案内人は苦労中!

カヲス神

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プロローグ、と見せかけて第1章!

救われたんだ。

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キャパオーバーを起こした私は頭を両手で抱えたまま元の世界に戻れるかも知れないとかそういうことは関係なしにもう一度眠りにつこうと…

「○×〒=%〒÷‼︎」

しなかった。
いや、正確に言うと出来なかった。
今度はなんだ!
敵か⁉︎
敵なのか⁉︎
ふははははははは!今の私にかかって来ようなど、どこの馬鹿だぁ⁉︎
今の私ならきっとどんな奴が来ても大丈夫さ!逃げ切ってみせる‼︎
さぁ、何が来る?

「@#☆\÷○♪」

ふぇ?
ひ、人?人間?ヒューマン?
アナタハ誰デスカ?
私が逃げようとしていた方向にある茂みから出て来よったのは、染めたにしては綺麗な青色の髪と緑色のカラコンを付けている厳ついおじさんだった。
恐らく、私の父より少し年上だろう。
その厳ついおじさんはその御手に、なぜか妙に似合っているロングソードをお持ちになっていた。
日本ではそういうの、持っちゃいけないんですよ。
もしかして犯罪者?
ただ、幸運(?)なことにこちらに襲い掛かっては来ない様だ。
というか寧ろ心配されている?
良い人なのかな?
厳ついおじさんの眉が若干下がっている。
見るからに心配されているな。これは。
そしてこのおじさんは小さい子を助けたりしても寧ろ泣かれて辛くなる性格とみた!
だが、非常に残念なことに私は言葉の意味がわからんのだよ。
つまり意味わからん。
とりあえず、こちらからも話しかけてみよう。

「あー、ハローハローこんにちは?」

「?☆\☆=&#*」

おじさん完全に困っちゃってるよ。
だけど言葉が通じないから何を言っているのかわからん。
次はジェスチャーでもしてみるか…
自分を指差してから口の前で親指を下に、他を上にする。
つまり、手の甲が空の方を向くようになる。
せのまま前後に動かす。
んでもってその手を耳の方に動かし、おじさんを指しながら首を傾ける。
完璧!
そしてそれを始めに相手を指差してから同じようにやって、最後に自分を指差す。
これは、あなたは私の言葉が解らない。私もあなたの言葉が解らない。という言葉をジェスチャーで表したものだ!
すると相手にも伝わったのか、しきりに頷かれている。
今、ここで始めて異世界の地元民とのコミュニケーションが成立しました!
もしかしたら世界初かな?
そうやって私が考えていると、もしかしたら世界で初めて日本人とコミュニケーションをとることができたかもしれないという凄さがまったくもって解っていなさそうな厳ついおじさんは少し考え込んだ後、付いて来いとでも言いたげなジェスチャーをしてきたので素直に付いて行く。
それを見たおじさんは少し微妙な顔をしていたが、どうしたんだろ?
そのまま厳ついおじさんについて行ったところ、木の無い広場のような場所に出た。
そこには辻馬車って言うのかな?
とりあえずでかい馬車があった。
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