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1巻
1-2
しおりを挟む「私のほうこそ、不審者だったのに声をかけていただいて……。それにお料理、すごくおいしかったです。プロの方にこんなことを言うのは失礼かもしれませんが、お母さんのご飯って感じでした。優しくて、温かくて」
もしかしたらまだ開店したばかりでいまいち自信が持てないのだろうかと思い、若菜は感じたことを正直に述べた。
「そう言ってもらえて嬉しいです。世の中のお母さんって、ある意味どの料理人よりも食べる人のことを考えて作ってますから。俺もそうありたいと思ってますし、この店はおいしいご飯が必要な人を台所に招くくらいの感じでやっていきたいんです。だから、お母さんの料理っていうのは、最高の褒め言葉です」
店主は屈託なく、少年のように笑った。さっぱりとしたクール系の顔立ちをしているのに、そうやって笑うと可愛らしくなる。その笑顔にまた、若菜は元気をもらった。
「あの、私、茂木若菜と申します。フリーペーパーのグルメ記事の編集をしております」
いつまでも失恋カボチャ女ではいたくなくて、若菜はカバンから名刺を取り出した。またここに来店したとき、〝カボチャの人〟とか〝失恋した人〟とかで思い出されるのが嫌だったのだ。
「茂木若菜さん……情報誌の方ですか。うち、取材はちょっと」
「あ、違います。そういった意図ではなく、ただ名乗りたかっただけなので」
「そうだったんですね。俺は古橋です。古橋満」
店主――古橋は若菜の名刺を見て焦った様子だったが、取材の申し込みではないとわかるとほっとしたように名乗ってくれた。
確かに取材の意図はなかったが、そうあからさまに困った態度を見せられると若菜としては残念だった。
しかし、店内を見回せば納得だ。客が十人入るか入らないかのこぢんまりとした店が情報誌に載れば、あっという間にキャパシティオーバーになる。予約制にしたところで、うまく回していくのは難しいだろう。最初は一ヶ月待ち二ヶ月待ちでも我慢してもらえるかもしれないが、その待ち時間が明ける頃にはお客さんの多くは熱が冷めてしまっていた……というのはよくある。
そうして一時的に話題になっても常連客はつかず、結局店にとってあまりメリットがなかったということになりかねない。
それならここは、自分だけの隠れ家にしておこうと若菜は心に決めた。
「まんぷく処は、おひとりでやられてるんですか?」
「いや、皿洗ってくれたり掃除してくれたりするのがいるんですけど……今日は隠れてます」
「か、隠れてるんですか。恥ずかしがり屋なんですね」
変わり者ではあるようだが従業員がいるとわかって、若菜は少しほっとした。どんなに小さな店でも、やはりひとりで切り盛りするのは大変だろうから。こういういい店の店主には、無理せず長く続けてほしい。
「あ、もうこんな時間。長々と居座ってしまってすみません。お会計、お願いします」
腕時計を見ると、もう二時間以上ここにいる。おいしいものを食べて話を聞いてもらううちに、あっという間に時間が経っていた。
「会計……どうしよう。値段、決めてなかったからな。初来店サービス、ということじゃだめですかね?」
困った顔で尋ねてくる古橋に、若菜は首を横に振った。この店主はいい料理を作るし、接客態度も申し分ないが、商売っ気がないのが心配だ。
「ただでごちそうになるわけにはいきません。今日のところはこのくらいでいいですか? 次に来たときに、またうんとおいしいものを食べさせてください」
若菜はカウンターに二千円を置いた。たしか、小洒落たトラットリアでラザニアを食べたときは、このくらい支払った覚えがあるのだ。それよりも多少色をつけてはいるが。
「こんなにいただいて……ありがとうございます」
「ごちそうさまでした。本当に、おいしかったです」
名残惜しいが、若菜は席を立った。古橋もカウンターの向こうから出てきたところを見ると、どうやら見送ってくれるらしい。
若菜がドアに向かって歩き出すと、また足元に毛玉がまとわりついた。
「あ……スネちゃん、またね」
「そっちはコスです」
よく見れば所々に茶色や黒色の毛が混じっている。先ほどの子とは違う個体のようだ。若菜が撫でようとすると、またもぞもぞとどこかへ行ってしまった。
オーク材のドアを開けると、外は真っ暗だった。だが、すぐにパッと灯りがつく。
「あっ……!」
外までついてきてくれた古橋が、灯りのほうを見てなぜか慌てた顔をした。その視線の先には、オレンジ色の光を放つ提灯があり、まんまるの目がついている。
「少し早いハロウィンの飾りですか? 可愛いですね」
どういう仕組みなのかわからないがふわふわ浮いているし、目もキョロキョロと動いている。最近はこんな凝ったものもあるのだなあと若菜は感心して見ていたが、古橋は何だか複雑な様子で微笑んでいた。ハロウィンまで隠しておきたかったのかもしれない。
「おいしいご飯、ごちそうさまでした。それと愚痴まで聞いていただいて……。ありがとうございます。明日からまた、頑張れそうです」
若菜がペコッと頭を下げれば、古橋も深々とお辞儀を返してきた。
「またいつでも来てください。お待ちしてます」
自宅マンションに向かって、若菜は歩き始めた。スーパーからの帰り道と違い、足取りが軽いのを自覚する。
足取りが軽いのは、きっと心が軽いからだ。悲しみと悔しさを吐き出し、おいしいものでお腹が満たされ、幸せを感じることができている。
「……おいしかったなあ」
幸福な気持ちで、思わず呟いてしまう。
思いを込めて作った料理は、時に誰かを救うのだと若菜は改めて感じた。
だから、時間に余裕のあるときは手間暇かけて料理をしようと心に決めた。自分のために、自分のためだけに。
そして、また〝まんぷく処〟にも必ず行こうと決めた。古橋がどんな料理を作るか気になるし、何よりあの店の雰囲気が気に入ったから。
新たな楽しみが生まれたことで、若菜は明日を生きていく気力を取り戻したのだった。
第二話 マメに飾るより豆を食らいたい
若くてキラキラした女の子たちのSNSを眺めながら、若菜は「何だかなあ」と心の中で溜息をついた。
ブランド物のバッグ、人気のコスメ、サロンで施されたネイル、可愛らしいアートで飾られたカフェラテやふわふわクリームたっぷりのパンケーキ――女の子たちはたくさんの素敵なものを集めてSNSという場所で披露している。
フォロワーが十万を超えるような人気者になると、その人のページはそれ自体がひとつのコンテンツとして成立する。見られることや魅せることに執心しているから、その見せ方もうまい。
若菜は仕事のためのリサーチで食べ物を多く投稿しているページを主に見ているのだけれど、そのキラキラふわふわした食べ物写真の群れに、若干胸焼けがしてきた。
「SNS映えするキラキラ可愛いフード特集かあ……」
編集長に振られたネタをもごもごと復唱しても、アイデアの片鱗すら浮かばず胸がモヤモヤする。胸焼けなのかモヤモヤなのかあるいは両方なのか、わからないけれど若菜はとりあえず席を立った。このままデスクに詰めていても何か浮かぶとは思えない。
直近の締切はクリアしているし、チェックしなければならない写真はまだ送られてきていない。今なら少しくらい外出しても許されるだろう。他の社員たちも同じような状況なのか、今日はほとんどの人が出払っている。みんな気分転換と取材を兼ねて外出しているのだろう。
若菜が所属しているのは、七名ほどが在籍する小さな部署だ。それぞれ担当を持ち、グルメ、レジャー、美容などの記事で構成されるフリーペーパーを発行している。そこで若菜はグルメコーナーを担当しているのだ。人数が少ないぶん、企画出しも取材も原稿執筆もそのチェックも、担当者がひとりで行う。
企画出しのときに編集長から「若い女の子が喜びそうな、SNS映えするキラキラ可愛いフード特集やろうよ。若い女の子代表として茂木ちゃん、よろしくねー」などと言われたときから憂鬱だったのだけれど、いざこの企画に取りかかるとなると憂鬱どころの話ではない。
二十六歳は〝若い女の子〟というくくりに入るのか微妙だし、SNS映えする食べ物なんて苦手な部類だ。
カラフルなホイップがうずたかく盛られたパンケーキ、ベリーソースたっぷりのドーナツが乗ったドリンク、キュートな動物の形をしたアイスなど、見るぶんには楽しいし、仲のいい人と話題づくりのために食べるのならありだと思う。
でも、そういった食べ物を目で見たり、話題にしたりする以外の楽しみ方ができるかというと話は別だ。お腹を満たして幸せな気持ちを味わうものかどうかで考えると、違うなと感じる。
SNS映えする食べ物というのは、〝映え〟という言葉が示す通り見た目重視のものがほとんどだ。だからいざ食べてみても見た目以上の驚きを得られるものは少ない。
テレビ番組のグルメコーナーでレポートするタレントが、うっかり「味は普通ですね」と言ってしまったのを見たことがあるけれど、その人の言う通り〝普通〟という感想を抱くことが多いのだ。ひどいときはそれ以下で、味の感想を述べるに足らないものもある。
それに、SNS映えする食べ物というのは見た目のインパクトを重視するあまり、量がものすごく多かったり大きかったりする。そのせいで、食べきれずに残されたり捨てられたりすることもあるのだ。
そのことを責めようとは思わないけれど、取材のためとはいえ、とびきりおいしいわけではなく、食べ残されるかもしれない食べ物をリサーチするのは気が乗らなかった。
憂鬱な気分は加速していき、それはやがて将来の不安へとつながっていく。
(こんなんで本当にいつか、やりたいことをさせてもらえるのかな……)
若菜は食べることが好きだ。そして料理をすることも。だから転職して、今の会社に入ったのだ。
本来もっと別のことがしたくて現在の部署にいるのだけれど、グルメコーナーを頑張ればそれができるかもしれないと言われている。でも、ときどき不安になるのだ。本当に今歩いているこの道は、行きたい場所につながっているのだろうか、と。
(いかんいかん。弱気になるのは、お腹が空いてるせいね。腹が減っては戦はできぬって言うし、まずは腹ごしらえをしよう)
ひとまず何か食べに行こうと、若菜はお気に入りの店に向かった。
若菜が向かったのは、雑居ビルの一階にあるカレー屋。夜しか営業していないモツ鍋屋を昼だけ間借りしているため、看板も店内のお品書きもモツ鍋屋のものという変わった店だ。でも、ここで食べられるカレーは絶品で、若菜の秘密にしておきたい店のひとつだった。
「チキンカレーと、ラッシーをください」
「ミントラッシーっていうのを試作したんですけど、よかったらどうですか?」
席に着いてすぐやってきた店員に注文すると、その店員の女の子に笑顔で勧められた。
「ミントかあ。さっぱりしてそうですね。じゃあ、それで」
「かしこまりました」
本当は普通のラッシーが飲みたかったなあと思いつつも、にこやかに勧められると断りづらかった。それに、新しいものを試すのは大切なことだ。新しい店の開拓が必要なのはもちろんだが、安心して通えるいつもの店でも新しいメニューや食べたことがないメニューには手を出していかなければならない。そうすることで記事のアイデアや企画が生まれるのだ。
注文したものが運ばれてくるまでの間に、若菜はスマホで情報収集を再開した。十代後半から二十代前半の女性に人気のアカウントを中心にチェックしているけれど、若菜の会社が出しているフリーペーパーの読者層とは微妙にずれている気がする。
主な読者層であるアラサー以上の、しかも主婦層を狙おうとするなら、ただ単にキラキラしたポップなものでいくよりも、ちょっぴりラグジュアリーな要素を加えるかまたはナチュラル志向のもので特集を組んだほうがよさそうだ。ただ、そうするとわかりやすいインパクトに欠けそうなのが難しいところである。
「お待たせいたしました。チキンカレーとミントラッシーです」
「わあ。いただきます」
悩み始めたところで頼んでいたものが運ばれてきて、若菜はスマホを置いた。食事のときくらいは仕事のことを忘れないと疲れてしまうし、何より集中しないと食べ物に失礼だと思っている。
若菜はルゥと米の境界線にスプーンを入れ、両方を同時に口に運んだ。そうすることで米に絡んだルゥの風味を楽しむことができる。
ここの店のカレーはビーフとポークとチキンの三種類があって、ビーフはコクのある深い味わい、ポークは昔ながらの親しみやすい甘口、そしてチキンはこだわりのスパイスが利いた辛口になっている。全種類食べた上で、若菜はチキンカレーが一番のお気に入りになった。
(サラッとしてて食べやすいのに、鼻に抜けるスパイスの香りが強いんだよね。それに、あとから口いっぱいに広がる辛さがたまらない! うまい!)
チキンカレーはこうでなくてはと、若菜は心の中で叫ぶ。誰かに聞かせるものではないから、食レポというよりただの感想だ。だがこの仕事を始めてからは癖になってしまい、食事中はいつも頭の中がこういった文字でいっぱいなのだ。
「うぅ、辛い。……ラッシーを飲めばいいのか」
口の中がヒリヒリして、うっすらかいた汗を拭った。そのときになって、若菜はようやくラッシーを頼んでいたことを思い出す。
ミントラッシーというけれど、色はうっすら緑がかっているだけだ。目を凝らせば何やらツブツブしたものが見えるものの、表面に添えられた葉くらいしかミント要素はない。
ちょっと地味だなと思いつつひと口飲んで、若菜はその味に感激した。
「爽やか……」
基本は飲むヨーグルトに似たごく普通のラッシーの味なのだけれど、そこにミントが加わることでさっぱりとした印象になる。その爽やかさが口の中の辛味を和らげてくれ、あとに清涼感が残る。ここの店のラッシーは本格志向で甘みが強く濃厚なのだけれど、ミントの爽やかさがそれを抑えているから、こちらのほうが飲みやすいと感じる人もいるかもしれない。
若菜はチキンカレーのスパイシーさとミントラッシーの爽やかさを交互に楽しみながら完食した。
「ごちそうさまでした。おいしかったです」
「ミントラッシー、どうでしたか?」
「すごくよかったです。これからチキンカレーとはいつもセットで頼みたいくらい。辛いものによく合うと思います」
「よかったー。じゃあメニューに追加しちゃおう」
会計のときに感想を述べると、店員の女の子は嬉しそうに笑って〝ミントラッシー〟と書いたマスキングテープをメニュー表に貼りつけていた。もともとメニュー自体も手作り感溢れるものなのだけれど、そうやってマステを貼るとさらにその感じが増す。
(手作り感といえば、あのお店も温かでいいお店だったな。料理のお値段を決めてないのが気になるけど)
若菜はふと、あの夜に訪れた不思議なレストラン――まんぷく処のことを思い出した。
道端で泣いていた若菜を見かねて、店主である男性が店まで連れていってくれたのだ。そのときに食べさせてもらったカボチャクリームのドリアは、優しい味わいだった。こぢんまりとした店内の雰囲気も、足元にまとわりついてきたふわふわの生き物も、また行きたいと思わせる要素だった。
「今夜あたり、また行ってみようかな」
そんなことを考えると、カレーを食べてお腹がいっぱいのはずなのに、若菜は夕食が待ち遠しくなってしまった。
まんぷく処に行くことを考えてわくわくしていた若菜だったけれど、結局会社を出ることができたのは二十時を回ってからだった。
「こんばんは。まだオーダーってできますか?」
不揃いに並んだ石畳の上を足早に進み、重厚なオーク材のドアを開けると、若菜は開口一番に尋ねた。時刻は二十一時過ぎ。早いところならラストオーダーが終わっていてもおかしくない。
「いらっしゃいませ。まだ大丈夫ですよ」
「よかったー」
「また来てくれたんですね」
店主の古橋は若菜を見て嬉しそうにした。その柔らかな笑顔と店内のほの明るい照明に導かれて、若菜はカウンター席に座った。
「ここのお料理と雰囲気が気に入って、また来ちゃいました」
「来ていただけて嬉しいです。ご近所さんだから、もしかしたらとは思ってたんですけど」
古橋はニコニコしながら言う。人懐っこい笑顔だ。
歓迎するとでもいうように、足元にあの毛玉がまとわりついてくる。だが、姿を確認しようとすると、そそくさと隠れてしまった。
「今夜は何かおすすめはありますか?」
「豆腐づくしのメニューをおすすめしてます。いいお豆腐が入ったので」
「じゃあ、それをお願いします」
注文してから、若菜は静かに店内を見回した。いくつかのテーブル席にはさっきまで客がいたような気配があるけれど、今はカウンター席にひとりいるだけだ。小さな店だから混んでいなくてよかったなと思う。繁盛していてほしいけれど、こうしてゆっくり隠れ家気分を味わえるのもいい。
古橋は若菜の料理を作りながら、カウンターに座るもうひとりの客のほうをチラチラ見ていた。その客は酔っているのか疲れているのか、カウンターに頭がつきそうなほどうなだれている。
「お待たせしました。まずはカプレーゼ風冷奴です」
「わあ、可愛い!」
青いガラスの小鉢に盛られて出てきたのは、カットトマトと刻んだバジルが乗った豆腐だ。カプレーゼ風と言うだけあって、その盛りつけで出されると豆腐がモッツァレラチーズに見えてくる。
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