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第四章
遺されたもの
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「棺……だけか?」
「これを守っていたのかしら。呪刻されている価値のあるものだといいのだけど」
「わざわざ棺に呪刻とは考えにくいのですが……中を覗いてみませんか?」
「ザルム、出番よ」
「俺かよ。罠を見つけて解除するのは基本お前の役目だろう」
「棺なんて不気味なのはお断りよ」
「……それでも技能担当かよ」
「全く、仕方ありませんね」
こういうときは結局アロイスが事態を収拾することになるのだ。やれやれと彼が首を振りながら棺をゆっくりと開けると……その彼はゆっくりと棺を閉じた。
「ん? 何が入ってたんだ?」
「見間違いかもしれません……私には手に余るような気がしましたが……」
そう言葉を濁しながら、彼はもう一度棺を開ける。しかし見間違いではなかったらしく、どんな顔をしてよいのわからずに完全に言葉を失っていた。
気になった残りの二人も棺の中を覗き、そして言葉を失った。中に入っていたのは他でもない、十五か十六くらいに見える愛らしい少女であった。
だがしかし、こんなところの棺で眠る少女が普通の少女であるはずもなく、なんと彼女にはシカを思わせる二本の角が生えていた。
三人が無言で少女を観察していると、その少女の、トパーズよりも深みがあるような鼈甲色の瞳がパチリ と見開かれた。三人の悪く見える大人たちは、驚いてかなりの距離を取り武器を構え、棺の中を警戒している。
しかし当の少女はのんびりと棺から体を起こし、緩慢な動作で周りを見回した。呆けた目が三人の武器をようやく捉えると、彼女は焦ったように棺から抜け出しながら、訳の分からない言語を口走った。
「エジェトブスン ゼプヴス トフムゲ。ジェ エポウ イブウフ ボズ イプツジュムジュズ!」
様々な知識を持つアロイスも、これには手の施しようがない。すると彼女は、相手が疑問符を浮かべているのを読み取ったのか、この大陸での標準語、レンタグル標準語を話し始めた。カタコトで。
「武器をしまうです。ワタシ、敵意持ってないです」
あ、なんだと思ったザルムを初め、三人は武器をしまって尋ねる。
「脅かしてしまってすみません。私たちはこの遺跡を発見して探索していた冒険者です。あなたは誰ですか?」
「ワタシはレード族のカイネ=フェロ ヘンドリルというです。訳あってここで封印されていたです」
封印という物騒な単語を差し置いて、アロイスは仰天して興奮する。
「……レード族! シカの角を持つという古代に絶滅したとされる種族です! 名前を聞いて今思い出しましたが……ところで封印とは?」
「そうですか。絶滅した……ですか……」
アロイスの質問には答えず、彼女は痛々しさまで感じるような悲しげな表情で俯いてしまった。ザルムがその理由をアロイスに耳打ちすると、彼は思慮が欠けていたことを丁重に謝罪する。
「私の考えが至らず、残酷な事実をこのような形でお伝えしてしまって申し訳ありません……」
「いいです。棺を開けたのが両親じゃなかったから大体察していたです」
「その封印とやらは親御さんがやったことなのね?」
「そうです。戦争に巻き込まれないようにここに私を眠らせていたです」
「そういうことですか。大昔の大戦では、レード族はその類まれな操原魔法によって、というより治癒の魔法によって神聖視されていたと聞きます」
「その魔法が重要視されて、無理に前線に出され、残念ながら絶滅してしまったということかしら。つまりは娘を何とかして生き延びさせようという親の思いが、彼女の命を救ったってことね」
「そんな大昔から彼女を生きたまま眠らせておくなんて可能なのか?」
「変性魔法の十レベル、アスフィキシアの魔法があれば可能でしょうね。ですがそれが自然に解けたところをみると……」
アロイスが棺を確認すると、かなり複雑な呪刻の文字が、輝きを失っていた。
「棺が開けられると魔法の効果が消滅する仕組みになっていたのね」
「じゃあ、もう元には戻せないんだな。まあ彼女はもう目覚めたんだし、戻す必要もないけどな」
「あ、今何年ですか?」
カイネが聞くと、マデリエネが素早く答える。
「668年の6月よ」
「じゃあ300年くらい経ってる……ですね……これからどうしたらいいというですか……」
「300年後の世界にいきなり放り出されても困るよな……なんなら慣れるまで俺たちといるか?」
「世界は今、平和だと思うですか?」
「俺はそうだと思いたいが、他の大陸とはほとんど交流がないし、領土争いが絶対に起こらないとは言えないな……」
「そうですね。エラミエルは強い国なので戦争しようなんて国は今のところは無いでしょうが、その他の国については戦争が起きてしまっているのが現状でしょう」
「それなら……それなら戦争を無くしたいです。ワタシみたいになる人、少しでも減らしたいです」
「立派な心がけだわ。でもまずはこの塔を出ましょう。依頼もまだ終わっていないわ」
「そうだったぜ。魔獣の討伐がそもそもの依頼だったな。忘れかけてたぜ」
「塔から出たすぐそこで鉢合わせる可能性がありますね。カイネさんはどうしますか?」
「ワタシも戦うです。操原魔法でサポートするです」
「どんなヤツかもまだわからないから気をつけようぜ」
「いえ、どんなのかはわかってるです。たしかジャバウォックとかいうのだったです」
「う、あの悪名高きジャバウォックですか……なぜそれがわかるのですか?」
「この塔の番人役と呪刻の維持のために必要だったと両親が言ってたです」
「アロイス、そいつはどんな魔物なんだ?」
「強力な爪と顎を持つドラゴンのような魔物ですよ。中堅冒険者の強敵です」
「ドラゴンか。ザルムには複雑ね。でも人間もゴリラみたいな話が通じない相手なら遠慮なく倒すし、あんまり関係ないかしら」
「友好的じゃなきゃ魔物は魔物だぜ。それで弱点は?」
「雷の魔法が有効のようです。あと尻尾を傷つければ攻撃の手が少し休まりそうですね」
「あんまり高い位置だと俺でも届かないかもしれないし、マデリエネのナイフで攻撃だな」
「おとり役は頼んだわよ。カイネさんはどう動く?」
「ワタシは竜族さんとお姉さんの回復と援護をするです。どうやっても怪我するです」
「そうだな。じゃあよろしく頼むぜ」
そうして各々作戦を立て、四人は罠だらけの塔を気を休めることなく降りていった。
「これを守っていたのかしら。呪刻されている価値のあるものだといいのだけど」
「わざわざ棺に呪刻とは考えにくいのですが……中を覗いてみませんか?」
「ザルム、出番よ」
「俺かよ。罠を見つけて解除するのは基本お前の役目だろう」
「棺なんて不気味なのはお断りよ」
「……それでも技能担当かよ」
「全く、仕方ありませんね」
こういうときは結局アロイスが事態を収拾することになるのだ。やれやれと彼が首を振りながら棺をゆっくりと開けると……その彼はゆっくりと棺を閉じた。
「ん? 何が入ってたんだ?」
「見間違いかもしれません……私には手に余るような気がしましたが……」
そう言葉を濁しながら、彼はもう一度棺を開ける。しかし見間違いではなかったらしく、どんな顔をしてよいのわからずに完全に言葉を失っていた。
気になった残りの二人も棺の中を覗き、そして言葉を失った。中に入っていたのは他でもない、十五か十六くらいに見える愛らしい少女であった。
だがしかし、こんなところの棺で眠る少女が普通の少女であるはずもなく、なんと彼女にはシカを思わせる二本の角が生えていた。
三人が無言で少女を観察していると、その少女の、トパーズよりも深みがあるような鼈甲色の瞳がパチリ と見開かれた。三人の悪く見える大人たちは、驚いてかなりの距離を取り武器を構え、棺の中を警戒している。
しかし当の少女はのんびりと棺から体を起こし、緩慢な動作で周りを見回した。呆けた目が三人の武器をようやく捉えると、彼女は焦ったように棺から抜け出しながら、訳の分からない言語を口走った。
「エジェトブスン ゼプヴス トフムゲ。ジェ エポウ イブウフ ボズ イプツジュムジュズ!」
様々な知識を持つアロイスも、これには手の施しようがない。すると彼女は、相手が疑問符を浮かべているのを読み取ったのか、この大陸での標準語、レンタグル標準語を話し始めた。カタコトで。
「武器をしまうです。ワタシ、敵意持ってないです」
あ、なんだと思ったザルムを初め、三人は武器をしまって尋ねる。
「脅かしてしまってすみません。私たちはこの遺跡を発見して探索していた冒険者です。あなたは誰ですか?」
「ワタシはレード族のカイネ=フェロ ヘンドリルというです。訳あってここで封印されていたです」
封印という物騒な単語を差し置いて、アロイスは仰天して興奮する。
「……レード族! シカの角を持つという古代に絶滅したとされる種族です! 名前を聞いて今思い出しましたが……ところで封印とは?」
「そうですか。絶滅した……ですか……」
アロイスの質問には答えず、彼女は痛々しさまで感じるような悲しげな表情で俯いてしまった。ザルムがその理由をアロイスに耳打ちすると、彼は思慮が欠けていたことを丁重に謝罪する。
「私の考えが至らず、残酷な事実をこのような形でお伝えしてしまって申し訳ありません……」
「いいです。棺を開けたのが両親じゃなかったから大体察していたです」
「その封印とやらは親御さんがやったことなのね?」
「そうです。戦争に巻き込まれないようにここに私を眠らせていたです」
「そういうことですか。大昔の大戦では、レード族はその類まれな操原魔法によって、というより治癒の魔法によって神聖視されていたと聞きます」
「その魔法が重要視されて、無理に前線に出され、残念ながら絶滅してしまったということかしら。つまりは娘を何とかして生き延びさせようという親の思いが、彼女の命を救ったってことね」
「そんな大昔から彼女を生きたまま眠らせておくなんて可能なのか?」
「変性魔法の十レベル、アスフィキシアの魔法があれば可能でしょうね。ですがそれが自然に解けたところをみると……」
アロイスが棺を確認すると、かなり複雑な呪刻の文字が、輝きを失っていた。
「棺が開けられると魔法の効果が消滅する仕組みになっていたのね」
「じゃあ、もう元には戻せないんだな。まあ彼女はもう目覚めたんだし、戻す必要もないけどな」
「あ、今何年ですか?」
カイネが聞くと、マデリエネが素早く答える。
「668年の6月よ」
「じゃあ300年くらい経ってる……ですね……これからどうしたらいいというですか……」
「300年後の世界にいきなり放り出されても困るよな……なんなら慣れるまで俺たちといるか?」
「世界は今、平和だと思うですか?」
「俺はそうだと思いたいが、他の大陸とはほとんど交流がないし、領土争いが絶対に起こらないとは言えないな……」
「そうですね。エラミエルは強い国なので戦争しようなんて国は今のところは無いでしょうが、その他の国については戦争が起きてしまっているのが現状でしょう」
「それなら……それなら戦争を無くしたいです。ワタシみたいになる人、少しでも減らしたいです」
「立派な心がけだわ。でもまずはこの塔を出ましょう。依頼もまだ終わっていないわ」
「そうだったぜ。魔獣の討伐がそもそもの依頼だったな。忘れかけてたぜ」
「塔から出たすぐそこで鉢合わせる可能性がありますね。カイネさんはどうしますか?」
「ワタシも戦うです。操原魔法でサポートするです」
「どんなヤツかもまだわからないから気をつけようぜ」
「いえ、どんなのかはわかってるです。たしかジャバウォックとかいうのだったです」
「う、あの悪名高きジャバウォックですか……なぜそれがわかるのですか?」
「この塔の番人役と呪刻の維持のために必要だったと両親が言ってたです」
「アロイス、そいつはどんな魔物なんだ?」
「強力な爪と顎を持つドラゴンのような魔物ですよ。中堅冒険者の強敵です」
「ドラゴンか。ザルムには複雑ね。でも人間もゴリラみたいな話が通じない相手なら遠慮なく倒すし、あんまり関係ないかしら」
「友好的じゃなきゃ魔物は魔物だぜ。それで弱点は?」
「雷の魔法が有効のようです。あと尻尾を傷つければ攻撃の手が少し休まりそうですね」
「あんまり高い位置だと俺でも届かないかもしれないし、マデリエネのナイフで攻撃だな」
「おとり役は頼んだわよ。カイネさんはどう動く?」
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