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疾風の如く?
第三話
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僕は一瞬、男から目を反らした。
僕が隙を見せたと思ったのか、男がボールを奪いに、手を伸ばしてくる。
それが僕の作戦だとは知らずに……。
(ほら……。来た)
僕の思惑通りの行動を取る男の脇を素早いドリブルで抜いていく。
「え……?」
相手がかなり油断していたせいか、ガラ空きになったゴールにシュートする。
綺麗な弧を描き、ボールがゴールに吸い込まれていく。
相手チームが呆然としているうちに、先取点を決めた。
「ナイスシュートだ、塔哉」
戒兄ちゃんが駆け寄ってきて、僕の頭をワシャワシャとかき混ぜた。
「ちょっと、やめてよ!兄ちゃん!!」
僕は頭をグシャグシャにする兄ちゃんの手から逃れるべく、一歩引いた。
「仲がいいのはわかるけど、二人共続きやるよ」
同じチームの青年が呆れたように、ジャレあっている僕達を見た。
「さっきは油断したけど、次はないからな」
僕をマークしていた男が、闘志を燃やした視線をこちらに向けてくる。
その表情はさっきと違い、真剣そのものだ。
(やっと本気を出してきたね)
やっぱり遊びって言っても、本気を出さなきゃ面白くないしね。
「こっちこそ、手は抜きませんよ」
僕は普段は使わないような挑発的な口調で答えた。
その言葉に男が僅かに顔を歪めた。
どうやら僕はバスケのことになると人が変わるらしい……。
僕が隙を見せたと思ったのか、男がボールを奪いに、手を伸ばしてくる。
それが僕の作戦だとは知らずに……。
(ほら……。来た)
僕の思惑通りの行動を取る男の脇を素早いドリブルで抜いていく。
「え……?」
相手がかなり油断していたせいか、ガラ空きになったゴールにシュートする。
綺麗な弧を描き、ボールがゴールに吸い込まれていく。
相手チームが呆然としているうちに、先取点を決めた。
「ナイスシュートだ、塔哉」
戒兄ちゃんが駆け寄ってきて、僕の頭をワシャワシャとかき混ぜた。
「ちょっと、やめてよ!兄ちゃん!!」
僕は頭をグシャグシャにする兄ちゃんの手から逃れるべく、一歩引いた。
「仲がいいのはわかるけど、二人共続きやるよ」
同じチームの青年が呆れたように、ジャレあっている僕達を見た。
「さっきは油断したけど、次はないからな」
僕をマークしていた男が、闘志を燃やした視線をこちらに向けてくる。
その表情はさっきと違い、真剣そのものだ。
(やっと本気を出してきたね)
やっぱり遊びって言っても、本気を出さなきゃ面白くないしね。
「こっちこそ、手は抜きませんよ」
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どうやら僕はバスケのことになると人が変わるらしい……。
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