3 / 27
3、ケダモノとわたし
しおりを挟む
ようやく解放され、与えられた部屋へ引き上げてソファに腰掛けた。
本当ならホッと息を吐きたいのだけれど、そんなことしたら一緒に何か出てしまいそうだ。疲れたけれど、まだ横になれない。
せいぜい足を投げ出して楽な姿勢をとるのが精一杯だ。
今着ているのは細身のワンピースだけれど、そのワンピースよりさらに自分の体が貧相でよかったなと思った。もしぴったりサイズだったら大変なことになっていただろう。
エッフェンベルグ家の夕食は豪華だった。
綺麗に飾り付けられた野菜。何をどうしたらこんなに美味しくなるのだというスープ。食べたことがないような肉、肉、肉。
とにかく、わたしの貧困な語彙と経験では表現できないほどの素晴らしい食事だった。
寮母さんの作ってくれるザ・豪勢な料理とは違って、山盛りの料理がどーんと出てくるわけではなくて、一皿一皿丁寧に作られた料理が少しずつ出されるから、いつの間にかたくさん食べていた。
それに、わたしが食べるたびに夫人がそれはそれは嬉しそうにするから、つい頑張ってしまったのだ。
何となく、優しくしてくれる女性を無下にできないのだ。
しばらく休んでいるとようやくお腹が落ち着いてきて、まったりと食後特有のまどろみを楽しんでいたら、ドアがノックされた。
「マティウスだ。お茶を用意させたから、一緒にどうだろうか」
「あ、はい。どうぞ」
誰だよと思ったら坊ちゃんだった。
慌てて構え直したときにはトレイ片手に奴は部屋へ入って来ていた。下僕に運ばせるのが嫌で自分で運んできたのだろうか。その積極性を全力で学校で発揮して友達作って親を安心させろよと言ってやりたい。というより、いつか言ってやろう。
「さっきは話す隙がなかったから、こうして来てみたんだが……健胃作用のあるハーブティーを淹れさせた」
「どうも……」
マティウスはテーブルにトレイを置くと、微笑んでわたしの隣に腰を下ろした。食事中の態度と違う。何というか……これが本性を表したという感じだろうか。
「カティが、可愛くて優しそうな子で安心した」
「はぁ、そりゃどうも(ありがとうございます)」
食事の席でのすました顔は何だったの⁉︎ と言いたくなるくらいにこやかだ。しかも距離が近い。
出会ってすぐの異性に可愛いだの優しそうだの言うなんて、まぁーどんな育て方をしたらこんなになりますかと聞きたい。
「カティは歳はいくつだ?」
「十六です」
「なら、私のほうが一歳上だな。小柄だから、もっと小さいのかと思った」
「そうですね」
同じ年頃の子より体が小さいのを気にしているのに、この男はそれをニコニコして言う。何てデリカシーのない奴だ。
顔も体も、美しかった母には似なかったのだ。
「小さくて可愛いのに、すごく頭が良いそうだな」
「まぁ、それほどでもないよ(そんなことありません)」
「賢い上に謙虚なんだな。カティは良い子だ」
「……ありがとうございます」
マティウスはずっと笑顔のまま、今度はしきりにわたしを褒め始めた。
異性に言われるのは初めてだけれど、可愛いも賢いも良い子も、寮母さんから言われ慣れていてよかった。
きっと褒められ慣れていないような子が、この男の甘いマスクと言葉にやられるのだ。
栗色の髪に深い青の瞳は、女の子からの受けがさぞ良いだろうと思う。
この容姿で迫られて関係を持って女性使用人が逃げ出すって、一体どんなマニアックもしくはハードなプレイを要求するのだろう。……いや、マニアックとかハードとはわたしにはよくわからないけれど。
「カティは、どうして魔術の勉強を頑張っているんだ?」
いきなり色っぽい話はせず、共通の話題から攻めるつもりだろうか。……いや、色っぽい話がどんなものなのかわからないけれど。
それにしても、勉強を頑張る理由か。
そんなの、将来良い職についてお金に困らず生きていけるようになるためだ。でも、きっと金持ちにそんなことを言っても理解されないだろう。明日のパンの心配をしたことがない人に将来の仕事の話なんてわかるはずがない。
「亡くなった母が、『これからの時代は女も賢くなくちゃ』と言っていたので、勉強を頑張ると喜ぶかな……と」
質問責めしてくるような人でも黙らせることができる、鉄板の返答をしてみた。目を伏せて、少し悲しそうにするのがポイントだ。嘘は言っていないから罪悪感もない。
死んだお母さんのことをこうして話すのはちょっといけないことかもしれないけれど、これでうるさい口を塞げるなら構わない。
そう思っていたのに……
「カティも、母を亡くしたのか……そうか、私たちは似ているのだな」
「え?」
マティウスは黙るどころか、目にうっすらと涙を浮かべて、わたしの手を握ってきた。
「私も、母を亡くしているんだ。……カティはそれでも、強く生きているんだな」
「は、はぁ……」
マティウスの目には熱がこもっていて、ナンパな気持ちでこの手を握っているのではない様子だ。
これも女を落とす手口なのか? なんて思わなくはないけれど、そこからポツリポツリと母のことを語るマティウスの言葉に耳を傾けたり、尋ねられたことに答えたりしていたら、いつの間にか夜が更けていた。
「何だったのかしら……?」
マティウスが帰ったあと、ようやくお風呂に入ることができた。
長旅の疲れと汚れを落とし楽な服装になって、ため息のように言葉が漏れてしまった。
何というか、マティウスが思っていた男と違って拍子抜けしたのだ。
学友をぶん殴って停学中だという凶暴性も、使用人に手をつけるという野獣性も先ほどのやりとりの中には見られなかった。
歳の割りに中身の幼い、繊細な少年といった印象だ。
手が早いというのは、何かの間違いなのではないかという気がしてきた。
現に、わたしはこうして自分の部屋で無事に過ごしているわけだし。
(これなら、案外楽々にお金をもらえるかな)
そんなことを思っていると、唐突にドアがノックされた。
「マティウスだ。……カティ、起きているだろうか?」
来た来た来た来たっ!
調子に乗っていた数秒前の自分を殴ってやりたい。
完全に気を抜いていたから、マティウスの来訪は恐怖以外の何ものでもなかった。
本当ならホッと息を吐きたいのだけれど、そんなことしたら一緒に何か出てしまいそうだ。疲れたけれど、まだ横になれない。
せいぜい足を投げ出して楽な姿勢をとるのが精一杯だ。
今着ているのは細身のワンピースだけれど、そのワンピースよりさらに自分の体が貧相でよかったなと思った。もしぴったりサイズだったら大変なことになっていただろう。
エッフェンベルグ家の夕食は豪華だった。
綺麗に飾り付けられた野菜。何をどうしたらこんなに美味しくなるのだというスープ。食べたことがないような肉、肉、肉。
とにかく、わたしの貧困な語彙と経験では表現できないほどの素晴らしい食事だった。
寮母さんの作ってくれるザ・豪勢な料理とは違って、山盛りの料理がどーんと出てくるわけではなくて、一皿一皿丁寧に作られた料理が少しずつ出されるから、いつの間にかたくさん食べていた。
それに、わたしが食べるたびに夫人がそれはそれは嬉しそうにするから、つい頑張ってしまったのだ。
何となく、優しくしてくれる女性を無下にできないのだ。
しばらく休んでいるとようやくお腹が落ち着いてきて、まったりと食後特有のまどろみを楽しんでいたら、ドアがノックされた。
「マティウスだ。お茶を用意させたから、一緒にどうだろうか」
「あ、はい。どうぞ」
誰だよと思ったら坊ちゃんだった。
慌てて構え直したときにはトレイ片手に奴は部屋へ入って来ていた。下僕に運ばせるのが嫌で自分で運んできたのだろうか。その積極性を全力で学校で発揮して友達作って親を安心させろよと言ってやりたい。というより、いつか言ってやろう。
「さっきは話す隙がなかったから、こうして来てみたんだが……健胃作用のあるハーブティーを淹れさせた」
「どうも……」
マティウスはテーブルにトレイを置くと、微笑んでわたしの隣に腰を下ろした。食事中の態度と違う。何というか……これが本性を表したという感じだろうか。
「カティが、可愛くて優しそうな子で安心した」
「はぁ、そりゃどうも(ありがとうございます)」
食事の席でのすました顔は何だったの⁉︎ と言いたくなるくらいにこやかだ。しかも距離が近い。
出会ってすぐの異性に可愛いだの優しそうだの言うなんて、まぁーどんな育て方をしたらこんなになりますかと聞きたい。
「カティは歳はいくつだ?」
「十六です」
「なら、私のほうが一歳上だな。小柄だから、もっと小さいのかと思った」
「そうですね」
同じ年頃の子より体が小さいのを気にしているのに、この男はそれをニコニコして言う。何てデリカシーのない奴だ。
顔も体も、美しかった母には似なかったのだ。
「小さくて可愛いのに、すごく頭が良いそうだな」
「まぁ、それほどでもないよ(そんなことありません)」
「賢い上に謙虚なんだな。カティは良い子だ」
「……ありがとうございます」
マティウスはずっと笑顔のまま、今度はしきりにわたしを褒め始めた。
異性に言われるのは初めてだけれど、可愛いも賢いも良い子も、寮母さんから言われ慣れていてよかった。
きっと褒められ慣れていないような子が、この男の甘いマスクと言葉にやられるのだ。
栗色の髪に深い青の瞳は、女の子からの受けがさぞ良いだろうと思う。
この容姿で迫られて関係を持って女性使用人が逃げ出すって、一体どんなマニアックもしくはハードなプレイを要求するのだろう。……いや、マニアックとかハードとはわたしにはよくわからないけれど。
「カティは、どうして魔術の勉強を頑張っているんだ?」
いきなり色っぽい話はせず、共通の話題から攻めるつもりだろうか。……いや、色っぽい話がどんなものなのかわからないけれど。
それにしても、勉強を頑張る理由か。
そんなの、将来良い職についてお金に困らず生きていけるようになるためだ。でも、きっと金持ちにそんなことを言っても理解されないだろう。明日のパンの心配をしたことがない人に将来の仕事の話なんてわかるはずがない。
「亡くなった母が、『これからの時代は女も賢くなくちゃ』と言っていたので、勉強を頑張ると喜ぶかな……と」
質問責めしてくるような人でも黙らせることができる、鉄板の返答をしてみた。目を伏せて、少し悲しそうにするのがポイントだ。嘘は言っていないから罪悪感もない。
死んだお母さんのことをこうして話すのはちょっといけないことかもしれないけれど、これでうるさい口を塞げるなら構わない。
そう思っていたのに……
「カティも、母を亡くしたのか……そうか、私たちは似ているのだな」
「え?」
マティウスは黙るどころか、目にうっすらと涙を浮かべて、わたしの手を握ってきた。
「私も、母を亡くしているんだ。……カティはそれでも、強く生きているんだな」
「は、はぁ……」
マティウスの目には熱がこもっていて、ナンパな気持ちでこの手を握っているのではない様子だ。
これも女を落とす手口なのか? なんて思わなくはないけれど、そこからポツリポツリと母のことを語るマティウスの言葉に耳を傾けたり、尋ねられたことに答えたりしていたら、いつの間にか夜が更けていた。
「何だったのかしら……?」
マティウスが帰ったあと、ようやくお風呂に入ることができた。
長旅の疲れと汚れを落とし楽な服装になって、ため息のように言葉が漏れてしまった。
何というか、マティウスが思っていた男と違って拍子抜けしたのだ。
学友をぶん殴って停学中だという凶暴性も、使用人に手をつけるという野獣性も先ほどのやりとりの中には見られなかった。
歳の割りに中身の幼い、繊細な少年といった印象だ。
手が早いというのは、何かの間違いなのではないかという気がしてきた。
現に、わたしはこうして自分の部屋で無事に過ごしているわけだし。
(これなら、案外楽々にお金をもらえるかな)
そんなことを思っていると、唐突にドアがノックされた。
「マティウスだ。……カティ、起きているだろうか?」
来た来た来た来たっ!
調子に乗っていた数秒前の自分を殴ってやりたい。
完全に気を抜いていたから、マティウスの来訪は恐怖以外の何ものでもなかった。
1
お気に入りに追加
191
あなたにおすすめの小説
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
私は既にフラれましたので。
椎茸
恋愛
子爵令嬢ルフェルニア・シラーは、国一番の美貌を持つ幼馴染の公爵令息ユリウス・ミネルウァへの想いを断ち切るため、告白をする。ルフェルニアは、予想どおりフラれると、元来の深く悩まない性格ゆえか、気持ちを切り替えて、仕事と婚活に邁進しようとする。一方、仕事一筋で自身の感情にも恋愛事情にも疎かったユリウスは、ずっと一緒に居てくれたルフェルニアに距離を置かれたことで、感情の蓋が外れてルフェルニアの言動に一喜一憂するように…?
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる