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第1章・『姫君を狙う者』:ウィーテネ編
#8. 初登場キャラの設定て最初だけ濃いよね
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「たくっ、ケイナリが居ながらワイバーン逃がすとか何やってんだよアイツ!」
「ケイナリもハンデリー殿も互いに自分の主を第一に考えている節がある。尻拭いをさせられる身にもなってもらいたいものではあるな」
それぞれのワイバーンに乗りながら愚痴を零す彼女達。
ケイナリとはフフフッ元王子のただ一人の従者である。
そして、ハンデリーも同じくパーパイ姫の専属の護衛にしてウィーテネ王国騎士団の副団長であった。
「平民上がりはいつまで必死にアイツの下についてんだろうね?認められたのがそんなに嬉しかったのか、ただ引き返せないだけなのか……?」
「あやつの実力なら誰もが認めておる。実際妾もあやつを買っておったし、今も尚それは変わらん」
ケイナリはワイバーンを乗りこなす術。通称バ術のエキスパートである。
元々は馬を乗りこなして居たそうだが、どういう訳か、ワイバーンを乗りあらゆる大会を総ナメし爵位まで勝ち取った実力者である。
「少なくとも頼らなければ生きて行けぬのはフフフッの方であろう。そう言う意味ではこのままケイナリにはフフフッの面倒を見て居てもらいたいものじゃ」
「他国の王位なんてモノは今のこの国じゃ何の役にも立たないもんねぇ~?ま、だからアタシらも必死こいて働いてんだけどね」
「…………そやつは一向に働くつもりが無い様じゃが……?」
ワイバーンの背の上で寝ている男を見て言い放つ。
「ライフは良いの!!アタシが代わりに倍働くんだから文句無いでしょ!!」
「いや駄目じゃ。妾の手柄が減り、ライフ殿の手柄になるのは納得いかぬ!!そやつも働かせるべきじゃ!!」
「じゃあ良いわよ!!アタシの手柄抜きで!!それで良いでしょ!?」
「それも駄目じゃ!!タイプ殿が働いて居るのに成果に繋がらぬのは間違って居る!!そやつにも働かせるべきじゃ!!」
「これっだから頭の硬い奴は嫌いなのよ!!どうしろってのよ!!」
「じゃからそやつにも働かせるべきだと言っておるのじゃ!」
「あぁ!!分かったわ!!アンタ帰って良いわよ」
「何故そうなるのじゃ!?妾もなるべく手柄は上げねばならぬ」
「だから手柄は上げるわよ。その代わりライフ1人に働かせるから手柄はアンタら2人に上げるから(アタシ1人が働いて手柄がもらえるなら文句無いでしょ)」
「それも納得いかぬ!!タイプ殿がここまでワイバーンで送ったのだからその働きを踏まえるべきであろ!?」
「真面目か!?アンタ結構良い奴よね!?話し合いはずっっと平行線だけどねっ!!」
「ん゛っ、ん───っ!!」
そして、タイプの後ろで寝ていたライフが目を覚ます。
「もう朝……ご飯?」
「さっさと起きろやこのデブっ!!働きもしないでメシが食えると思うなよ!?」
さっきまでの考えはどこへやら寝ていたライフに仕事をさせようとする。
「でも、この匂いはドラゴンだよね?」
「お前が今乗ってるな!!お前のメシじゃねぇーよっ!」
果たして焼も煮てもいないドラゴンの匂いでお腹が空くのかライフのお腹が音を奏でていた。
「いや、このワイバーンじゃ無くてもっと若くて生意気そうな……」
「よしっ!!その匂いどこからするの!?場所教えなさい?アンタの仕事はそれで終わりで良いから!ねっ?ウェ~イ」
「いやそうはいかぬ!ライフ殿には逃げたワイバーンまで案内を頼む」
「……いやっ!間違って無いから!!何で1回否定したし!?」
半ば強引にライフには簡単ながらも仕事を与え働いた事とする。
しかし、ライフの案内する場所はワイバーンが向かった方向とは逆を示していた。
「何処へ行く?ワイバーンはこちらへ向かったと報告を受けておる」
ケイナリからの情報と、NTR本部からヴァージナクトのダメージを受けたとの方角とは違い下の方へ向かってる。
「あ゛ぁ?ライフの鼻が間違ってるって言いてぇのかよウェ~イ?……おい、デブ!!テメェどこ向かわせるつもりだよ!?アタシがテメェの指示に従う訳ねぇだろ!!」
ライフの鼻を信じて居ると豪語する一方、ライフへ罵倒しながらも言われた方向へワイバーンを飛ばすタイプ。
「え?でも多分こっちだと思うよ?」
「『多分』でアタシが動く訳ねぇだろ!?もっと確信持てよ!!」
「じゃぁ~違うかも?」
「違うかもじゃねぇよ!!こっちでインだな?行くぞ?向かうぞ?」
ライフの言葉を信じ既に言われた方へ向かってるにも関わらず確認を取る。
「いや、いいってやっぱこっちじゃないかも」
「うっせぇな!!こっちから匂うんだろ?どこだ?これでワイバーンが居なかったらテメェ覚えてろよ!?」
「辞めて辞めてストップ!!こっちじゃ無いですごめんなさい助けて下さいウェ~イ」
ライフは後ろから付いてくるワイバーンに飛び乗りタイプから逃げ助けを求めるる。
「テメェ何逃げてんだこの野郎!!戻って来いふざけんじゃねぇぞウェ~イ!!」
「妾を睨んで言うでない!」
まるでこれから戦い合うかの様にタイプの操るドラゴンがこちらに振り返り互いに向かい合う。
「ブゥァァァァアンッ!!!」
「プァッタァァァァア゛ンッ!!!」
互いのワイバーンも又、タイプに触発され口から炎を吐ける様に臨戦態勢に入っている。
ワイバーンの頭が良いとは言え、人間が操るのはそれだけ難しいのだ。
操る人間の感情に感化されたり、相手のワイバーンの怒りに触発される事もある為、決してワイバーンの上ではふざけてはいけないのだ。
「待つのじゃ待つのじゃ!!ライフ。ワイバーンの匂いがこちらからするのじゃな?」
「いや、別にワイバーンじゃ無いかも……」
「じゃが、何かの匂いはするのじゃな?ならこちらに向かおう」
「えぇ~~~でも」
「違ったら違ったで他を探せば良い」
「じゃあっ!あっちあっち!!」
ライフは気分改ワイバーンの方へ案内する。
その後ろからタイプが2人の事を睨みつけている事を本人含め誰も気付かないのだった。
そして、ライフの案内により向かった先で見付けたモノは───。
……何故か人間に足を揉まれ気を失っているワイバーンの姿だった。
「ケイナリもハンデリー殿も互いに自分の主を第一に考えている節がある。尻拭いをさせられる身にもなってもらいたいものではあるな」
それぞれのワイバーンに乗りながら愚痴を零す彼女達。
ケイナリとはフフフッ元王子のただ一人の従者である。
そして、ハンデリーも同じくパーパイ姫の専属の護衛にしてウィーテネ王国騎士団の副団長であった。
「平民上がりはいつまで必死にアイツの下についてんだろうね?認められたのがそんなに嬉しかったのか、ただ引き返せないだけなのか……?」
「あやつの実力なら誰もが認めておる。実際妾もあやつを買っておったし、今も尚それは変わらん」
ケイナリはワイバーンを乗りこなす術。通称バ術のエキスパートである。
元々は馬を乗りこなして居たそうだが、どういう訳か、ワイバーンを乗りあらゆる大会を総ナメし爵位まで勝ち取った実力者である。
「少なくとも頼らなければ生きて行けぬのはフフフッの方であろう。そう言う意味ではこのままケイナリにはフフフッの面倒を見て居てもらいたいものじゃ」
「他国の王位なんてモノは今のこの国じゃ何の役にも立たないもんねぇ~?ま、だからアタシらも必死こいて働いてんだけどね」
「…………そやつは一向に働くつもりが無い様じゃが……?」
ワイバーンの背の上で寝ている男を見て言い放つ。
「ライフは良いの!!アタシが代わりに倍働くんだから文句無いでしょ!!」
「いや駄目じゃ。妾の手柄が減り、ライフ殿の手柄になるのは納得いかぬ!!そやつも働かせるべきじゃ!!」
「じゃあ良いわよ!!アタシの手柄抜きで!!それで良いでしょ!?」
「それも駄目じゃ!!タイプ殿が働いて居るのに成果に繋がらぬのは間違って居る!!そやつにも働かせるべきじゃ!!」
「これっだから頭の硬い奴は嫌いなのよ!!どうしろってのよ!!」
「じゃからそやつにも働かせるべきだと言っておるのじゃ!」
「あぁ!!分かったわ!!アンタ帰って良いわよ」
「何故そうなるのじゃ!?妾もなるべく手柄は上げねばならぬ」
「だから手柄は上げるわよ。その代わりライフ1人に働かせるから手柄はアンタら2人に上げるから(アタシ1人が働いて手柄がもらえるなら文句無いでしょ)」
「それも納得いかぬ!!タイプ殿がここまでワイバーンで送ったのだからその働きを踏まえるべきであろ!?」
「真面目か!?アンタ結構良い奴よね!?話し合いはずっっと平行線だけどねっ!!」
「ん゛っ、ん───っ!!」
そして、タイプの後ろで寝ていたライフが目を覚ます。
「もう朝……ご飯?」
「さっさと起きろやこのデブっ!!働きもしないでメシが食えると思うなよ!?」
さっきまでの考えはどこへやら寝ていたライフに仕事をさせようとする。
「でも、この匂いはドラゴンだよね?」
「お前が今乗ってるな!!お前のメシじゃねぇーよっ!」
果たして焼も煮てもいないドラゴンの匂いでお腹が空くのかライフのお腹が音を奏でていた。
「いや、このワイバーンじゃ無くてもっと若くて生意気そうな……」
「よしっ!!その匂いどこからするの!?場所教えなさい?アンタの仕事はそれで終わりで良いから!ねっ?ウェ~イ」
「いやそうはいかぬ!ライフ殿には逃げたワイバーンまで案内を頼む」
「……いやっ!間違って無いから!!何で1回否定したし!?」
半ば強引にライフには簡単ながらも仕事を与え働いた事とする。
しかし、ライフの案内する場所はワイバーンが向かった方向とは逆を示していた。
「何処へ行く?ワイバーンはこちらへ向かったと報告を受けておる」
ケイナリからの情報と、NTR本部からヴァージナクトのダメージを受けたとの方角とは違い下の方へ向かってる。
「あ゛ぁ?ライフの鼻が間違ってるって言いてぇのかよウェ~イ?……おい、デブ!!テメェどこ向かわせるつもりだよ!?アタシがテメェの指示に従う訳ねぇだろ!!」
ライフの鼻を信じて居ると豪語する一方、ライフへ罵倒しながらも言われた方向へワイバーンを飛ばすタイプ。
「え?でも多分こっちだと思うよ?」
「『多分』でアタシが動く訳ねぇだろ!?もっと確信持てよ!!」
「じゃぁ~違うかも?」
「違うかもじゃねぇよ!!こっちでインだな?行くぞ?向かうぞ?」
ライフの言葉を信じ既に言われた方へ向かってるにも関わらず確認を取る。
「いや、いいってやっぱこっちじゃないかも」
「うっせぇな!!こっちから匂うんだろ?どこだ?これでワイバーンが居なかったらテメェ覚えてろよ!?」
「辞めて辞めてストップ!!こっちじゃ無いですごめんなさい助けて下さいウェ~イ」
ライフは後ろから付いてくるワイバーンに飛び乗りタイプから逃げ助けを求めるる。
「テメェ何逃げてんだこの野郎!!戻って来いふざけんじゃねぇぞウェ~イ!!」
「妾を睨んで言うでない!」
まるでこれから戦い合うかの様にタイプの操るドラゴンがこちらに振り返り互いに向かい合う。
「ブゥァァァァアンッ!!!」
「プァッタァァァァア゛ンッ!!!」
互いのワイバーンも又、タイプに触発され口から炎を吐ける様に臨戦態勢に入っている。
ワイバーンの頭が良いとは言え、人間が操るのはそれだけ難しいのだ。
操る人間の感情に感化されたり、相手のワイバーンの怒りに触発される事もある為、決してワイバーンの上ではふざけてはいけないのだ。
「待つのじゃ待つのじゃ!!ライフ。ワイバーンの匂いがこちらからするのじゃな?」
「いや、別にワイバーンじゃ無いかも……」
「じゃが、何かの匂いはするのじゃな?ならこちらに向かおう」
「えぇ~~~でも」
「違ったら違ったで他を探せば良い」
「じゃあっ!あっちあっち!!」
ライフは気分改ワイバーンの方へ案内する。
その後ろからタイプが2人の事を睨みつけている事を本人含め誰も気付かないのだった。
そして、ライフの案内により向かった先で見付けたモノは───。
……何故か人間に足を揉まれ気を失っているワイバーンの姿だった。
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