2 / 7
金魚売りと麻縄
しおりを挟む
大坂の甘味屋。
「饅頭と茶を一つ」
「はーい」
金魚売りは、のんびりと、饅頭と茶が出てくるのを待っていた。
今日は、風が出ていて涼しい。
ちりーん、ちりーん。
風鈴が、涼しげな音を奏でる。
「どうぞー」
頼んだ饅頭と茶が運ばれてきた。
饅頭を口に運ぶ。
美味しい。
「………なぁ、聞いたか?」
もくもくと饅頭を頬張る中、聞こえてきた話し声。
それに耳を傾けた。
「隣町で、また自殺した奴がおるんやって」
「またぁ?」
……………また?
その単語が、酷く引っ掛かった。
夜。
太陽が沈んでから、もうずいぶんとたつ。
どこからか、
ほぅ、ほぅ。
と、梟の声が聞こえる。
あれから、宿を幾つか探したが、どこも満室だった。
「ごめんねぇ。美人なにいちゃんを泊めてあげたいんだけどねぇ………」
「そうですか。満室なら、しょうがないですね……」
どの宿でも、これと同じ会話をした。
ほぅ、ほぅ。
早く宿を探さないと、夜もだんだんとふけてきてしまう。
そう思いながら、ふと前を見ると、廃墟らしい寺を見つけた。
中には、誰もいないようだ。
………そうだ。今日一晩、この寺に泊めてもらおう。
かたり、と木箱を縁に置く。
金魚売りは、ごろりと横になり、目を閉じた。
ふと、目をうっすら開けた。
一番に、目にとびこんできたのは、目の前で輪っかをつくっている麻縄だった。
金魚売りは、今、寺にあったらしい壊れそうな木の台の上に立っている。
………?
これは、麻縄か。
酷く、頭は冷静だ。
なんだ。まるで、今から首吊りをするようではないか。
金魚売りの腕が、ゆっくりと持ち上がる。
しっかと、金魚売りの腕が、麻縄を掴んだ。
何故、何故私は、この麻縄を掴んでいるのだろうか。
ゆっくりと、ゆっくりと金魚売りが、輪っかの中に首を入れた。
バキッ。
その瞬間、木の台が、音を不吉な音を立て、崩れた。
足場を無くした身体は、重力に従って落ちる。
ぐぉん。
輪っかに通した首が、麻縄に引っ掛かり、くんっ、と身体が浮く。
「っ…………」
空気が漏れた。
頭の中で、危険信号が、鳴り響く。
あぁ、死ぬ。
頭は酷く冷静だった。
だんだんと、目の前が真っ暗になっていく。
死ぬ時、人は案外冷静だ。
と、ただ思った。
「うっ………………………」
掠れた声が、口から漏れる。
苦しい。
だが、そう思うだけで、身体はピクリとも抵抗しない。
苦しい。
息が、酸素が。
無意識のうちに口を開けるが、肺に空気は届かない。
「うっ………………」
掠れた声が、また漏れた。
酸素を求め開いた口からつぅ、と涎が顎に垂れた。
苦しい。苦しい。苦しい。
あぁ。
私は、死ぬのか。
そう思った瞬間。
ぴちゃん。
と、水の音が響いた。
金魚が、跳び跳ねたのだ。
その音で、一気に意識が覚醒する。
「けほっ」
口から空気が漏れる。
こんなところで、死ねない。
死ぬわけには、いかない。
ただ、それだけ思った。
酸素が行き届かない腕で麻縄を掴み、必死の思いで、首を外そうとする。
「けほっ」
足は相変わらず宙に浮いている。
地につこうと、足がもがく。
「ぐっ、げほっ」
ぶちり。
どさっ。
「ごほっ」
必死に暴れていると、麻縄はずいぶんと古かったのか、音を立てて切れた。
どさり、と畳の上に、金魚売りの身体が落ちる。
「けほっ、こほっ」
その衝撃で、思わずむせた。
何度か呼吸を繰り返すと、脳に酸素が送られ、だんだんと落ち着いてきた。
千切れた麻縄と、崩れた木の台。
金魚は、呑気に悠々と泳いでいる。
「…………なんで?なんで、なんで、なんで死なないの……?」
ぼそぼそと、怨めしい声が聞こえてきた。
女性の声だ。
「なんで?あなたが、あなたが最後の一人だったのに。最後の、一人………」
ゆらり、と白い影が揺らぐ。
ぼやけた輪郭の女性が現れた。
だんだんと、女性の姿がはっきりとしてくる。
振り乱した髪に、ぼろぼろになった着物。
青白い肌を見て、生きている者ではないな。とわかった。
最後の一人とは、どのような意味なのだろうか。
女性は、ただぶつぶつと呟く。
「あなたが死ねば、あたしの怨みは消える。あの男に、復讐できる。呪う呪う呪う……………」
女性の口から溢れる言葉は、底をつかない。
ぼろぼろぼろぼろと、言葉が溢れてゆく。
「あの男。あたしを死に追いやったあの男。あたしを殺したあの男。あぁ、憎い。憎い憎い憎い憎い…………」
「………………」
「許さない。あたしはあの男を許さない。呪う呪う呪う呪う…………」
ひたり、と女性は一歩踏み出した。
「あの男、あたしを殺した。死に追いやった。あぁ、あぁ、あぁ…………」
女性はそう言う間にも、一歩、一歩と金魚売りに近づいてくる。
金魚売りも後ずさるが、とん、と背が壁についてしまった。
逃げ場はない。
「殺す。あなたを殺して、あの男を苦しめる。呪う呪う呪うぅ…………」
「……………あなたは」
金魚売りは、口からそう絞りだした。
「あなたは、そこまでして、どうしたい。復讐をして、どうしたい」
「あの男を苦しめる。あたしの苦しみ。あたしの苦しみ。あぁ、憎い憎い憎い…………」
金魚売りの言葉に、女性は答えない。
そこまで、男が憎いのだ。
男に復讐するためだけに、女性はいる。
その女性の存在意義は、復讐だった。
「百人。あなたが、百人目。うふふ。あの男、呪う、呪う呪う呪う…………」
甘味屋で、耳にした、自殺のことは、この女性が仕組んだものなのか。
「憎い、憎い憎い。呪う、あの男。呪う呪う呪う」
「私を殺しても、呪えない」
金魚売りは、よく響く声で、そう呟いた。
その言葉を聞き、女性はぴたり、と呟きを止めた。
金魚売りの言葉は、女性に届いたようだ。
「私を殺しても、その男に、復讐はできない」
「…………呪う。あの男を、呪う呪う。憎い憎い憎い憎い………」
「人を殺して、人に復讐などできるわけがない」
「う、うぅ、呪う呪う、憎い憎い憎い…………」
女性がたじろいた。
その一瞬をつき、金魚売りは畳の上に転がっている刀を取った。
「人を殺しても、なにも変わりはしない。ただ、無駄に死人が出るだけだ」
「うぅ。呪、う呪う呪うぅ…………」
ぶつぶつと、女性はまた言葉を吐き出した。
女性から、憎悪の黒い煙が立ち上がる。
「憎い、憎い憎い憎い憎いぃ……………」
ぶわり、ぶわりと、途切れることのない煙。
「憎い、憎い、憎い………。あの男、あたしを殺した、あの男がぁ…………」
この女性は、そこまでして、男を呪いたいのか。
そんなに、男が憎いのか。
男を呪うために、人の首に麻縄を巻き付けたのか。
金魚売りは、刀を構えた。
女性の『殺された怨み』を斬ッ、と断ち斬る。
「う、うあ、あぁ、憎い、に、く……い……」
立ち上がっていた煙が、すう、と消え、女性の姿は、何処にもなくなっていた。
廃墟の寺には、千切れた麻縄と、壊れた木の台、刀を持った金魚売り、それに、悠々と泳いでいる金魚のみがいた。
空には、白い陽が差している。
真夏には似合わない、ひどく涼しい空気だ。
金魚売りは、かろかろと歩きながら、寺を離れた。
朝の冷たい風が、金魚売りの肌をするり、と撫でていく。
その時
「………ありがとう………」
ふわりと、朝露を含む風に乗って、怪しの香りと、女性の声が聞こえた。
かろかろ。
ちりちり。
さて、一日が始まりました。
金魚売りは、金魚を売るため歩きます。
とりあえず、今日はここまで。
「饅頭と茶を一つ」
「はーい」
金魚売りは、のんびりと、饅頭と茶が出てくるのを待っていた。
今日は、風が出ていて涼しい。
ちりーん、ちりーん。
風鈴が、涼しげな音を奏でる。
「どうぞー」
頼んだ饅頭と茶が運ばれてきた。
饅頭を口に運ぶ。
美味しい。
「………なぁ、聞いたか?」
もくもくと饅頭を頬張る中、聞こえてきた話し声。
それに耳を傾けた。
「隣町で、また自殺した奴がおるんやって」
「またぁ?」
……………また?
その単語が、酷く引っ掛かった。
夜。
太陽が沈んでから、もうずいぶんとたつ。
どこからか、
ほぅ、ほぅ。
と、梟の声が聞こえる。
あれから、宿を幾つか探したが、どこも満室だった。
「ごめんねぇ。美人なにいちゃんを泊めてあげたいんだけどねぇ………」
「そうですか。満室なら、しょうがないですね……」
どの宿でも、これと同じ会話をした。
ほぅ、ほぅ。
早く宿を探さないと、夜もだんだんとふけてきてしまう。
そう思いながら、ふと前を見ると、廃墟らしい寺を見つけた。
中には、誰もいないようだ。
………そうだ。今日一晩、この寺に泊めてもらおう。
かたり、と木箱を縁に置く。
金魚売りは、ごろりと横になり、目を閉じた。
ふと、目をうっすら開けた。
一番に、目にとびこんできたのは、目の前で輪っかをつくっている麻縄だった。
金魚売りは、今、寺にあったらしい壊れそうな木の台の上に立っている。
………?
これは、麻縄か。
酷く、頭は冷静だ。
なんだ。まるで、今から首吊りをするようではないか。
金魚売りの腕が、ゆっくりと持ち上がる。
しっかと、金魚売りの腕が、麻縄を掴んだ。
何故、何故私は、この麻縄を掴んでいるのだろうか。
ゆっくりと、ゆっくりと金魚売りが、輪っかの中に首を入れた。
バキッ。
その瞬間、木の台が、音を不吉な音を立て、崩れた。
足場を無くした身体は、重力に従って落ちる。
ぐぉん。
輪っかに通した首が、麻縄に引っ掛かり、くんっ、と身体が浮く。
「っ…………」
空気が漏れた。
頭の中で、危険信号が、鳴り響く。
あぁ、死ぬ。
頭は酷く冷静だった。
だんだんと、目の前が真っ暗になっていく。
死ぬ時、人は案外冷静だ。
と、ただ思った。
「うっ………………………」
掠れた声が、口から漏れる。
苦しい。
だが、そう思うだけで、身体はピクリとも抵抗しない。
苦しい。
息が、酸素が。
無意識のうちに口を開けるが、肺に空気は届かない。
「うっ………………」
掠れた声が、また漏れた。
酸素を求め開いた口からつぅ、と涎が顎に垂れた。
苦しい。苦しい。苦しい。
あぁ。
私は、死ぬのか。
そう思った瞬間。
ぴちゃん。
と、水の音が響いた。
金魚が、跳び跳ねたのだ。
その音で、一気に意識が覚醒する。
「けほっ」
口から空気が漏れる。
こんなところで、死ねない。
死ぬわけには、いかない。
ただ、それだけ思った。
酸素が行き届かない腕で麻縄を掴み、必死の思いで、首を外そうとする。
「けほっ」
足は相変わらず宙に浮いている。
地につこうと、足がもがく。
「ぐっ、げほっ」
ぶちり。
どさっ。
「ごほっ」
必死に暴れていると、麻縄はずいぶんと古かったのか、音を立てて切れた。
どさり、と畳の上に、金魚売りの身体が落ちる。
「けほっ、こほっ」
その衝撃で、思わずむせた。
何度か呼吸を繰り返すと、脳に酸素が送られ、だんだんと落ち着いてきた。
千切れた麻縄と、崩れた木の台。
金魚は、呑気に悠々と泳いでいる。
「…………なんで?なんで、なんで、なんで死なないの……?」
ぼそぼそと、怨めしい声が聞こえてきた。
女性の声だ。
「なんで?あなたが、あなたが最後の一人だったのに。最後の、一人………」
ゆらり、と白い影が揺らぐ。
ぼやけた輪郭の女性が現れた。
だんだんと、女性の姿がはっきりとしてくる。
振り乱した髪に、ぼろぼろになった着物。
青白い肌を見て、生きている者ではないな。とわかった。
最後の一人とは、どのような意味なのだろうか。
女性は、ただぶつぶつと呟く。
「あなたが死ねば、あたしの怨みは消える。あの男に、復讐できる。呪う呪う呪う……………」
女性の口から溢れる言葉は、底をつかない。
ぼろぼろぼろぼろと、言葉が溢れてゆく。
「あの男。あたしを死に追いやったあの男。あたしを殺したあの男。あぁ、憎い。憎い憎い憎い憎い…………」
「………………」
「許さない。あたしはあの男を許さない。呪う呪う呪う呪う…………」
ひたり、と女性は一歩踏み出した。
「あの男、あたしを殺した。死に追いやった。あぁ、あぁ、あぁ…………」
女性はそう言う間にも、一歩、一歩と金魚売りに近づいてくる。
金魚売りも後ずさるが、とん、と背が壁についてしまった。
逃げ場はない。
「殺す。あなたを殺して、あの男を苦しめる。呪う呪う呪うぅ…………」
「……………あなたは」
金魚売りは、口からそう絞りだした。
「あなたは、そこまでして、どうしたい。復讐をして、どうしたい」
「あの男を苦しめる。あたしの苦しみ。あたしの苦しみ。あぁ、憎い憎い憎い…………」
金魚売りの言葉に、女性は答えない。
そこまで、男が憎いのだ。
男に復讐するためだけに、女性はいる。
その女性の存在意義は、復讐だった。
「百人。あなたが、百人目。うふふ。あの男、呪う、呪う呪う呪う…………」
甘味屋で、耳にした、自殺のことは、この女性が仕組んだものなのか。
「憎い、憎い憎い。呪う、あの男。呪う呪う呪う」
「私を殺しても、呪えない」
金魚売りは、よく響く声で、そう呟いた。
その言葉を聞き、女性はぴたり、と呟きを止めた。
金魚売りの言葉は、女性に届いたようだ。
「私を殺しても、その男に、復讐はできない」
「…………呪う。あの男を、呪う呪う。憎い憎い憎い憎い………」
「人を殺して、人に復讐などできるわけがない」
「う、うぅ、呪う呪う、憎い憎い憎い…………」
女性がたじろいた。
その一瞬をつき、金魚売りは畳の上に転がっている刀を取った。
「人を殺しても、なにも変わりはしない。ただ、無駄に死人が出るだけだ」
「うぅ。呪、う呪う呪うぅ…………」
ぶつぶつと、女性はまた言葉を吐き出した。
女性から、憎悪の黒い煙が立ち上がる。
「憎い、憎い憎い憎い憎いぃ……………」
ぶわり、ぶわりと、途切れることのない煙。
「憎い、憎い、憎い………。あの男、あたしを殺した、あの男がぁ…………」
この女性は、そこまでして、男を呪いたいのか。
そんなに、男が憎いのか。
男を呪うために、人の首に麻縄を巻き付けたのか。
金魚売りは、刀を構えた。
女性の『殺された怨み』を斬ッ、と断ち斬る。
「う、うあ、あぁ、憎い、に、く……い……」
立ち上がっていた煙が、すう、と消え、女性の姿は、何処にもなくなっていた。
廃墟の寺には、千切れた麻縄と、壊れた木の台、刀を持った金魚売り、それに、悠々と泳いでいる金魚のみがいた。
空には、白い陽が差している。
真夏には似合わない、ひどく涼しい空気だ。
金魚売りは、かろかろと歩きながら、寺を離れた。
朝の冷たい風が、金魚売りの肌をするり、と撫でていく。
その時
「………ありがとう………」
ふわりと、朝露を含む風に乗って、怪しの香りと、女性の声が聞こえた。
かろかろ。
ちりちり。
さて、一日が始まりました。
金魚売りは、金魚を売るため歩きます。
とりあえず、今日はここまで。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる