【完結】ゲーム風世界にクラス転移するなんて誰が思う!?

雨野まいく

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本編

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「あー、頭痛い…」
「うっ、俺は昨日のあれから記憶が無いんだけど」
「何、この情報量ー!思い出すだけで吐き気が…うぷっ」
「れ、麗奈!?はいお水、落ち着いて!」

 俺と遥は昨日、パーティーメンバーの頭に直接情報を流し込んだ。もちろんちゃんと整理して、情報量で言うと1日と半分くらいまで整理したものをだけど。
 ちょっとやりすぎたかもしれない…?

 あれから、みんなが絶叫して寝込むから俺と遥は大変だった。見張りとか食事とか全部2人でしないといけなかったし?
 でもさ、半日意識が戻らないとは思わないじゃん??
 たしかに急に頭に流し込むとびっくりすると思うけどその程度だとおもうでしょ?

「裕也、考えてること顔に出てるけど1.5日って十分情報量としては多かったみたいよ?スキルの説明見てみた?」
「え、説明?見てみる。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▶︎スキル
・共有

あなたが考えてること、知った情報、色々なことを額を合わせることで共有できます。
しかし、視界から取り込む速読と違い、共有は頭に直接脳に送り込みます。そのため、情報量が多すぎると頭痛、吐き気、混乱、意識障害に陥る可能性があるので注意が必要です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ…」

 速読よりも負担が大きいってことは、1番初めに最終日だけ読んだものだけでも俺たちびっくりしてたから相当負担がかかってたわけだ。
 あの時はそこまで考える余裕がなかったってこともあるけど、これは言い訳だな… 悪い事をした。

「裕也も確認できたみたいね。私もこれを読んだ時はもう倒れた後だったからどうしようもなかったんだけど、みんなの意識が戻って良かったよね。」
「俺は遥に言われるまで確認すらしてなかったな。ほんと、意識障害とか一歩間違えたら目覚めなかったんだもんな。今度から確認して使わないと。」
「ええ、その通りね。それに、もうこのスキルは危険すぎるから、使うのやめておきましょう」

「お前ら2人でコソコソ話してるけど、なんか悪いことしたとかじゃないよな?ん?」
「「うっ」」
「その反応を見るに、当たりだな?」
「「ごめんなさい!」」
「はぁ、説明してくれ…」
「ええ、私達がみんなに使ったのは『共有』という新しいスキルだったの。このスキルは考えてることとかを共有できるんだけど副作用で頭痛や吐き気、意識障害とかあったみたい。ごめんなさい。」
「言い訳になるかもしれないけど、俺達はその説明を読んでなくて知らなかったんだ。もうこのスキルは封印しようって話してたんだけど…ごめんなさい。」
「お前らは…。まぁ、この施設についてはおかげでよく分かった。あのエリゴルっていうやつについてもな。」
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