愛されベータ

マロン

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 僕と高人が付き合って1年と少し経った。

 今日はクリスマスだ。

 去年のクリスマスはまだ付き合いたてで、海里や悠斗と一緒にクリスマスケーキを作った。
 ピザやチキンをデリバリーして4人でパーティをしたんだ。

 今年のクリスマスは2人とも実家の手伝いがあるからって帰省していった。

 僕たちを気遣ってくれたみたい。

 年末だから皆帰省していて寮には今僕たち2人だけだった。

 2人で僕の作ったご飯を食べて、ケーキを食べた。

 2人とも無言だった。何故ならすごく緊張してたから。













 付き合い出して1年経った頃から僕はもっと高人に近付きたくなった。

 僕を他のものにして欲しい…そんな気持ちがどんどん大きくなっていった。

「高人と最後までしたい…」先に言い出したのは僕の方だった。

 高人はちょっと驚いた顔してたけどすぐに優しく笑って抱きしめてくれた。

「わかった。俺もしたいよ。朔を俺のものにしたい。」

 ただいきなりするのは僕の身体への負担が大きすぎるからと、ゆっくりまずは指から始めることにした。
 高人が準備してくれたローションとゴムを使って…。

 その日から週2くらい高人が指で僕のお尻を少しずつ拡げるようにほぐしてくれた。

 最初の頃は少しの痛みと異物感で変な感じがして全然気持ち良くなかったんだけど、回数を重ねるうちに少しずつ解れていきある時中にあるコリッとしたところに高人の指が掠めたら「ヒャゥッ」と声が出てビックリした。

 そしたら高人が「朔の良いところみつけた」ってちょっと意地悪な顔で笑ったんだ。

 それからそこを執拗に責められるようになってただでさえも息も絶え絶えになってるところになんと僕のものを高人が口で咥え込んで思いっきり吸い付くもんだからあっという間に逝ってしまって高人の口の中に出してしまった。

 わぁ!ってなってすぐに吐き出してってティッシュわたしたのに高人は全部ゴクンって飲み込んじゃった。

「朔のは美味しい」っていってたけど絶対に美味しくないよね。

 その日からずっとお尻を拡げて良いところ責められて口に咥えられて飲み込まれるまでがセットになって僕は毎回意識がなくなるまで逝かされた。

 さんざん弄られてるからひと月くらいで高人の物は受け入れられるようになったんだけど、せっかくだからクリスマスの日にしようよってなって、僕たちって案外ロマンチックだねって笑った。

 なんだかクリスマスが待ち遠しくて高人がアドベントカレンダーを買ってきた時には思わず大笑いしちゃった。





 



 そしてついにクリスマスがきた。

 寮には僕たち以外は誰もいなくて、朝からなるべく意識しないように普通に普通に過ごした。
 普通に普通にって思うほど2人とも無言になっていったけど…。

 ケーキを焼いたり、デコレーションしたりご飯は去年と同様ピザとチキンをデリバリーして2人だけの小さなクリスマスパーティをした。

2人で片付けて部屋へ戻り交代でシャワーを浴びる。

 高人が先に浴びて僕は後から浴びて髪を乾かしてからベッドへ向かう。

 高人がベッドに座って僕を待ってた。しかも服着てないし!

「なんで裸?」

「だってどうせすぐに脱ぐんだし。朔こそなんでパジャマ着てんのさ。」

「だって恥ずかしいじゃん。っていうか高人髪乾かしてないの?ダメじゃん。風邪ひくよ!」

 慌ててドライヤーを持ってきて高人の髪の毛を乾かし始めた。

 ベッドに座った高人の前に立ってドライヤーをかけ始めたら高人が僕の腰に手を回して引っ張った。

 引っ張られた僕はそのまま高人の両脚を跨ぐように向い合うように座り込んだ。すごい至近距離で髪を乾かしてたら高人の手が僕のパジャマの裾から入ってきてあちこち触り始めた。

「高人!ちょっとくすぐったいよ!もう少し待って!」

「嫌だ。もう待てない。」

 左手で僕の腰を支えて右手で胸の尖りをそっと撫でる。

「はぅっ」

 そのままパジャマを捲り上げてそこへ舌を這わせた。

 ピチャピチャと音がする。

 もうドライヤーどころではない。スイッチを切って床へ転がしそのまま両手で高人の頭を抱え込んだ。

 高人は片手で右の乳首を弄りながら左の乳首に吸い付いて左手で僕のパジャマを器用に脱がせた。

 僕の頭の後ろに右手を添えてキスをする。

 何度も角度を変えて舌を絡めて僕の口の中を蹂躙する。

 息が苦しくなってプハッと息を吐いたらクスッと笑って僕を抱きしめた。

「朔の全部俺にちょうだい。」耳元で甘い声で囁かれた。

 途端に僕の身体がゾクゾクっと痺れて力が抜けた。
 そして僕も高人の耳元で囁いた。

「早く僕を高人のものにして…」

 高人は僕をそっとベッドへ横たえるともう一度キスをした。

 そのまま首筋から胸元へと唇を這わせていく…身体中一つ一つ丁寧に愛されていく感覚は朔の心も身体もぐずぐずに溶かしていく。

「やぁっ!あっ…んっ………」

 高人の左手が朔の右の尖りを摘みクリクリとひねる。

 ローションを纏わせた右手でお尻の窄まりの入り口をなぞる。

「あっ…たかと…もぅっ…あっあぁっ…んっ」

 指を窄まりの奥へ入れてクニクニと動かす。

「朔の中キュウキュウしてる…」

「やだっいちいち言わなくていいっ…もうっ早く!」

 僕の中心は立ち上がり先っぽからタラタラと雫が垂れてる。。。

 高人はそれをパクリと咥え込んだ。

 ジュプジュプと音がする。

 お腹の奥が疼いてきたもうグズグズで身体中が溶けそうだ…。

「朔…腰が揺れてる」とクスッと笑われた。

「…もうっ!早く早く欲しいっ!高人っ!」

 グゥっと高人の唸り声が聞こえた。滾った高人のものが窄まりにピタリと押しつけられる。

「朔…力を抜いて…」と言ったあとぐっと腰を突き出した。

 今までの指とは違う質量のものが僕の中へ入ってくる。

「ハァッ…うぅんっ…たったかと…」思わず力が入り中を締め付ける。

「ううっ、朔締め付けないで…」そんなこと言われてもどうにもならないよ…思わず涙目になった。

 高人はキスをしながら僕のものを握って扱いた。

 すると僕の気がそちらへ行き力がふっと抜けた瞬間高人が最後までぐっと腰を僕に打ち付けた。

「あああんっ!ハァッハァッあああっ!んんっ…」

 思わずあられもない声が出て自分でビックリしちゃったけど高人のものが僕の中の最奥に届いたのがわかった。

「全部入ったね…」

「うん、苦しくない?」

「大丈夫高人気持ちいい?」

「うん、朔の中熱くてうねって気持ちいい」

「動いても大丈夫だよ」

「わかった、辛くなったら言ってよ」

 高人が腰を動かし始めた…。

 部屋の中にパンパンと腰を打ち付ける音がする。

 2人のつながった部分からはグジュグジュと湿った音が続く。

 僕の体内では高人のものが最奥をトントンとつく音が響いていた。

 高人の雁首が朔の良いところを掠めて動く。

 始めに感じた異物感はすっかりなくなった。
 
 残るのは気持ちよさばかり。

「あっあっあっ気持ちいい!高人きもちいいよ!どうしよう!おかしくなりそう!」

「朔、いいよもっと気持ち良くなって。俺もおかしくなりそうなくらい気持ちいいよ。」

 そして耳元で一緒に逝こう…と囁かれて僕は一気に昇り詰めた。

「ああん!高人!逝きたい!逝っちゃう!」

「いいよっ!朔逝って!」

 高人の動きが激しくなって最奥に叩き出したのと同時に僕も白いモノを噴き出した。

 ゴム越しにもドクドクと出てくるのがわかるそれを僕はお腹の上から撫でた。

「やっと高人のものになれた…」僕は嬉しくなって笑った。

 高人はただただ抱きしめた。最愛の人を。

「絶対に離さないよ朔…朔は俺のだ…。」

 初めて結ばれたクリスマスの夜、2人は幸せな気持ちで抱きしめあって眠った。
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