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謎
第三話
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(やられた!!)
俺は自分の失敗に臍をかむ。
今更鎌をかけられたと気付いても後の祭りだ。
「で、代わりに俺は何をしたらいいんだ?」
俺は開き直って、翔梧を見る。
翔梧が無償で何かをしてくれるわけないし、何を要求されるかわからない。
だけど、あの声の主に繋がる唯一の手掛かりを翔梧が握っていると言っても過言ではない。
だから俺自身、引くに引けない。
「それは……」
笑みを浮かべた翔梧が囁いた言葉に、俺は目を見開いた。
「…………」
翔梧の条件を聞いて、俺は沈黙した。
それほど、即決出来ない条件だったのだ。
「どうする?」
対する翔梧は、笑みを浮かべたまま、俺の動向を見守っている。
(コイツ、自分の仕事のためなら、容赦ないな)
普段の翔梧は俺の嫌がることは絶対にしないし、不器用ながらも優しく接してくれる。
たがそれが一度、自分の中の芸術を追求しようとすると、誰に対しても容赦がない。
「すぐには承諾出来ない。実際見てみないとわからないし……」
このままじゃ埒があかないと思った俺は妥協案を口にした。
「まぁ、それでもいいや。今日の撮影を見て考えてくれ」
翔梧は満足したように笑みを浮かべる。
(普段無表情なくせに、こんな時だけ笑うなよ!!)
翔梧にいいように翻弄された俺は、苛立ち紛れに朝食のサラダにフォークを突き刺した。
俺は自分の失敗に臍をかむ。
今更鎌をかけられたと気付いても後の祭りだ。
「で、代わりに俺は何をしたらいいんだ?」
俺は開き直って、翔梧を見る。
翔梧が無償で何かをしてくれるわけないし、何を要求されるかわからない。
だけど、あの声の主に繋がる唯一の手掛かりを翔梧が握っていると言っても過言ではない。
だから俺自身、引くに引けない。
「それは……」
笑みを浮かべた翔梧が囁いた言葉に、俺は目を見開いた。
「…………」
翔梧の条件を聞いて、俺は沈黙した。
それほど、即決出来ない条件だったのだ。
「どうする?」
対する翔梧は、笑みを浮かべたまま、俺の動向を見守っている。
(コイツ、自分の仕事のためなら、容赦ないな)
普段の翔梧は俺の嫌がることは絶対にしないし、不器用ながらも優しく接してくれる。
たがそれが一度、自分の中の芸術を追求しようとすると、誰に対しても容赦がない。
「すぐには承諾出来ない。実際見てみないとわからないし……」
このままじゃ埒があかないと思った俺は妥協案を口にした。
「まぁ、それでもいいや。今日の撮影を見て考えてくれ」
翔梧は満足したように笑みを浮かべる。
(普段無表情なくせに、こんな時だけ笑うなよ!!)
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