ブラザー・キス

椎奈風音

文字の大きさ
上 下
2 / 8
ブラザー・キス

第一話

しおりを挟む
「あお兄って、ほんっとにエロいよね。……こんなことされて感じるなんて」
「ち、ちょっと!椎奈しいなくん……っ!」

 目の前には、苦しそうに涙を流しているあお兄の分身。
 根元を縛られているせいで、イクことが出来ない。

 普段はカッコイイあお兄が乱れる所なんて、滅多に見られるもんじゃない。
 それに、頬を染めて涙目なんて、誘ってるとしか思えないよ?

「あお兄、イキたい?」
「……っ!」

 直裁的な台詞に、あお兄は赤くなった顔を隠すように下を向いた。
 耳まで赤くなって、羞恥に震える姿は可愛い。
 僕のこと、煽ってんの?

「僕はこのままでも構わないよ?あお兄が耐えれるんならね」
 もう限界だとわかっていながら、こんなことを言う僕は本当に性格が悪いと思う。
 だけど、僕をそんな風にしたのは、あお兄なんだからね?
 わかってる?

「……椎奈くんっ!お願いだから……っ」

「……っ!」

 油断してた。
 ……今のは本当にキタ。
 下半身直撃の色気に、頭の芯が沸騰しそうだ。
 そんなにエロくて、どうすんの。
 他のヤツにもそんな姿見せたら、僕何するかわからないよ?

「淫乱なあお兄に、ご褒美をあげる。……きっとちょっと痛いのも快感に変わっちゃうよね」
 尿道を爪の先で、ぐりっと弄ると、あお兄の身体がビクリと跳ねた。
「や……、やだ」
「そう?あお兄の身体は嫌がってないと思うけど」
 その証拠に、その部分は全く萎えていない。
 男の身体って、本当にわかりやすいよね。
 感じてるか、そうじゃないかなんて、一目でわかる。
 嘘なんて吐けない。


 ……いっそのこと、僕なしじゃ、いられない身体になればいいのに……。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

弟の可愛さに気づくまで

Sara
BL
弟に夜這いされて戸惑いながらも何だかんだ受け入れていくお兄ちゃん❤︎が描きたくて…

大学生はバックヤードで

リリーブルー
BL
大学生がクラブのバックヤードにつれこまれ初体験にあえぐ。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

兄弟ってこれで合ってる!?

ててて
BL
母親が再婚した。 新しいお義父さんは、優しそうな人だった。 その人の連れ子で1歳上のお兄さんも優しそう ずっと一人っ子だったおれは、兄弟に憧れてた。 しょうもないことで喧嘩したり、他愛もない話をしたり、一緒にお菓子を食べたり、ご飯も1人で食べなくていいし。 楽しみだな… って、思ってたんだけど!!! 確かに仲のいい兄弟に憧れはあったけど!!! え、兄弟ってこんなに距離近いの? 一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり?? え、これって普通なの!? 兄弟ってこれで合ってる!?!?

ブラコンなイケメン兄に告白された弟

成竹
BL
兄である瞬は、弟の紘を溺愛している。 弟は兄のことがまあまあ好きなので拒みきれずに困っているのだが、そんなある日、弟は兄に告白されてしまった……。 兄が19歳で、弟が16歳です。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

フルチン魔王と雄っぱい勇者

ミクリ21
BL
フルチンの魔王と、雄っぱいが素晴らしい勇者の話。

鬼ごっこ

ハタセ
BL
年下からのイジメにより精神が摩耗していく年上平凡受けと そんな平凡を歪んだ愛情で追いかける年下攻めのお話です。

処理中です...