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第一章 ピアノの女の子の怪
6、小さな発表会
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「先生、無理です。ピアノの調律を自分でする人もいるけど、それにしたってハンマーっていう専用の道具が必要で……勝手にやるのも怖いし」
「大丈夫だ。先生、こう見えて力は強いから。それに、ひとつの鍵盤だけだろう? かわいそうな幽霊のために、調律してやろうじゃないか!」
「でも……」
幽霊のために何とかしてやりたいという気持ちが強いらしく、バケセンはミーを説得しようとしている。
音のズレをきちんと感じ取っているのはミーだけだ。だから、やるにしてもミーが「うん」と言わなければ難しい。
ミーは悩んだ顔で僕を見た。
ぼくは、幽霊のためにというより、それをやってどうなるかが気になった。だから、ミーに向かってうなずいてみせる。
「もー、わかった。ユーマ、やるまで絶対に帰らないみたいだから。わたしはユーマにちゃんとつきそってなきゃいけないから、やるならやります」
「小石川さん、ありがとう……!」
バケセンは感激した顔をして、それから音楽室に向き直った。
そして、意を決したようにピアノのそばまで行く。
「今から、音のズレを直してやるからな。そうしたら、ぜひ最後まで君の弾きたい曲を弾いてみてくれ」
バケセンは幽霊なんて見えていないはずなのに、ピアノ椅子に向かって話しかけている。
女の子の幽霊は話を聞いているのかいないのか、バケセンのほうを見ていた。
「小石川さん、音がズレている鍵盤を教えてくれ」
「は、はい。わかりました」
バケセンはすぐに取りかかることにしたらしい。
ピアノのふたを開けて、中をのぞき込んでいる。
ピアノの中には、鍵盤につながる細い弦がたくさん張られている。そのどれかを調節することで、音のズレを直すのだろう。
「先生、これです。この音を、少しだけ低くずらしてください」
「わかった。これだな」
ミーは言ってから、『ポーン、ポポポーン』と軽快に鍵盤をたたいてみせた。
するとバケセンはおそるおそるピアノの中に手を入れてから、一本の弦に続くネジをひねった。
バケセンが合図を出すと、ミーがまた鍵盤をたたく。それを何度かくり返し、幽霊の女の子が求める音に近づけていった。
「これで大丈夫なはずだけど……」
ミーが不安そうに幽霊を見るが、女の子が弾き始める様子はない。
「弾いていいってさ」
レンが優しく声をかけるが、女の子は無反応だ。
「ねえ……発表会の前って拍手したりする?」
もしかしてと思い、ぼくはミーにたずねてみた。
すると、ミーははっとした顔をする。
「それかも! みんな、拍手してあげて」
ミーにうながされ、ぼくたちはいっせいに拍手をした。
うまくいくか不安だったけれど、女の子は鍵盤に手をおいた。
それから、演奏が始まった。
女の子の演奏は、いっしょうけんめい練習したことがうかがえる、丁寧なものだった。
上手とか下手とかではない、きちんと練習した人の丁寧な指の動きである。
ぼくたちはみんなじっと息をひそめ、女の子が無事に演奏できるよう、いのるような気持ちで聞いていた。
耳馴染みのあるメロディが奏でられ、そのあと音階を少し変えたメロディになり、そしてもとの音階に戻ってきて曲はしめられた。
無事に演奏を終えた女の子に、ぼくたちは盛大な拍手を送る。
すると、女の子はピアノ椅子から立ち上がってぼくらのほうに向き直り、一礼した。
その姿はどんどんうすくなっていき、やがて見えなくなった。
「き、消えた……?」
驚いたようにミーが言って、ぼくらは顔を見合わせた。
バケセンだけがひとり、わからないという表情をしていた。
「そうか、消えたか。これで未練が晴れたのならいいが……さぁ、君たちは帰った帰った! 今日の見回りが先生で本当によかったな!」
バケセンの切り替えは早く、ぼくらを音楽室から追い出しにかかった。
はじめてしっかりを幽霊を見たことや、その幽霊の未練を晴らせたかもしれない余韻にひたりたかったのに。
でも、たしかにもう帰らなければいけない時間だ。
ミーの家もレンの家も、七時くらいにはお父さんお母さんが帰ってくる。
ぼくの家はお母さんが在宅の仕事だから、今日の帰りは友達と遊んでいたことにしないと。
「それじゃあ先生、さようなら」
「さようなら! 気をつけて帰るんだぞ!」
バケセンの大きな声に送り出され、ぼくたちは音楽室をあとにした。
何だかまだなごりおしいけれど、今日のところは仕方がない。
それからぼくらは、F・K調査隊初の幽霊の観測について話しながら帰った。
気持ちは高ぶっているものの、うまく言葉にできなくて、言葉にしてしまうのがもったいない気がして、空回りするみたいな会話だったけれど。
✱✱✱
その数日後、ぼくらは帰りの会が終わったあと、こっそりバケセンに呼ばれた。
やっぱりこの前のことがほかの先生に知られて問題になったのか⸺そんなふうに心配してみんなで顔を見合わせたけれど、バケセンの口から出たのはぜんぜんちがう話だった。
「実は、あのピアノについて調べてみたんだ。そしたら、あるご家庭からの寄付であることがわかった。娘さんを亡くされて、それでせっかくならピアノを子どもたちがたくさんいるところに寄付したいということで、この学校が選ばれたらしい」
「それじゃあ、あの女の子は……」
バケセンの言葉で、ぼくらはすぐに理解できた。
この学校の児童だった子の霊が出るなんて言われるよりも、よほど説得力がある。
「たぶん、あのピアノはご家庭でお父さんなんかに調律してもらっていたことがあるんじゃないかな。でも、この学校に持ってこられてきちんと調律されてしまって、それであの子は困っていたのかもしれない……想像するしかできないが」
バケセンはそう言って、目頭を押さえる仕草をした。
この先生はどうやら、とても涙もろいらしい。
「気になってたから、このお話を聞けてよかったです。ありがとうございました」
ミーがすっきりした顔でそう言ったから、ぼくもレンもつられて頭を下げる。
どうなることかと思ったけれど、無事に幽霊の調査ができて、おとがめもなくて、初の調査としては上々だ。
そう思っていたけれど、話はまだ終わりではないみたいだ。
「君たち、話はまだ終わりじゃないぞ」
帰ろうとしたぼくたちに、バケセンはまだこの場に残るようにジェスチャーで示す。
やっぱり怒られるのかと思って、みんな居心地悪そうに姿勢を正した。
「君たち、まだ今後も調査隊だっけか? その活動を続けるのか?」
「はい……そのつもりですけど」
「許可できないな」
予想はしていたことだったとはいえ、はっきり言われてしまうとショックだった。
レンはふてくされた表情をしているし、ミーも複雑そうな顔をしていた。
そんなぼくらを見て、バケセンはニカッと笑う。
「先生が顧問になろう! それなら許可する! ……ただし、もちろん非公式でな」
「え? いいんですか……?」
まさかの提案をされて、ぼくはそれしか言えなかった。
だって、怒られると思っていたし、ぼくらが勝手にやっている活動だ。
その活動に顧問がつくだなんて、思ってもみなかった。
「先生、わたしたちといっしょに行動したら、幽霊に会えるチャンスかもとか思ってるんじゃないですか?」
ミーがジトっと疑わしい目でバケセンを見て言うと、レンも〝うんうん〟とうなずいている。
「仲間に入れてほしいなら、素直に言えばいいのに」
「なっ……と、とにかく、今後は何かする前に必ず先生を通すように」
レンのツッコミにバケセンはしどろもどろになっていたけれど、ぼくの目を見て念押しをする。
「はい! よろしくお願いします」
これでF・K調査隊の活動を続けられるならと、ぼくは元気よく返事をした。
(増山先生に報告することがひとつできたぞ)
「大丈夫だ。先生、こう見えて力は強いから。それに、ひとつの鍵盤だけだろう? かわいそうな幽霊のために、調律してやろうじゃないか!」
「でも……」
幽霊のために何とかしてやりたいという気持ちが強いらしく、バケセンはミーを説得しようとしている。
音のズレをきちんと感じ取っているのはミーだけだ。だから、やるにしてもミーが「うん」と言わなければ難しい。
ミーは悩んだ顔で僕を見た。
ぼくは、幽霊のためにというより、それをやってどうなるかが気になった。だから、ミーに向かってうなずいてみせる。
「もー、わかった。ユーマ、やるまで絶対に帰らないみたいだから。わたしはユーマにちゃんとつきそってなきゃいけないから、やるならやります」
「小石川さん、ありがとう……!」
バケセンは感激した顔をして、それから音楽室に向き直った。
そして、意を決したようにピアノのそばまで行く。
「今から、音のズレを直してやるからな。そうしたら、ぜひ最後まで君の弾きたい曲を弾いてみてくれ」
バケセンは幽霊なんて見えていないはずなのに、ピアノ椅子に向かって話しかけている。
女の子の幽霊は話を聞いているのかいないのか、バケセンのほうを見ていた。
「小石川さん、音がズレている鍵盤を教えてくれ」
「は、はい。わかりました」
バケセンはすぐに取りかかることにしたらしい。
ピアノのふたを開けて、中をのぞき込んでいる。
ピアノの中には、鍵盤につながる細い弦がたくさん張られている。そのどれかを調節することで、音のズレを直すのだろう。
「先生、これです。この音を、少しだけ低くずらしてください」
「わかった。これだな」
ミーは言ってから、『ポーン、ポポポーン』と軽快に鍵盤をたたいてみせた。
するとバケセンはおそるおそるピアノの中に手を入れてから、一本の弦に続くネジをひねった。
バケセンが合図を出すと、ミーがまた鍵盤をたたく。それを何度かくり返し、幽霊の女の子が求める音に近づけていった。
「これで大丈夫なはずだけど……」
ミーが不安そうに幽霊を見るが、女の子が弾き始める様子はない。
「弾いていいってさ」
レンが優しく声をかけるが、女の子は無反応だ。
「ねえ……発表会の前って拍手したりする?」
もしかしてと思い、ぼくはミーにたずねてみた。
すると、ミーははっとした顔をする。
「それかも! みんな、拍手してあげて」
ミーにうながされ、ぼくたちはいっせいに拍手をした。
うまくいくか不安だったけれど、女の子は鍵盤に手をおいた。
それから、演奏が始まった。
女の子の演奏は、いっしょうけんめい練習したことがうかがえる、丁寧なものだった。
上手とか下手とかではない、きちんと練習した人の丁寧な指の動きである。
ぼくたちはみんなじっと息をひそめ、女の子が無事に演奏できるよう、いのるような気持ちで聞いていた。
耳馴染みのあるメロディが奏でられ、そのあと音階を少し変えたメロディになり、そしてもとの音階に戻ってきて曲はしめられた。
無事に演奏を終えた女の子に、ぼくたちは盛大な拍手を送る。
すると、女の子はピアノ椅子から立ち上がってぼくらのほうに向き直り、一礼した。
その姿はどんどんうすくなっていき、やがて見えなくなった。
「き、消えた……?」
驚いたようにミーが言って、ぼくらは顔を見合わせた。
バケセンだけがひとり、わからないという表情をしていた。
「そうか、消えたか。これで未練が晴れたのならいいが……さぁ、君たちは帰った帰った! 今日の見回りが先生で本当によかったな!」
バケセンの切り替えは早く、ぼくらを音楽室から追い出しにかかった。
はじめてしっかりを幽霊を見たことや、その幽霊の未練を晴らせたかもしれない余韻にひたりたかったのに。
でも、たしかにもう帰らなければいけない時間だ。
ミーの家もレンの家も、七時くらいにはお父さんお母さんが帰ってくる。
ぼくの家はお母さんが在宅の仕事だから、今日の帰りは友達と遊んでいたことにしないと。
「それじゃあ先生、さようなら」
「さようなら! 気をつけて帰るんだぞ!」
バケセンの大きな声に送り出され、ぼくたちは音楽室をあとにした。
何だかまだなごりおしいけれど、今日のところは仕方がない。
それからぼくらは、F・K調査隊初の幽霊の観測について話しながら帰った。
気持ちは高ぶっているものの、うまく言葉にできなくて、言葉にしてしまうのがもったいない気がして、空回りするみたいな会話だったけれど。
✱✱✱
その数日後、ぼくらは帰りの会が終わったあと、こっそりバケセンに呼ばれた。
やっぱりこの前のことがほかの先生に知られて問題になったのか⸺そんなふうに心配してみんなで顔を見合わせたけれど、バケセンの口から出たのはぜんぜんちがう話だった。
「実は、あのピアノについて調べてみたんだ。そしたら、あるご家庭からの寄付であることがわかった。娘さんを亡くされて、それでせっかくならピアノを子どもたちがたくさんいるところに寄付したいということで、この学校が選ばれたらしい」
「それじゃあ、あの女の子は……」
バケセンの言葉で、ぼくらはすぐに理解できた。
この学校の児童だった子の霊が出るなんて言われるよりも、よほど説得力がある。
「たぶん、あのピアノはご家庭でお父さんなんかに調律してもらっていたことがあるんじゃないかな。でも、この学校に持ってこられてきちんと調律されてしまって、それであの子は困っていたのかもしれない……想像するしかできないが」
バケセンはそう言って、目頭を押さえる仕草をした。
この先生はどうやら、とても涙もろいらしい。
「気になってたから、このお話を聞けてよかったです。ありがとうございました」
ミーがすっきりした顔でそう言ったから、ぼくもレンもつられて頭を下げる。
どうなることかと思ったけれど、無事に幽霊の調査ができて、おとがめもなくて、初の調査としては上々だ。
そう思っていたけれど、話はまだ終わりではないみたいだ。
「君たち、話はまだ終わりじゃないぞ」
帰ろうとしたぼくたちに、バケセンはまだこの場に残るようにジェスチャーで示す。
やっぱり怒られるのかと思って、みんな居心地悪そうに姿勢を正した。
「君たち、まだ今後も調査隊だっけか? その活動を続けるのか?」
「はい……そのつもりですけど」
「許可できないな」
予想はしていたことだったとはいえ、はっきり言われてしまうとショックだった。
レンはふてくされた表情をしているし、ミーも複雑そうな顔をしていた。
そんなぼくらを見て、バケセンはニカッと笑う。
「先生が顧問になろう! それなら許可する! ……ただし、もちろん非公式でな」
「え? いいんですか……?」
まさかの提案をされて、ぼくはそれしか言えなかった。
だって、怒られると思っていたし、ぼくらが勝手にやっている活動だ。
その活動に顧問がつくだなんて、思ってもみなかった。
「先生、わたしたちといっしょに行動したら、幽霊に会えるチャンスかもとか思ってるんじゃないですか?」
ミーがジトっと疑わしい目でバケセンを見て言うと、レンも〝うんうん〟とうなずいている。
「仲間に入れてほしいなら、素直に言えばいいのに」
「なっ……と、とにかく、今後は何かする前に必ず先生を通すように」
レンのツッコミにバケセンはしどろもどろになっていたけれど、ぼくの目を見て念押しをする。
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