16 / 84
第二章
それぞれの修練
しおりを挟む
後日、それぞれのメンバーはそれぞれの場所へと向かっていた。
そのうちの一か所、政治地区には衛兵隊の宿舎がある。街を動かすお偉方が集まる場所であるため、それはもう警備は厳重だった。
その厳重な警備を担う衛兵達を鍛える場所、宿舎の前には大きな訓練用スペースが存在していて、許可が下りれば誰でもそのスペースを使うことができる。
衛兵たちが、弓の訓練、盾での防御訓練、筋力を上げる基礎トレーニングを行っているその横で、ザルムとベリウスは剣の打ち合いをしていた。
ベリウスの巨大な両手剣による強烈な斬撃はザルムを幾度となく唸らせたが、ザルムのブロードソードによる的確な突きもベリウスを唸らせた。
だが流石先輩である。ベリウスは数回技を見ると、すかさずザルムの突き攻撃を完全に見切る。
盾による防御で隙ができたベリウス。その腹に向けて繰り出された素早い突きは、半身を逸らすようにして華麗に躱され、同時に振りかぶられた両手剣による横薙ぎ一閃がザルムを捉えた。あっという間の回避と反撃に為すすべなくザルムは尻もちをつく。
「良い突きだがまだまだ甘いな」
「やっぱり先輩は一味違うぜ……」
朝っぱらから訓練して間もなく午後のおやつが欲しくなる時間、彼らはようやく訓練をやめて豪傑の虎亭を目指して歩き出した。
ベリウスが途中、通りかかる衛兵の知り合いに挨拶をしたり軽く声をかけたりしているのを見て、ザルムは彼の人望の厚さを思い知る。自分にもそうであったが、すぐに人の懐に入り込めるのは一種の才能であろう。
それはやはり彼の人柄の良さから来るものに違いないとザルムがしみじみ思っていると、正面を向いたまま、ベリウスが不意に聞いてきた。
「俺の見込んだ通り、戦士としての筋は良いな。だが、今日はあんまり集中出来なかったか?」
言われてザルムの顔は固まった。確かに集中出来なかったのだ。剣を持つ高揚感を抑えるのに必死で。
まさかそのことにまで気付かれていたのかと思ったが、後輩思いの彼は別の解釈をしたようだ。
「相手が先輩だったから気が散ったのかもしれないな。手加減していたってのとはまた違ってたし良いんだが、仲間と戦うときには集中を切らさないようにな」
「それは……わかってます。と、とにかく、今日はありがとうございました」
「おうおう。役に立てたならよかったぜ」
ベリウスはにっこりと笑った。だがその笑顔の裏には苦渋の思いがあることをザルムは知っていた。
「実はな、俺は仲間を窮地に追いやったことがあるんだ」
歓迎パーティの日、追いかけてきたカティの追跡を振り切ったあとで、その一言から彼の話は始まった。
いきなり何を言い出すんだろうとザルムは思ったが、自信家のように見えた彼の口からそんな言葉が出たことでザルムは少し興味を持った。
しかしその話の内容は実に悲惨なものだった。
ベリウス達がまだ駆け出しだった頃、自信家だった彼はゴブリン達を容易に狩れていたことで油断しきっていた。剣で切り払っていたゴブリンの中に魔法を使うシャーマン種がいたことに気付かなかったのだ。
我が物顔で剣を振るっていた彼は、無警戒のままシャーマンの電撃を食らい、そして……倒れた。薄れゆく意識の中、悲鳴や驚き、動揺の声が聞こえたそうだ。気が付いたときにはゴブリン達は倒され自分はリュドミーラの治療を受けていたが、仲間たちが怪我を負っていたことが今でも悔しい。そんな話だった。
「帰ったら酒盛りでもするか。付き合えよ」
「ほどほどにしてくださいよ。ファムさんに怒られますから」
わかったよとベリウスは全然わかってない様子で進んで行く。早くなったベリウスの足取りを追って豪傑の虎亭に着くと、何故か辺りが騒がしくなっていた……。
この人は本当に大丈夫なんだろうかとアロイスはここ数分で何度も思った。それもこれもポーションを爆発させたという話から来ているのかもしれない。
「このキノコには催眠作用があるから、気を付けて……ハッ」
「気を付けて扱うんですよね?」
「そ、そうよ。気を付けるの」
カティとアロイスは商業地区の錬金店、レインボーファーマシーの一室に来ていた。なんでも、カティがよく材料を購入したり売却したりする店らしく、客入りが良く、錬金器具を有料で貸している便利なところなのだそう。すべて揃えるとなると結構なお値段になる器具を有料とは言え自分たちが使える場所は他にはあまりないのだ。
「あとは変性魔法の”インテンシファイ”をこの液体にかければ出来上がりよ。睡眠毒だから思いっきりやっちゃって」
「そうですか。では拡大しましょう」
「あら、拡大できるのね。やるじゃない」
拡大とはすなわち拡大詠唱のことで、魔法陣を用いたり、より長く詠唱したりすることによって魔法の効果を高める技術だ。通常はその魔法系統への適性と、その魔法自体に熟練していないと行うことができないが、アロイスには朝飯前。ほとんどの魔法が拡大可能である。
そんな彼がすんなりと拡大詠唱を成功させると、持っていた小瓶がオレンジ色に包まれて輝く。同時に中の液体も色が変化していき、薄い赤色だったものが濃い紫色に変化した。
「お、いいわね。これは強力そうだわ」
「やるだけやってみました。どのくらいの時間相手を眠らせられるのでしょうか?」
「とりあえず強さを調べてみるわね。魔法薬は自然薬と違って作成者の力量に左右されやすいから」
そう説明して、カティが一レベルの変性魔法、”レッサーアナライズ”を使う。すると彼女は小さく頷いて唸った。
「アロイスは私よりも変性魔法の素質がありそうね。私が作るとせいぜい三時間くらいの効果だけど、これは四時間くらいはいきそうよ?」
「それは嬉しいですね。ですがカティさんの専門は召喚魔法でしょう?」
「うふふ、まあね。ちょっと見てみる?」
「ええ、是非ともお願いします」
カティは左手に小瓶を持ったまま詠唱したが、今度は爆発するハメにはならずに済んだようだ。
アロイスが描かれた魔法陣の上を見てみると、そこには大きな火トカゲのような精霊が呼び出されていた。
彼は大げさに驚いてみせてから、召喚魔法の使い方をさりげなく聞いてみる。彼は今、変性魔法、知覚魔法、操原魔法の三系統にしか適性が無いことになっているのだ。
とは言え召喚魔法はまだ三レベルの魔法までしか使えず、この四レベルの召喚魔法、サラマンダー召喚はまだ使えないのだが。
「精霊を召喚する魔法はね、この世界に実在する存在を呼び出している訳ではないの。あくまでその精霊が司っているとされる力や性質を原理の力で具現化したものなのよ。だから創成魔法みたいに物質を創り出すよりもさらにイメージ力が必要なの。こんな風に……」
それからしばらく、アロイスはなるほどとでも言うように聞き入っていた。実際、彼女の説明は有意義で為になるものばかりだった。召喚魔法の説明のみならず、錬金術の知識も相当なものだ。
これだけの知識と技術があれば、色々な状況に対応して仲間を守ることができるだろうと彼は彼女を尊敬していた。
そう思ってしまったからこそ、彼は一瞬失念してしまった。彼女がドジッ子であるということを。
じゃあ別な薬も作ってみましょうかと彼女が言ったが最後、その手はテーブルに小瓶を――置き損ねた。
落ちた小瓶テーブルに返らず。パリンという綺麗な音がして、二人は仲良く紫色の煙を浴びた。
「睡眠毒、大成功だったわね」
「そう……ですね」
四時間後、魔術師二人組は揃いも揃って肩を落としながら豪傑の虎亭へと向かっていた。材料と時間を盛大に無駄にした彼らは、無事に器具使用の延長料金まで取られてもはや笑いがこみ上げる始末である。
そんな二人の目線の先に、なんだか様子のおかしい商人が歩いているのが見える。彼は何かこみ上げるものを必死に抑えるような表情をしながら、居住地区の方に向かっているようだ。するとカティはあっと声をあげた。
「私たちの装飾品を買い取った商人だわ。どうしたのかしら?」
彼はカティには気付かないまま、急に走り出して行ってしまった……。
そのうちの一か所、政治地区には衛兵隊の宿舎がある。街を動かすお偉方が集まる場所であるため、それはもう警備は厳重だった。
その厳重な警備を担う衛兵達を鍛える場所、宿舎の前には大きな訓練用スペースが存在していて、許可が下りれば誰でもそのスペースを使うことができる。
衛兵たちが、弓の訓練、盾での防御訓練、筋力を上げる基礎トレーニングを行っているその横で、ザルムとベリウスは剣の打ち合いをしていた。
ベリウスの巨大な両手剣による強烈な斬撃はザルムを幾度となく唸らせたが、ザルムのブロードソードによる的確な突きもベリウスを唸らせた。
だが流石先輩である。ベリウスは数回技を見ると、すかさずザルムの突き攻撃を完全に見切る。
盾による防御で隙ができたベリウス。その腹に向けて繰り出された素早い突きは、半身を逸らすようにして華麗に躱され、同時に振りかぶられた両手剣による横薙ぎ一閃がザルムを捉えた。あっという間の回避と反撃に為すすべなくザルムは尻もちをつく。
「良い突きだがまだまだ甘いな」
「やっぱり先輩は一味違うぜ……」
朝っぱらから訓練して間もなく午後のおやつが欲しくなる時間、彼らはようやく訓練をやめて豪傑の虎亭を目指して歩き出した。
ベリウスが途中、通りかかる衛兵の知り合いに挨拶をしたり軽く声をかけたりしているのを見て、ザルムは彼の人望の厚さを思い知る。自分にもそうであったが、すぐに人の懐に入り込めるのは一種の才能であろう。
それはやはり彼の人柄の良さから来るものに違いないとザルムがしみじみ思っていると、正面を向いたまま、ベリウスが不意に聞いてきた。
「俺の見込んだ通り、戦士としての筋は良いな。だが、今日はあんまり集中出来なかったか?」
言われてザルムの顔は固まった。確かに集中出来なかったのだ。剣を持つ高揚感を抑えるのに必死で。
まさかそのことにまで気付かれていたのかと思ったが、後輩思いの彼は別の解釈をしたようだ。
「相手が先輩だったから気が散ったのかもしれないな。手加減していたってのとはまた違ってたし良いんだが、仲間と戦うときには集中を切らさないようにな」
「それは……わかってます。と、とにかく、今日はありがとうございました」
「おうおう。役に立てたならよかったぜ」
ベリウスはにっこりと笑った。だがその笑顔の裏には苦渋の思いがあることをザルムは知っていた。
「実はな、俺は仲間を窮地に追いやったことがあるんだ」
歓迎パーティの日、追いかけてきたカティの追跡を振り切ったあとで、その一言から彼の話は始まった。
いきなり何を言い出すんだろうとザルムは思ったが、自信家のように見えた彼の口からそんな言葉が出たことでザルムは少し興味を持った。
しかしその話の内容は実に悲惨なものだった。
ベリウス達がまだ駆け出しだった頃、自信家だった彼はゴブリン達を容易に狩れていたことで油断しきっていた。剣で切り払っていたゴブリンの中に魔法を使うシャーマン種がいたことに気付かなかったのだ。
我が物顔で剣を振るっていた彼は、無警戒のままシャーマンの電撃を食らい、そして……倒れた。薄れゆく意識の中、悲鳴や驚き、動揺の声が聞こえたそうだ。気が付いたときにはゴブリン達は倒され自分はリュドミーラの治療を受けていたが、仲間たちが怪我を負っていたことが今でも悔しい。そんな話だった。
「帰ったら酒盛りでもするか。付き合えよ」
「ほどほどにしてくださいよ。ファムさんに怒られますから」
わかったよとベリウスは全然わかってない様子で進んで行く。早くなったベリウスの足取りを追って豪傑の虎亭に着くと、何故か辺りが騒がしくなっていた……。
この人は本当に大丈夫なんだろうかとアロイスはここ数分で何度も思った。それもこれもポーションを爆発させたという話から来ているのかもしれない。
「このキノコには催眠作用があるから、気を付けて……ハッ」
「気を付けて扱うんですよね?」
「そ、そうよ。気を付けるの」
カティとアロイスは商業地区の錬金店、レインボーファーマシーの一室に来ていた。なんでも、カティがよく材料を購入したり売却したりする店らしく、客入りが良く、錬金器具を有料で貸している便利なところなのだそう。すべて揃えるとなると結構なお値段になる器具を有料とは言え自分たちが使える場所は他にはあまりないのだ。
「あとは変性魔法の”インテンシファイ”をこの液体にかければ出来上がりよ。睡眠毒だから思いっきりやっちゃって」
「そうですか。では拡大しましょう」
「あら、拡大できるのね。やるじゃない」
拡大とはすなわち拡大詠唱のことで、魔法陣を用いたり、より長く詠唱したりすることによって魔法の効果を高める技術だ。通常はその魔法系統への適性と、その魔法自体に熟練していないと行うことができないが、アロイスには朝飯前。ほとんどの魔法が拡大可能である。
そんな彼がすんなりと拡大詠唱を成功させると、持っていた小瓶がオレンジ色に包まれて輝く。同時に中の液体も色が変化していき、薄い赤色だったものが濃い紫色に変化した。
「お、いいわね。これは強力そうだわ」
「やるだけやってみました。どのくらいの時間相手を眠らせられるのでしょうか?」
「とりあえず強さを調べてみるわね。魔法薬は自然薬と違って作成者の力量に左右されやすいから」
そう説明して、カティが一レベルの変性魔法、”レッサーアナライズ”を使う。すると彼女は小さく頷いて唸った。
「アロイスは私よりも変性魔法の素質がありそうね。私が作るとせいぜい三時間くらいの効果だけど、これは四時間くらいはいきそうよ?」
「それは嬉しいですね。ですがカティさんの専門は召喚魔法でしょう?」
「うふふ、まあね。ちょっと見てみる?」
「ええ、是非ともお願いします」
カティは左手に小瓶を持ったまま詠唱したが、今度は爆発するハメにはならずに済んだようだ。
アロイスが描かれた魔法陣の上を見てみると、そこには大きな火トカゲのような精霊が呼び出されていた。
彼は大げさに驚いてみせてから、召喚魔法の使い方をさりげなく聞いてみる。彼は今、変性魔法、知覚魔法、操原魔法の三系統にしか適性が無いことになっているのだ。
とは言え召喚魔法はまだ三レベルの魔法までしか使えず、この四レベルの召喚魔法、サラマンダー召喚はまだ使えないのだが。
「精霊を召喚する魔法はね、この世界に実在する存在を呼び出している訳ではないの。あくまでその精霊が司っているとされる力や性質を原理の力で具現化したものなのよ。だから創成魔法みたいに物質を創り出すよりもさらにイメージ力が必要なの。こんな風に……」
それからしばらく、アロイスはなるほどとでも言うように聞き入っていた。実際、彼女の説明は有意義で為になるものばかりだった。召喚魔法の説明のみならず、錬金術の知識も相当なものだ。
これだけの知識と技術があれば、色々な状況に対応して仲間を守ることができるだろうと彼は彼女を尊敬していた。
そう思ってしまったからこそ、彼は一瞬失念してしまった。彼女がドジッ子であるということを。
じゃあ別な薬も作ってみましょうかと彼女が言ったが最後、その手はテーブルに小瓶を――置き損ねた。
落ちた小瓶テーブルに返らず。パリンという綺麗な音がして、二人は仲良く紫色の煙を浴びた。
「睡眠毒、大成功だったわね」
「そう……ですね」
四時間後、魔術師二人組は揃いも揃って肩を落としながら豪傑の虎亭へと向かっていた。材料と時間を盛大に無駄にした彼らは、無事に器具使用の延長料金まで取られてもはや笑いがこみ上げる始末である。
そんな二人の目線の先に、なんだか様子のおかしい商人が歩いているのが見える。彼は何かこみ上げるものを必死に抑えるような表情をしながら、居住地区の方に向かっているようだ。するとカティはあっと声をあげた。
「私たちの装飾品を買い取った商人だわ。どうしたのかしら?」
彼はカティには気付かないまま、急に走り出して行ってしまった……。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる