱きしめあって眠った。
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