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本編
10.5
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健(モブくん)日記の続き
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺たちのパーティーは朝起きて準備をすましてから、昨日見つけた地下室の階段を降りてみた。
あの、叫び声にびっくりしてテーブル吹っ飛ばして見つけたあの地下室への階段のことだ…
うっ、書いてて恥ずかしいな!
地下室の階段はよくあるように、真っ暗で何も見えない…ということも無く、真っ白の壁と階段が淡く光を放っていてとても見やすかった。
だから降りてみたんだけど、もちろん誰も足を踏み外して落ちるようなトラブルはなかった。
まぁ、この地下室への階段が真っ暗だったら降りるのを躊躇っていたはずだから、あとから考えると真っ暗の方が良かったかもしれないけどね…
地下室に降りてみて1番はじめに見えてきたものは、大きな扉だった。
その扉をよくみてみると、太陽をバックにこちらに手を差し伸べるキラキラした人が彫られててキレイだし、空間自体が白いからか神聖さを感じた。
はじめに言っておくと、俺は神様とかそんな非科学的なものは信じてない。
まぁ、元旦とかは親に連れられて神社に初詣に行って「彼女できますように!」とか「赤点取りませんように!」とかお願いするけど、そんなの誰だってそうだろ??
ついでに言えば、実際どんな神様が祀られてるのかとかもよく知らないし、お願いしといてなんだけど叶うとか期待もしてない。
だって、生まれてこの方告白はもちろん、彼女なんてできたこともされたこともないし、英語も毎回赤点だし…
はぁ…
どうして俺は、こんな悲しくなるようなこと考えてるんだか。
とにかく!こんな神様なんてよく知らない俺でも鳥肌が立つくらい神聖な気を扉から感じたってこと!
それに大袈裟だと思うかもしれないけど、ヒーラーの遠坂なんて真っ青になりながら、反射的に膝をついて祈りのポーズをとるくらいだったんだからな!?
あれは、見てるこっちが心配するレベルだった。
まぁ、都合のいい時だけ神頼みするような俺はもちろんのこと、治癒とか神様と関係のあるやつは咄嗟に行動に出るくらい神力をビシビシと感じたということを分かってくれたらいい。
そんくらいやばい扉が地下には隠されていたんだ。
もちろん、俺たちの目的は地下室の捜索なわけだから扉を見つけて終わったわけではない。
でも、一応休憩を挟むことにした。
遠坂の様子の状態を見ておいたほうがいいと直感が言っていたからな!
それに、遠坂は俺たちパーティーの命綱でもあるということもあって、どんな変化があったのかもしっかり把握しておくことにした。
それで遠坂の言葉を聞いた俺たちは驚いた。
「あ!私の治癒スキルのレベルが上がってる!それに、神聖力に満ちた空間にいると私のステータスが全体的に2倍になるみたい!」
これはすごい発見だと思った!
遠坂の治癒のレベルは元々レベル3だった。
一応言うと、一般的なスキルレベルの目安は、1が素人、2~3が見習い、4~6が一人前、7~8がベテラン、9~10が達人と言う感じ。
それが、レベル4まで上がったのだ。見習いレベルから一人前まで上がるのも大変だから相当すごい空間だってことが分かると思う。
でもそれだけじゃない、ステータスが全体的に2倍になるって言うのはチームの総合力も上がるし、結構大きなことだった。
この確認で、遠坂にはこの空間にいる限りバフがかかるという重大な情報を得ることができた。
それにこれは予想だけど、遠坂みたいなヒーラーとか僧侶など、神に関わる職業を持つ人はだれでも当てはまるようなことかもしれない。
今回地下に降りてみて、まだ扉も潜ってない状態なのに役立つ情報が手に入った。
こんな美味しい環境で、この先。この扉の向こうには何が待ち受けているのか、俺は少しワクワクした。
俺の評価も変わるかもしれないし、みんなに報告するのが楽しみだ!
今思えばこの選択は正解でもあり、間違いでもあったのだと思う。
休憩を終えてから俺たちは、期待をふくらませて扉を潜った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
続きは同じく、〇.5のような感じで書いていきます!
何だか第2の主人公みたいな気持ちですね(笑)
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俺たちのパーティーは朝起きて準備をすましてから、昨日見つけた地下室の階段を降りてみた。
あの、叫び声にびっくりしてテーブル吹っ飛ばして見つけたあの地下室への階段のことだ…
うっ、書いてて恥ずかしいな!
地下室の階段はよくあるように、真っ暗で何も見えない…ということも無く、真っ白の壁と階段が淡く光を放っていてとても見やすかった。
だから降りてみたんだけど、もちろん誰も足を踏み外して落ちるようなトラブルはなかった。
まぁ、この地下室への階段が真っ暗だったら降りるのを躊躇っていたはずだから、あとから考えると真っ暗の方が良かったかもしれないけどね…
地下室に降りてみて1番はじめに見えてきたものは、大きな扉だった。
その扉をよくみてみると、太陽をバックにこちらに手を差し伸べるキラキラした人が彫られててキレイだし、空間自体が白いからか神聖さを感じた。
はじめに言っておくと、俺は神様とかそんな非科学的なものは信じてない。
まぁ、元旦とかは親に連れられて神社に初詣に行って「彼女できますように!」とか「赤点取りませんように!」とかお願いするけど、そんなの誰だってそうだろ??
ついでに言えば、実際どんな神様が祀られてるのかとかもよく知らないし、お願いしといてなんだけど叶うとか期待もしてない。
だって、生まれてこの方告白はもちろん、彼女なんてできたこともされたこともないし、英語も毎回赤点だし…
はぁ…
どうして俺は、こんな悲しくなるようなこと考えてるんだか。
とにかく!こんな神様なんてよく知らない俺でも鳥肌が立つくらい神聖な気を扉から感じたってこと!
それに大袈裟だと思うかもしれないけど、ヒーラーの遠坂なんて真っ青になりながら、反射的に膝をついて祈りのポーズをとるくらいだったんだからな!?
あれは、見てるこっちが心配するレベルだった。
まぁ、都合のいい時だけ神頼みするような俺はもちろんのこと、治癒とか神様と関係のあるやつは咄嗟に行動に出るくらい神力をビシビシと感じたということを分かってくれたらいい。
そんくらいやばい扉が地下には隠されていたんだ。
もちろん、俺たちの目的は地下室の捜索なわけだから扉を見つけて終わったわけではない。
でも、一応休憩を挟むことにした。
遠坂の様子の状態を見ておいたほうがいいと直感が言っていたからな!
それに、遠坂は俺たちパーティーの命綱でもあるということもあって、どんな変化があったのかもしっかり把握しておくことにした。
それで遠坂の言葉を聞いた俺たちは驚いた。
「あ!私の治癒スキルのレベルが上がってる!それに、神聖力に満ちた空間にいると私のステータスが全体的に2倍になるみたい!」
これはすごい発見だと思った!
遠坂の治癒のレベルは元々レベル3だった。
一応言うと、一般的なスキルレベルの目安は、1が素人、2~3が見習い、4~6が一人前、7~8がベテラン、9~10が達人と言う感じ。
それが、レベル4まで上がったのだ。見習いレベルから一人前まで上がるのも大変だから相当すごい空間だってことが分かると思う。
でもそれだけじゃない、ステータスが全体的に2倍になるって言うのはチームの総合力も上がるし、結構大きなことだった。
この確認で、遠坂にはこの空間にいる限りバフがかかるという重大な情報を得ることができた。
それにこれは予想だけど、遠坂みたいなヒーラーとか僧侶など、神に関わる職業を持つ人はだれでも当てはまるようなことかもしれない。
今回地下に降りてみて、まだ扉も潜ってない状態なのに役立つ情報が手に入った。
こんな美味しい環境で、この先。この扉の向こうには何が待ち受けているのか、俺は少しワクワクした。
俺の評価も変わるかもしれないし、みんなに報告するのが楽しみだ!
今思えばこの選択は正解でもあり、間違いでもあったのだと思う。
休憩を終えてから俺たちは、期待をふくらませて扉を潜った。
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続きは同じく、〇.5のような感じで書いていきます!
何だか第2の主人公みたいな気持ちですね(笑)
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