32 / 37
第四章 集結する思い
犠牲
しおりを挟む
彼が言うには、マルファスはラベール大陸から来た修道士らしい。彼はラベール大陸の教会で悪魔に憑かれた人を何人か助けたそうだが、短期間にこれだけの人間が悪魔に憑かれることはそうそうないために聖女を頼ることにしたらしい。
その道中でアマデウスと聖堂に入る夢を視たらしく、それは予知夢であるとすぐにわかったそうだ。
「なるほど。それでわたしのことを助けてくれたわけか。魔術に携わっている者で、かつ優秀であれば予知夢を視ることは珍しくないからな」
「マルファスさんのことはわかりましたわ。アマデウス様も悪魔関係のことで私の元へ?」
「そうですな。彼と同じで悪魔に対処するには聖女様のお力が必要だと判断しましたので。それからこれも聖女様に関係するお話かと思うのですが……近頃邪悪な魔術師が5界の魔導書を集めて世界を牛耳るつもりのようでしてな……」
アマデウスが聖女の様子を伺う。彼女は5界の魔導書と聞いて案の定思うところがあるようだ。
「神界の魔導書をお持ちですかな?」
「……はい。つまりはその魔術師がこの魔導書を奪いに来るかもしれないと。そういうことですね?」
「はい。いつになるかはわかりませんが、必ず奪いに来るでしょう。実は私も一冊持っておりましてな。一か所に魔導書を集めるのはどうかとも思ったのですが、悪魔の件で仕方なくやって来た次第です」
「そうでしたか……。私が知らない間にこんなにも大きな問題が二つも……」
聖女が暗い声で呟いたそのときだった。今いる部屋の扉の外からシスターの大きな声が聞こえる。
「聖女様、大変です! 街に悪魔が――」
その女性の声は途中で途切れ、人がドサリと倒れる音がした。慌てて三人が部屋から出ると、シスターは平民の男に刃物で貫かれて、今にもトドメをさされようとしているところだった。
息を呑むのも束の間、アマデウスは咄嗟に衝撃波を放って男を吹き飛ばした。廊下の突き当たりの壁にぶつかって意識を失った男からは黒い影が現れる。
揺らめくそれに怯んでいると、なんとマルファスがその影に何かを投げつけた。パリンという音と共に中の液体が影にかかる。すると影から煙があがって、姿が変化して影だったものがハッキリとした化け物に変わった。
ヤギのような草食動物の頭蓋骨に人型の体が生えたような気味が悪い見た目だ。体は紫がかり、所どころが赤くひび割れている。まるで溶岩が血液になっているかのように、肌から煮えたぎる赤色が見え隠れしていた。
ようやく我に返った聖女が既に手に持っていた魔導書を開いた。白いその書物は神界の魔導書だ。
実力あるものならば魔力を流すだけで強大な力を発揮する魔導書は、聖女の手にかかれば十分にその力を振るえる。
【浄化】
魔導書の白い発光と同じくして悪魔の体の内側から強烈な光が溢れだす。悪魔は抵抗するも、すぐさまその眩い光に体を焼かれ、奇怪な音域の断末魔をあげて幽霊のようにフッと消えてしまった。
聖女はそのまま倒れたシスターの元に向かって連続で魔導書の魔術を使う。
【神界の慈愛】
瞬く間に女性の怪我は治り、傷は完全にふさがった。おそらくすぐにでも目を覚ますだろう。
「素晴らしい力ですね。これだけの力を持った魔術は今まで見たことがありません」
「それだけにこの魔導書の危険性が理解できるだろう。だが今はそれどころではないな。恐らくまだ悪魔がいるはずだ」
「邪悪な気配が消えていませんものね。人々を助けなくては」
三人はシスターを近くの部屋のベッドに寝かせて聖堂を出る。
すると街の門の方向から、王城へと人々が逃げ惑っているのがわかった。三人は導かれるようにその方向へと向かうと、三十代くらいの女が包丁を振り回して手当たり次第に人を刺し、四十代くらいの男が魔術を使って建物に火をつけてまわっていた。
女の方は狂気に満ちた顔をして血に濡れた包丁を眺めて笑っていて明らかにまともには見えない。
男の方も魔力の使い過ぎで口から血を流しているので、限界は近いのだろう。何とも痛々しいが残酷すぎる行為の数々にさすがの聖女も目を背けてしまったが、それは一瞬ですぐに彼らを見据えて魔導書を開いた。
だが強力な魔力に反応した二人の悪魔憑きは、首をグルンと回しターゲットをすぐに聖女に変えて向かってきた。悪魔によって身体能力が強化されているのか、女の方はほんの僅かな時間で聖女に肉薄して包丁を振りかざした。
反応が遅れた聖女は咄嗟に目を瞑る。何とかして彼女を助けたかったが、アマデウスは男の魔術を妨害するのに必死で手を出せていない。
こんなにもあっさり聖女がやられてしまう。そのギリギリのところで、なんとマルファスが聖女を庇って包丁をその身に受けた。
捻り出されたような苦痛の声が何度も振り下ろされる包丁でかき消される。悪魔憑きの男が生み出した球形の火炎を魔力で霧散させながら、アマデウスは駆け付けたい衝動を抑えて歯を食いしばった。
既にこと切れてしまっているだろうマルファスに、女は楽しそうに包丁を刺し続ける。先ほどまで聖女に向いていた関心が嘘のように女はマルファスで遊んでいた。
ようやくそれが収まって、ボロボロになったマルファスが地面に崩れ落ちるころ、聖女は鋭い目で悪魔憑きを見据えて魔術を発動した。対象が増えた上、先ほどよりも格が上の悪魔だったために少しばかり時間がかかったようだが、問題なく浄化の魔術が悪魔を焦がす。
二人とも同時に光を受けて、体の中の悪魔だけが消え去ると、男と女の両方とも気を失ってその場に倒れた。これで悪魔の気配はすべてなくなったが、犠牲者が何人か出てしまった。
「いくら神界の魔導書とはいえ、さすがに蘇生の魔術はないでしょう?」
「ええ。神の領域の魔導書であっても万能の力ではありません」
「そう……でしょうな。5界の魔導書は神が人間に与えた力と言われております。限度があるのは当然のことでしょう」
「ええ……」
マルファスと、そして女に刺された人たちの無残な亡骸に、聖女の涙が零れた。アマデウスも沈痛な面持ちでその目を伏せる。
「マルファスさんは、私を庇ってくださったのです。まだ会って間もない私のことを……」
「誠に勇敢でしたな」
「はい……。私は聖女とは呼ばれておりますが、ただ治癒の魔術が得意なだけの女なのです。それでも……私を庇ってくださった彼の意志を無駄にはできない……。何としてでも、この悪魔の騒動を収めて5界の魔導書を死守しなくては」
「わたしも全力でお助け致します。ですがまずは焼けた家屋の鎮火をしなくては。聖女クラリス様、誰のせいでもありません。どうか思いつめぬよう……」
アマデウスは渋々クラリスを残して、悪魔憑きの男によって燃やされた家の消火活動へと向かっていった。
その道中でアマデウスと聖堂に入る夢を視たらしく、それは予知夢であるとすぐにわかったそうだ。
「なるほど。それでわたしのことを助けてくれたわけか。魔術に携わっている者で、かつ優秀であれば予知夢を視ることは珍しくないからな」
「マルファスさんのことはわかりましたわ。アマデウス様も悪魔関係のことで私の元へ?」
「そうですな。彼と同じで悪魔に対処するには聖女様のお力が必要だと判断しましたので。それからこれも聖女様に関係するお話かと思うのですが……近頃邪悪な魔術師が5界の魔導書を集めて世界を牛耳るつもりのようでしてな……」
アマデウスが聖女の様子を伺う。彼女は5界の魔導書と聞いて案の定思うところがあるようだ。
「神界の魔導書をお持ちですかな?」
「……はい。つまりはその魔術師がこの魔導書を奪いに来るかもしれないと。そういうことですね?」
「はい。いつになるかはわかりませんが、必ず奪いに来るでしょう。実は私も一冊持っておりましてな。一か所に魔導書を集めるのはどうかとも思ったのですが、悪魔の件で仕方なくやって来た次第です」
「そうでしたか……。私が知らない間にこんなにも大きな問題が二つも……」
聖女が暗い声で呟いたそのときだった。今いる部屋の扉の外からシスターの大きな声が聞こえる。
「聖女様、大変です! 街に悪魔が――」
その女性の声は途中で途切れ、人がドサリと倒れる音がした。慌てて三人が部屋から出ると、シスターは平民の男に刃物で貫かれて、今にもトドメをさされようとしているところだった。
息を呑むのも束の間、アマデウスは咄嗟に衝撃波を放って男を吹き飛ばした。廊下の突き当たりの壁にぶつかって意識を失った男からは黒い影が現れる。
揺らめくそれに怯んでいると、なんとマルファスがその影に何かを投げつけた。パリンという音と共に中の液体が影にかかる。すると影から煙があがって、姿が変化して影だったものがハッキリとした化け物に変わった。
ヤギのような草食動物の頭蓋骨に人型の体が生えたような気味が悪い見た目だ。体は紫がかり、所どころが赤くひび割れている。まるで溶岩が血液になっているかのように、肌から煮えたぎる赤色が見え隠れしていた。
ようやく我に返った聖女が既に手に持っていた魔導書を開いた。白いその書物は神界の魔導書だ。
実力あるものならば魔力を流すだけで強大な力を発揮する魔導書は、聖女の手にかかれば十分にその力を振るえる。
【浄化】
魔導書の白い発光と同じくして悪魔の体の内側から強烈な光が溢れだす。悪魔は抵抗するも、すぐさまその眩い光に体を焼かれ、奇怪な音域の断末魔をあげて幽霊のようにフッと消えてしまった。
聖女はそのまま倒れたシスターの元に向かって連続で魔導書の魔術を使う。
【神界の慈愛】
瞬く間に女性の怪我は治り、傷は完全にふさがった。おそらくすぐにでも目を覚ますだろう。
「素晴らしい力ですね。これだけの力を持った魔術は今まで見たことがありません」
「それだけにこの魔導書の危険性が理解できるだろう。だが今はそれどころではないな。恐らくまだ悪魔がいるはずだ」
「邪悪な気配が消えていませんものね。人々を助けなくては」
三人はシスターを近くの部屋のベッドに寝かせて聖堂を出る。
すると街の門の方向から、王城へと人々が逃げ惑っているのがわかった。三人は導かれるようにその方向へと向かうと、三十代くらいの女が包丁を振り回して手当たり次第に人を刺し、四十代くらいの男が魔術を使って建物に火をつけてまわっていた。
女の方は狂気に満ちた顔をして血に濡れた包丁を眺めて笑っていて明らかにまともには見えない。
男の方も魔力の使い過ぎで口から血を流しているので、限界は近いのだろう。何とも痛々しいが残酷すぎる行為の数々にさすがの聖女も目を背けてしまったが、それは一瞬ですぐに彼らを見据えて魔導書を開いた。
だが強力な魔力に反応した二人の悪魔憑きは、首をグルンと回しターゲットをすぐに聖女に変えて向かってきた。悪魔によって身体能力が強化されているのか、女の方はほんの僅かな時間で聖女に肉薄して包丁を振りかざした。
反応が遅れた聖女は咄嗟に目を瞑る。何とかして彼女を助けたかったが、アマデウスは男の魔術を妨害するのに必死で手を出せていない。
こんなにもあっさり聖女がやられてしまう。そのギリギリのところで、なんとマルファスが聖女を庇って包丁をその身に受けた。
捻り出されたような苦痛の声が何度も振り下ろされる包丁でかき消される。悪魔憑きの男が生み出した球形の火炎を魔力で霧散させながら、アマデウスは駆け付けたい衝動を抑えて歯を食いしばった。
既にこと切れてしまっているだろうマルファスに、女は楽しそうに包丁を刺し続ける。先ほどまで聖女に向いていた関心が嘘のように女はマルファスで遊んでいた。
ようやくそれが収まって、ボロボロになったマルファスが地面に崩れ落ちるころ、聖女は鋭い目で悪魔憑きを見据えて魔術を発動した。対象が増えた上、先ほどよりも格が上の悪魔だったために少しばかり時間がかかったようだが、問題なく浄化の魔術が悪魔を焦がす。
二人とも同時に光を受けて、体の中の悪魔だけが消え去ると、男と女の両方とも気を失ってその場に倒れた。これで悪魔の気配はすべてなくなったが、犠牲者が何人か出てしまった。
「いくら神界の魔導書とはいえ、さすがに蘇生の魔術はないでしょう?」
「ええ。神の領域の魔導書であっても万能の力ではありません」
「そう……でしょうな。5界の魔導書は神が人間に与えた力と言われております。限度があるのは当然のことでしょう」
「ええ……」
マルファスと、そして女に刺された人たちの無残な亡骸に、聖女の涙が零れた。アマデウスも沈痛な面持ちでその目を伏せる。
「マルファスさんは、私を庇ってくださったのです。まだ会って間もない私のことを……」
「誠に勇敢でしたな」
「はい……。私は聖女とは呼ばれておりますが、ただ治癒の魔術が得意なだけの女なのです。それでも……私を庇ってくださった彼の意志を無駄にはできない……。何としてでも、この悪魔の騒動を収めて5界の魔導書を死守しなくては」
「わたしも全力でお助け致します。ですがまずは焼けた家屋の鎮火をしなくては。聖女クラリス様、誰のせいでもありません。どうか思いつめぬよう……」
アマデウスは渋々クラリスを残して、悪魔憑きの男によって燃やされた家の消火活動へと向かっていった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
おっさん達のTRPG日記 ~七人の《魔導書使い》が四篇の《聖典》を奪い合いながら迷宮戦争やってみた!~
書記係K君
ファンタジー
剣と魔法の幻想世界・リンガイア大陸――
この世界には、自らの霊魂から《魔導書-デッキ-》を創り出し、神与の秘術《魔法-ゴスペル-》を綴り蒐集し、
神秘を使役する《魔導書使い-ウィザード-》と呼ばれる者達がいた。彼らが探し求めるのは、
あらゆる願望を叶えると云う伝説の魔導書《聖典》――。
この物語は、聖遺物《聖典》が封印された聖域《福音の迷宮》への入境を許された
選ばれし七人の《魔導書使い-ウィザード-》達が、七騎の《英雄譚-アルカナ-》を従えて
七つの陣営となり、四篇に別れた《聖典の断章》を蒐集すべく奪い合い、命を賭して覇を争う決闘劇。
其の戦いは、後世に《迷宮戦争》と謳われた――
――という設定で、おっさん達がまったりと「TRPG」を遊ぶだけのお話だよ(ノ・∀・)ノ⌒◇
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる