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高3になるのを控えた春休み。朔は高人と海里と一緒に駅前の本屋さんへ来た。
昨年のクリスマス以降高人と一緒なら少しずつ外へ出ても良いような気分になり時々駅前で買い物したり映画を観たりするようになっていた。
この日は悠斗が駅前のホテルで仕事相手と商談があって昼には終わるから終わったら昼ごはんを一緒に食べようという話になっていた。
それまで本屋さんで待っていようということになったのだ。
レジに並んでいる高人に声をかけて、海里と先に外へ出る。
ちょうど目の前のホテルから商談を終えた悠斗が出てきた。
「あっ!朔!海里!お待たせ!」って声をかけてきた隣には見覚えのある顔が…。
「朔?朔なのか?やっと…やっと会えた…」
その声は汐李だった。。。
悠斗の今日の商談は小鳥遊グループとの仕事だったのだ。
「し…しおい…」ずるずると後ずさると背中を支える腕にぶつかった。
「どうした?朔?」支えてくれたのは高人だった。
その瞬間ヒュッと声がした。
ビクッとして見上げると高人が一点を見つめている…その先には汐李がいた。
汐李も呆然とした顔で高人を見つめる…。
その瞬間2人の間からものすごい勢いでフェロモンが立ち昇った。
まさか…と思ったがそのまさかが起きてしまった。
高人と汐李は運命の番だった…。
2人は目を離さないでただ見つめあっている。
「「お前が運命の…まさか…」」と言いながらゆっくり歩み寄る。
それを呆然と見ていた朔の身体が急激に熱を持った。
ドクンッ!心臓も急に跳ねた。
リストバンドからブザーが鳴りハッと我に帰る。
海里が「朔!どうした?大丈夫か?」と聞いてきたので慌てて
「タクシー…すぐにタクシーに僕を乗せて!バースセンターへ急いで!」と叫んだ。
悠斗が突然、朔をギラギラした目で見ながら近づいてくる。
「早く!悠斗が来る前に逃げないと!」とうめくように言うと海里は僕を抱えて駅前のタクシーに押し込んだ。
「バースセンターへ!急いでください!」海里が叫ぶ。
タクシーが出た瞬間海里が悠斗に吹っ飛ばされているのが見えた。
その後タクシーの車窓から一瞬見えたのは高人と汐李が抱き合ったところだった。。。
「そっか…あの2人が運命の番だったのか…すごくお似合いだな…2人ともすごく素敵だもんな…そっか…そうだったのか…」
そこから意識がスゥッとなくなって気がついた時にはバースセンターのベッドの上だった。
腕には点滴がされているけど、身体が熱くて中心も奥も疼いて仕方がない。
中心は立ち上がりタラタラと雫が溢れ、後ろもグズグズと蠢いている。
思わず自分で触ってみるが触っただけで「ヒャゥッ!」と感じてしまう。
前も後ろも触りたくても自分ではどうにもならないほどもどかしく思わずベソベソと泣いてしまう。
一体自分はどうなってしまったんだろうか…。
ノックがして湯川先生が入ってきた。
「朔くん辛いね。君は両性ベータのフェロモンが覚醒してしまったんだよ。アルファのラットとオメガのヒートが同時に起きてる。今特別に配合した抑制剤を点滴してるから少しづつ落ち着いてくるはずだよ。」
そう言いながら僕のズボンと下着をずり下ろした。
僕は朦朧としながらもビックリして先生の手を押さえた。
「待って!先生なにを…」
「辛いでしょ?少しでも楽にしてあげたいから」
そう言いながら右手で僕の中心を扱いて左手の指を後ろへずるりと入れた。
「ハンッ!やだっ先生!やだ!」って言いながらも先生の手に抗えなくて僕は何度も果てた。
途切れがちな意識の中で何度も「朔くん…朔くん…」って言う湯川先生の苦しげな声と唇や頬に落とされる柔らかで温かい感触を感じて涙がこぼれた。
泣きながら何度も果ててそのうち気を失ってしまった…。
昨年のクリスマス以降高人と一緒なら少しずつ外へ出ても良いような気分になり時々駅前で買い物したり映画を観たりするようになっていた。
この日は悠斗が駅前のホテルで仕事相手と商談があって昼には終わるから終わったら昼ごはんを一緒に食べようという話になっていた。
それまで本屋さんで待っていようということになったのだ。
レジに並んでいる高人に声をかけて、海里と先に外へ出る。
ちょうど目の前のホテルから商談を終えた悠斗が出てきた。
「あっ!朔!海里!お待たせ!」って声をかけてきた隣には見覚えのある顔が…。
「朔?朔なのか?やっと…やっと会えた…」
その声は汐李だった。。。
悠斗の今日の商談は小鳥遊グループとの仕事だったのだ。
「し…しおい…」ずるずると後ずさると背中を支える腕にぶつかった。
「どうした?朔?」支えてくれたのは高人だった。
その瞬間ヒュッと声がした。
ビクッとして見上げると高人が一点を見つめている…その先には汐李がいた。
汐李も呆然とした顔で高人を見つめる…。
その瞬間2人の間からものすごい勢いでフェロモンが立ち昇った。
まさか…と思ったがそのまさかが起きてしまった。
高人と汐李は運命の番だった…。
2人は目を離さないでただ見つめあっている。
「「お前が運命の…まさか…」」と言いながらゆっくり歩み寄る。
それを呆然と見ていた朔の身体が急激に熱を持った。
ドクンッ!心臓も急に跳ねた。
リストバンドからブザーが鳴りハッと我に帰る。
海里が「朔!どうした?大丈夫か?」と聞いてきたので慌てて
「タクシー…すぐにタクシーに僕を乗せて!バースセンターへ急いで!」と叫んだ。
悠斗が突然、朔をギラギラした目で見ながら近づいてくる。
「早く!悠斗が来る前に逃げないと!」とうめくように言うと海里は僕を抱えて駅前のタクシーに押し込んだ。
「バースセンターへ!急いでください!」海里が叫ぶ。
タクシーが出た瞬間海里が悠斗に吹っ飛ばされているのが見えた。
その後タクシーの車窓から一瞬見えたのは高人と汐李が抱き合ったところだった。。。
「そっか…あの2人が運命の番だったのか…すごくお似合いだな…2人ともすごく素敵だもんな…そっか…そうだったのか…」
そこから意識がスゥッとなくなって気がついた時にはバースセンターのベッドの上だった。
腕には点滴がされているけど、身体が熱くて中心も奥も疼いて仕方がない。
中心は立ち上がりタラタラと雫が溢れ、後ろもグズグズと蠢いている。
思わず自分で触ってみるが触っただけで「ヒャゥッ!」と感じてしまう。
前も後ろも触りたくても自分ではどうにもならないほどもどかしく思わずベソベソと泣いてしまう。
一体自分はどうなってしまったんだろうか…。
ノックがして湯川先生が入ってきた。
「朔くん辛いね。君は両性ベータのフェロモンが覚醒してしまったんだよ。アルファのラットとオメガのヒートが同時に起きてる。今特別に配合した抑制剤を点滴してるから少しづつ落ち着いてくるはずだよ。」
そう言いながら僕のズボンと下着をずり下ろした。
僕は朦朧としながらもビックリして先生の手を押さえた。
「待って!先生なにを…」
「辛いでしょ?少しでも楽にしてあげたいから」
そう言いながら右手で僕の中心を扱いて左手の指を後ろへずるりと入れた。
「ハンッ!やだっ先生!やだ!」って言いながらも先生の手に抗えなくて僕は何度も果てた。
途切れがちな意識の中で何度も「朔くん…朔くん…」って言う湯川先生の苦しげな声と唇や頬に落とされる柔らかで温かい感触を感じて涙がこぼれた。
泣きながら何度も果ててそのうち気を失ってしまった…。
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