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波乱と休息
失意と希望
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自室に戻るとノエラが精霊魔法で花束を創り出しており、キーラはそれをぱあっとした笑顔で眺めている。いい感じに和んでいるじゃないか。やるなノエラ!
「よし、これから治療するからベッドに横になってくれ。治療が終わったらノエラから花をもらえるかもな」
「はい。無事に治療が終わったらこれはキーラちゃんにあげるね」
「わかった!」
キーラは嬉々としてベッドに横になった。さてと、患者はやる気満々だし俺も一仕事するか。
邪光ランタンの火の加減に気をつけながら、慎重に神力の出力を調節する。治療は四力の中で神力が最も適しているそうだが、それでも病気の治療は特に難しいと聞いた。治療できそうだからと言って油断せず、集中力を切らさないようにしないとな。
俺は左手でランタンを持ち、右手をキーラの体にかざす。そうやって神力を徐々に治癒の力へと変換し、体に負担がかからないようにしないとならない。
病気は外傷と違って内側の問題だから、一気に神力を治癒力に変換すると負担がかかり過ぎてしまうのだ。俺は細かい調整をしながら病気の治療を続け、極度の集中を維持し続ける。
それから恐らく十五分ほど経っただろうか。実際よりも長く感じた治療もようやく締めに突入する。
最後に病気が再発しないよう、奇跡の名を唱えつつ祝福を与えて治療は終わりだ。
【暗黒の病治療】
キーラの胸の上に紫の光が集まって、そして霧散した。これで病気は治ったはずだ。少なくない神力を消費したことと、極度の集中で精神的な疲労がきてるけど、これで人一人の病気が治るなら安いもんだな。
「キーラ。よく頑張ったな。もう大丈夫だぞ」
「はい、約束通りお花をあげるね」
「お兄ちゃんとお姉ちゃん、ありがとう!」
キーラはそう言って一足先に両親の元に戻った。ドタドタ走って行けるくらいに元気になったようだな。
さて、俺たちも下に行くか。疲労を見て取られないようにふうっと息を吐いてから階段を下りていく。すると三人は飛び上がりそうなくらいに喜び合って抱き合っていた。良かった良かった。やっぱり助けて正解だったな。
「いやはや、神官様。本当にありがとうございました。何とお礼を言っていいものやらわかりませんが、このご恩はいつか必ずお返ししたいと思います」
「お返しなんていらないよ。きちんとパタス金貨二枚を払ってもらえればそれでいいからさ」
「……本当にそれだけでよろしいのですか?」
「ああ。喜んでもらえればそれで十分だ」
「妻と子供ともども感謝申し上げます」
父親はパタス金貨二枚を渡してくれてからもお礼を言ってくれた。それから俺の手を取って聞いてくる。
「神官様、お名前を伺ってもよろしいでしょうか? 神殿にもお伺いしますので、信仰している神のお名前もお聞きしたいのですが」
「ああ。俺の名前はサム、それから彼女がノエラだ。神殿には所属してないから来ようとしなくても大丈夫だぞ。お礼は十分だ」
「いえ、それならばせめて神のお名前だけでも。サム様を通して娘を治療してくださった神様にもお礼を申し上げませんと」
この流れ、来てしまったか。名前を広めるのが目的とはいえ邪神ともなるとやり辛い。それでもマサマンディオスのため、そして世界のためにも覚悟を決めないとな!
「俺の信仰している神の名は、マサマンディオスだ」
「マサマン……ディオス……?」
娘の治療のために旅をしていたこともあってか、父親はその名前には心当たりがあるようだった。にこやかだった顔は一気に冷たい表情へと変わっていっている。そして母親もまた、娘を俺から隠すように抱いて後ずさりしてしまっていた。
彼らの目つきは俺を軽蔑するように歪んでいる。この反応……想像してたより何倍もキツいな。思えばまともに反応されたのはこれが初めてか。
ババアは全然態度を変えなかったし、ノエラは俺の人柄を見て受け入れてくれたもんな。はあ。きっつ。
「あの……邪神マサマンディオスか? 何ということだ! 俺を騙したのか!?」
「落ち着いてくれ。マサマンディオスは確かに邪神だが騙してなんかいない」
「嘘だ! 娘は大丈夫なのか? クソッ。金額がおかしい時点で気付くべきだったのに」
「頼むから聞いてくれ。マサマンディオスは元々は光の神で、その本質は今も変わってない。現にキーラはちゃんと治療できてるだろ」
「治療だなんて言って、本当は呪ったんじゃないのか? マサマンディオスは人々を大量虐殺して天界から追放された悪しき神だ。ああ、そんな神官に娘を任せてしまったなんて……」
「あのなあ。マサマンディオスは騙されただけなんだ。大量虐殺なんてしてないし、ましてや中身は邪神なんかじゃない!」
「……じゃあ実際に殺された人たちのことはどう説明するんだ。騙されたと言うが誰にだ? どうせ俺を煙に巻こうしているんだろ!」
「違うよ。大量虐殺は知略の神のカロヌガンが自分のしもべを使ってやらせたことだ。そしてそのカロヌガンに騙されてマサマンディオスは地獄に落ちてしまったんだよ。娘の治療のために旅をしていたなら、月が異様に明るいのに気付かなかったか? それから魔物が少しずつ強力になっていることも。全部カロヌガンのせいなんだよ」
「……月は明るかったし、護衛も魔物が強くなっていると言っていた。だが――お前の言っていることは信用できん! おい、こんなところにはもういられない。出て行くぞ!」
必死の弁解も空しく、父親は母親と娘を連れて宿から出ようとする。俺は無理にでもそれを引きとめて、もらった金貨を返した。
「俺の言うことを信じなくてもいい。だが娘さんはきちんと治療してあるし、騙していたわけでもない。それだけはわかってくれ」
父親は何も言わずに金貨をひったくって去って行った。娘のキーラは寂しそうな顔をして花束を握りながらこちらを見つめていたが、母親に促されて渋々宿を出て行った。
精一杯説得したつもりだったが、駄目だったか。悔しいな……。
「サムさん……」
「ああ、ノエラ。すまなかったな。俺のせいで嫌な気持ちになっただろ?」
「そんな! 一番悲しいのはサムさんでしょう? 私は、悔しくて仕方がありません!」
「ああ、俺もだよ。善意でやったことをわかってもえらえないのは本当に悔しいな……」
そうやってお互いに想いを吐露しながら俺たちが落胆していると、宿のおじさんがのそのそとやってきた。あ、これ追い出されるヤツかな……。そうだよな。おじさんにしたら客を逃したし、評判も悪くなるだろうからいい迷惑なはずだ。仕方ない。荷物をまとめて他の宿を探すか。
「悪かった。すぐに出て――」
「俺は、あんたを信じるよ」
「……えっ?」
予想外の言葉に思考が停止してしまう。信じる……? 俺を? 思わず俯いていた顔を上げた俺に、おじさんはしみじみと言った。
「あんたたちのやり取りをずっと見てたんだ。立ち聞きもしちまったけど、俺にはあんたが嘘を吐いてるようにはとてもじゃないが見えない。あの子、二階から降りて来た途端に走り回って、本当に嬉しそうに花束を持って笑ってたんだぜ。邪神の神官だかなんだか知らないが、そんなの柄じゃないだろう」
「……」
「客を逃がしちまったし、騒ぎを起こされて正直迷惑だ。だがそれでもあんたは嘘をついてないだろうし、悪いことなんて一つもしてないどころか、他の光の神の神官にだってできないようなことを簡単にやってのけやがった。だから俺は、あんたを信じるよ」
「あ……ありがとう」
こんな状況でも分かってくれる人がいた。それだけで俺の冷え切った心の内がじんわりと暖かくなるのを感じた。
「よし、これから治療するからベッドに横になってくれ。治療が終わったらノエラから花をもらえるかもな」
「はい。無事に治療が終わったらこれはキーラちゃんにあげるね」
「わかった!」
キーラは嬉々としてベッドに横になった。さてと、患者はやる気満々だし俺も一仕事するか。
邪光ランタンの火の加減に気をつけながら、慎重に神力の出力を調節する。治療は四力の中で神力が最も適しているそうだが、それでも病気の治療は特に難しいと聞いた。治療できそうだからと言って油断せず、集中力を切らさないようにしないとな。
俺は左手でランタンを持ち、右手をキーラの体にかざす。そうやって神力を徐々に治癒の力へと変換し、体に負担がかからないようにしないとならない。
病気は外傷と違って内側の問題だから、一気に神力を治癒力に変換すると負担がかかり過ぎてしまうのだ。俺は細かい調整をしながら病気の治療を続け、極度の集中を維持し続ける。
それから恐らく十五分ほど経っただろうか。実際よりも長く感じた治療もようやく締めに突入する。
最後に病気が再発しないよう、奇跡の名を唱えつつ祝福を与えて治療は終わりだ。
【暗黒の病治療】
キーラの胸の上に紫の光が集まって、そして霧散した。これで病気は治ったはずだ。少なくない神力を消費したことと、極度の集中で精神的な疲労がきてるけど、これで人一人の病気が治るなら安いもんだな。
「キーラ。よく頑張ったな。もう大丈夫だぞ」
「はい、約束通りお花をあげるね」
「お兄ちゃんとお姉ちゃん、ありがとう!」
キーラはそう言って一足先に両親の元に戻った。ドタドタ走って行けるくらいに元気になったようだな。
さて、俺たちも下に行くか。疲労を見て取られないようにふうっと息を吐いてから階段を下りていく。すると三人は飛び上がりそうなくらいに喜び合って抱き合っていた。良かった良かった。やっぱり助けて正解だったな。
「いやはや、神官様。本当にありがとうございました。何とお礼を言っていいものやらわかりませんが、このご恩はいつか必ずお返ししたいと思います」
「お返しなんていらないよ。きちんとパタス金貨二枚を払ってもらえればそれでいいからさ」
「……本当にそれだけでよろしいのですか?」
「ああ。喜んでもらえればそれで十分だ」
「妻と子供ともども感謝申し上げます」
父親はパタス金貨二枚を渡してくれてからもお礼を言ってくれた。それから俺の手を取って聞いてくる。
「神官様、お名前を伺ってもよろしいでしょうか? 神殿にもお伺いしますので、信仰している神のお名前もお聞きしたいのですが」
「ああ。俺の名前はサム、それから彼女がノエラだ。神殿には所属してないから来ようとしなくても大丈夫だぞ。お礼は十分だ」
「いえ、それならばせめて神のお名前だけでも。サム様を通して娘を治療してくださった神様にもお礼を申し上げませんと」
この流れ、来てしまったか。名前を広めるのが目的とはいえ邪神ともなるとやり辛い。それでもマサマンディオスのため、そして世界のためにも覚悟を決めないとな!
「俺の信仰している神の名は、マサマンディオスだ」
「マサマン……ディオス……?」
娘の治療のために旅をしていたこともあってか、父親はその名前には心当たりがあるようだった。にこやかだった顔は一気に冷たい表情へと変わっていっている。そして母親もまた、娘を俺から隠すように抱いて後ずさりしてしまっていた。
彼らの目つきは俺を軽蔑するように歪んでいる。この反応……想像してたより何倍もキツいな。思えばまともに反応されたのはこれが初めてか。
ババアは全然態度を変えなかったし、ノエラは俺の人柄を見て受け入れてくれたもんな。はあ。きっつ。
「あの……邪神マサマンディオスか? 何ということだ! 俺を騙したのか!?」
「落ち着いてくれ。マサマンディオスは確かに邪神だが騙してなんかいない」
「嘘だ! 娘は大丈夫なのか? クソッ。金額がおかしい時点で気付くべきだったのに」
「頼むから聞いてくれ。マサマンディオスは元々は光の神で、その本質は今も変わってない。現にキーラはちゃんと治療できてるだろ」
「治療だなんて言って、本当は呪ったんじゃないのか? マサマンディオスは人々を大量虐殺して天界から追放された悪しき神だ。ああ、そんな神官に娘を任せてしまったなんて……」
「あのなあ。マサマンディオスは騙されただけなんだ。大量虐殺なんてしてないし、ましてや中身は邪神なんかじゃない!」
「……じゃあ実際に殺された人たちのことはどう説明するんだ。騙されたと言うが誰にだ? どうせ俺を煙に巻こうしているんだろ!」
「違うよ。大量虐殺は知略の神のカロヌガンが自分のしもべを使ってやらせたことだ。そしてそのカロヌガンに騙されてマサマンディオスは地獄に落ちてしまったんだよ。娘の治療のために旅をしていたなら、月が異様に明るいのに気付かなかったか? それから魔物が少しずつ強力になっていることも。全部カロヌガンのせいなんだよ」
「……月は明るかったし、護衛も魔物が強くなっていると言っていた。だが――お前の言っていることは信用できん! おい、こんなところにはもういられない。出て行くぞ!」
必死の弁解も空しく、父親は母親と娘を連れて宿から出ようとする。俺は無理にでもそれを引きとめて、もらった金貨を返した。
「俺の言うことを信じなくてもいい。だが娘さんはきちんと治療してあるし、騙していたわけでもない。それだけはわかってくれ」
父親は何も言わずに金貨をひったくって去って行った。娘のキーラは寂しそうな顔をして花束を握りながらこちらを見つめていたが、母親に促されて渋々宿を出て行った。
精一杯説得したつもりだったが、駄目だったか。悔しいな……。
「サムさん……」
「ああ、ノエラ。すまなかったな。俺のせいで嫌な気持ちになっただろ?」
「そんな! 一番悲しいのはサムさんでしょう? 私は、悔しくて仕方がありません!」
「ああ、俺もだよ。善意でやったことをわかってもえらえないのは本当に悔しいな……」
そうやってお互いに想いを吐露しながら俺たちが落胆していると、宿のおじさんがのそのそとやってきた。あ、これ追い出されるヤツかな……。そうだよな。おじさんにしたら客を逃したし、評判も悪くなるだろうからいい迷惑なはずだ。仕方ない。荷物をまとめて他の宿を探すか。
「悪かった。すぐに出て――」
「俺は、あんたを信じるよ」
「……えっ?」
予想外の言葉に思考が停止してしまう。信じる……? 俺を? 思わず俯いていた顔を上げた俺に、おじさんはしみじみと言った。
「あんたたちのやり取りをずっと見てたんだ。立ち聞きもしちまったけど、俺にはあんたが嘘を吐いてるようにはとてもじゃないが見えない。あの子、二階から降りて来た途端に走り回って、本当に嬉しそうに花束を持って笑ってたんだぜ。邪神の神官だかなんだか知らないが、そんなの柄じゃないだろう」
「……」
「客を逃がしちまったし、騒ぎを起こされて正直迷惑だ。だがそれでもあんたは嘘をついてないだろうし、悪いことなんて一つもしてないどころか、他の光の神の神官にだってできないようなことを簡単にやってのけやがった。だから俺は、あんたを信じるよ」
「あ……ありがとう」
こんな状況でも分かってくれる人がいた。それだけで俺の冷え切った心の内がじんわりと暖かくなるのを感じた。
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