案内人は苦労中!

カヲス神

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プロローグ、と見せかけて第1章!

転機Ⅰ

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「コトネちゃん、前にもしも住むとしたらこの大陸で一番発展している国に住みたいって言っていたでしょう?」

そういえばそんなことを言ったような気がする。
でもその言葉は拾って貰ってから少し経った時に、
なんかノリに乗って言った言葉だったと思う。
まさかそんな事を覚えて、しかもその条件に合う人を探してくれていたとは。
アリシアさん、流石です!
私、もう感動のし過ぎで叫びそうですよ。
それにしても、私みたいなイレギュラーの化身のようなものを貰いたいとは、一体どんな奇特な人なんだろうか。
研究所とかじゃないよね?

「別に俺たちはコトネちゃんが受けようが受けまいがどちらでも大丈夫だ」

「…コトネちゃんの意思を私たちは尊重するわ。本当、別に今すぐ決めろと言う訳ではないのよ。でも何の情報も無しだと判断が出来ないだろうから私の方でコトネちゃんを貰ってくれる人の情報を纏めておいたわ」

そう言うとアリシアさんは数枚の紙を渡してくれた。
その紙を私は見てみる。
そこには二人分の名前が書いてあった。
名前はオスカー・ブリーシデールとシエラ・ブリーシデールだった。
写真はまだ技術が発展していないので無い。
こういう所が地球に帰りたくて仕方なくなる理由の1つでもある。
地球の技術力、素晴らしい!
オスカーさんとシエラさんは二人で一緒に酒場を営んでいるらしい。
所謂夫婦経営だ。
とても仲が良いと紙の隅っこに書いてあった。
その情報は必要なのかどうか悩む所だ。
オスカーさんは赤色の髪に青色の瞳、かなりマッチョな体型。
シエラさんは私と同じ色の髪に緑色の瞳だそうだ。
そして昔は儚げ美人さんだったと書いてある。
今は恰幅の良いおばちゃんらしい。
後日聞いたが、この人たちはアリシアさんとおじさんの親友?らしい。
全くおじさんとの関係性とかを考えていなかったよ。
よく考えたら大事な事だったわ。
やっぱり私って平和ボケをしているのか?
ならばヤバイかもしれない。
と言っても意識してすぐ変えられるだなんて高性能なこと、私には出来ませんよ。
なのでいつか変わることを祈っているよ。
頑張って!私!
…こんなことを考えている時点で無理だとも思ってしまったが、きっと大丈夫だろうとプラスの方向に考えを持っていく。
それ位しか私に出来ることはない。
まぁ、話はそれてしまったが私はこの件を受けることにした。
国が発展しているということは恐らく、魔術も発展しているだろう。
もしかしたら自分の世界に帰れるかも知れない。
その為にはなんかお城に関わる仕事を持ちたい。
よおーし!
頑張るぞぉ!
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みんなの感想(1件)

塩ガミー
2017.12.11 塩ガミー

うぽつです・:*+.\(( °ω° ))/.:+
次回も楽しみにしています??

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