小助くんの小さなぼうけん

ケンタシノリ

文字の大きさ
331 / 347
どうぶつたちとなかよしの小助くん

森の中のこん虫たちのふしぎ

しおりを挟む
 小助は、ワン太といつものように森の中へやってきました。森の中には、いろんな草花がたくさんさいています。

「わあ~っ! てんとうむち(てんとう虫)だ! てんとうむちだ!」

 草花をじっと見つめると、そこにははっぱやくきのうえをすすむてんとう虫のすがたがあります。そのすがたを見るたびに、小助は大はしゃぎしています。

 すると、クマの親子が小助たちのそばへやってきました。子グマたちも、色あざやかなてんとう虫を見るのがとてもうれしそうです。

「ここにいるてんとう虫はどんな色をしているかな?」
「赤い! 赤い!」
「みんな、よく知っているわね。では、赤いてんとう虫には黒い点がいくつあるかな?」

 お母さんグマは、子どもたちにてんとう虫のことを分かりやすく教えています。小助たちも、てんとう虫がどういったうごきをするのかこの目でじっとながめています。

 そんな時、てんとう虫がはねを広げて花から花へととびうつるようすに子どもたちはびっくりしています。

「てんとうむちとんだ! てんとうむちとんだ!」
「ふふふ、てんとう虫はもっと高いところまでとぶことができるよ」

 てんとう虫のふしぎなうごきを見ようと、小助たちはかわいい声を上げながら行ったりきたりしています。でも、森の中にはいろんなこん虫がいます。

「わ~い! ちょうちょうだ! ちょうちょうだ!」

 小助の目に入ってきたのは、白いちょうちょうのすがたです。ちょうちょうが大すきな小助は、そのうごきに合わせるようにかけっこしながらおいかけています。ワン太や子グマたちも、ちょうちょうを見ようと小助の後をついて行きます。

 そして、森のおくにある草花にはあざやかなもようのちょうちょうが止まっています。小助は、そのちょうちょうを見ようと手前で立ち止まっています。

「ねえねえ! ねえねえ!」
「ぼうや、どうしたの?」
「あのちょうちょうなあに? あのちょうちょうなあに?」
「これはねえ、あげはちょうという名前のちょうちょうだよ。白いちょうちょうとはまたちがったもようをしているね」

 クマのお母さんは、森の中にいるこん虫のことをよく知っています。子どもたちも、お母さんグマがやさしく教えてくれるのを楽しそうに聞いています。

「あっ! いもむち(いもむし)! いもむち!」
「ぼうや、よく見つけたね。このいもむしは何のこん虫の子どもかな?」
「う~ん……」
「ふふふ、これはちょうちょうの子どもだよ」
「ちょうちょうの子ども! ちょうちょうの子ども!」

 小助は、いもむしがちょうちょうの子どもであることをはじめて知ることができて大よろこびしています。子どもたちにとって、こん虫や草花のことを分かりやすくつたえてくれるお母さんグマのことが大すきです。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

左左左右右左左  ~いらないモノ、売ります~

菱沼あゆ
児童書・童話
 菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。 『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。  旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』  大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。

運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!

克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)

魔法使いアルル

かのん
児童書・童話
 今年で10歳になるアルルは、月夜の晩、自分の誕生日に納屋の中でこっそりとパンを食べながら歌を歌っていた。  これまで自分以外に誰にも祝われる事のなかった日。  だが、偉大な大魔法使いに出会うことでアルルの世界は色を変えていく。  孤独な少女アルルが、魔法使いになって奮闘する物語。  ありがたいことに書籍化が進行中です!ありがとうございます。

【奨励賞】おとぎの店の白雪姫

ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】 母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。 ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし! そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。 小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり! 他のサイトにも掲載しています。 表紙イラストは今市阿寒様です。 絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。

宇宙人は恋をする!

山碕田鶴
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞/奨励賞を受賞しました。ありがとうございました。】 私が呼んでいると勘違いして現れて、部屋でアイスを食べている宇宙人・銀太郎(仮名)。 全身銀色でツルツルなのがキモチワルイ。どうせなら、大大大好きなアイドルの滝川蓮君そっくりだったら良かったのに。……え? 変身できるの? 中学一年生・川上葵とナゾの宇宙人との、家族ぐるみのおつきあい。これは、国家機密です⁉ (表紙絵:山碕田鶴/人物色塗りして下さった「ごんざぶろ」様に感謝)

【3章】GREATEST BOONS ~幼なじみのほのぼのバディがクリエイトスキルで異世界に偉大なる恩恵をもたらします!~

丹斗大巴
児童書・童話
 幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。  異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)とアイテムを生みだした! 彼らのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅するほのぼの異世界珍道中。  便利な「しおり」機能を使って読み進めることをお勧めします。さらに「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です! レーティング指定の描写はありませんが、万が一気になる方は、目次※マークをさけてご覧ください。

豆腐メンタルな私を、おバカな私が励ますよ(*´ー`*)

やまくる実
絵本
私の頭の中のネガティブな部分をポジティブな私が励ます、エッセイ? 小話? ただの落書き帳です(*´ー`*) 過去作品です。 内容的には本当に短い文章で、詩というかリズムで読む読み物。 見方によっては大人の絵本という感じです。 私と同じで創作する事が好きな方や生きる事に不器用な方の止まり木みたいな場所になれたらな......なんて思い、こちらにも掲載してみました。 カクヨムにも掲載しています。 表紙画像は chat gptに作成してもらいました(*'▽'*)

処理中です...