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小助くんと夏のどうぶつたち
ワン太くんのここほれワンワン!
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小助は、いつものように森の中へワン太といっしょに入っていきます。後ろからは、お母さん犬がワン太のようすを見ようとついていきます。
森のとちゅうには、子グマたちがお母さんグマのそばにいます。これを見た小助は、すぐに子グマたちとじゃれ合うようにあそびはじめました。
「おちゅもう(おすもう)! おちゅもう!」
小助は、2ひきの子グマとおすもうあそびをしながら楽しんでいます。お母さんグマも、子どもたちがあそんでいるのをやさしい目つきで見つめています。
そのころ、ワン太は森のおくへ向かう道をお母さんとともにゆっくりとすすんでいます。すると、ワン太は草むらのそばで止まるとクンクンさせながらりょう手で何かをほり出そうとしています。
「ここほれワンワン! ここほれワンワン!」
「ふふふ、何をほっているのかな?」
ワン太がじめんをほっていると、大きなほねを見ながらうれしそうにしっぽをふっています。ほねを口にくわえると、そばにいるお母さん犬に見せようとしています。
「ねえねえ! こっち見て!」
「ふふふ、上手に見つけることができたね」
お母さん犬は、自分であなをほって見つけたワン太をほめています。
犬たちは、自分のはなでにおいをかんじとることができます。そして、自分のすきなものを見つけようとはなでじめんをクンクンさせながらさがします。
ワン太は、ほねをくわえたままで小助たちのところへやってきました。小助と子グマたちは、しっぽをふってうれしそうにじまんするワン太のようすをじっと見ています。
「こちゅけくん(小助くん)、これをあっちへなげて!」
小助は、ワン太の言う通りに森のおくに向かってほねをなげています。これを見たワン太は、大きなほねをなげたほうへ向かって4本足でかけ出しました。
そのころ、森のおくではキツネが草むらにかくれていきをひそめながら目の先のじめんをながめています。「へへへ、ここを通ったらどうなるか今から楽しみだなあ」
森のおくへ向かうその道には、キツネが作ったおとしあながあります。けれども、そのおとしあながどこにあるのかはだれも分かりません。なぜなら、おとしあなはキツネがたくさんの草をしきつめた上に土でおおわれているからです。
「さっそく子犬がこっちへやってきたぜ」
キツネは、ワン太が森の中をかけぬけて行くようすを草むらから見ています。ワン太は、じめんにころがっているほねを自分の口でくわえています。
「かあちゃ! こちゅけくん!」
小助がなげた大きなほねをワン太は、じめんにころがっているほねを自分の口でくわえています。そこから、ワン太は小助たちに自分のすがたを見せようといそぎ足でもどって行きます。
キツネは、ワン太がおとしあなにおちないでそのまま走って行ったのを見てとまどっています。草むらから出ると、キツネはすぐにワン太が通ったばしょへ近づこうとします。
「もしかして、ここにおとしあなは……。うわっ!」
キツネは、通り道のまん中で右足をふみ入れるとその場から大きなおとしあなにうっかりおちてしまいました。さすがのキツネも、自分からドジをふんでしまったことにとてもくやしい声を上げています。
そして、ワン太は森の中であそんでいる小助たちのところへ帰ってきました。ワン太は、自分でくわえている大きなほねをお母さん犬の前へおきました。
「ワン太、自分でくわえてもってくることができるようになったね」
お母さん犬からたくさんほめられて、ワン太はとてもうれしそうにしっぽをふっています。
森のとちゅうには、子グマたちがお母さんグマのそばにいます。これを見た小助は、すぐに子グマたちとじゃれ合うようにあそびはじめました。
「おちゅもう(おすもう)! おちゅもう!」
小助は、2ひきの子グマとおすもうあそびをしながら楽しんでいます。お母さんグマも、子どもたちがあそんでいるのをやさしい目つきで見つめています。
そのころ、ワン太は森のおくへ向かう道をお母さんとともにゆっくりとすすんでいます。すると、ワン太は草むらのそばで止まるとクンクンさせながらりょう手で何かをほり出そうとしています。
「ここほれワンワン! ここほれワンワン!」
「ふふふ、何をほっているのかな?」
ワン太がじめんをほっていると、大きなほねを見ながらうれしそうにしっぽをふっています。ほねを口にくわえると、そばにいるお母さん犬に見せようとしています。
「ねえねえ! こっち見て!」
「ふふふ、上手に見つけることができたね」
お母さん犬は、自分であなをほって見つけたワン太をほめています。
犬たちは、自分のはなでにおいをかんじとることができます。そして、自分のすきなものを見つけようとはなでじめんをクンクンさせながらさがします。
ワン太は、ほねをくわえたままで小助たちのところへやってきました。小助と子グマたちは、しっぽをふってうれしそうにじまんするワン太のようすをじっと見ています。
「こちゅけくん(小助くん)、これをあっちへなげて!」
小助は、ワン太の言う通りに森のおくに向かってほねをなげています。これを見たワン太は、大きなほねをなげたほうへ向かって4本足でかけ出しました。
そのころ、森のおくではキツネが草むらにかくれていきをひそめながら目の先のじめんをながめています。「へへへ、ここを通ったらどうなるか今から楽しみだなあ」
森のおくへ向かうその道には、キツネが作ったおとしあながあります。けれども、そのおとしあながどこにあるのかはだれも分かりません。なぜなら、おとしあなはキツネがたくさんの草をしきつめた上に土でおおわれているからです。
「さっそく子犬がこっちへやってきたぜ」
キツネは、ワン太が森の中をかけぬけて行くようすを草むらから見ています。ワン太は、じめんにころがっているほねを自分の口でくわえています。
「かあちゃ! こちゅけくん!」
小助がなげた大きなほねをワン太は、じめんにころがっているほねを自分の口でくわえています。そこから、ワン太は小助たちに自分のすがたを見せようといそぎ足でもどって行きます。
キツネは、ワン太がおとしあなにおちないでそのまま走って行ったのを見てとまどっています。草むらから出ると、キツネはすぐにワン太が通ったばしょへ近づこうとします。
「もしかして、ここにおとしあなは……。うわっ!」
キツネは、通り道のまん中で右足をふみ入れるとその場から大きなおとしあなにうっかりおちてしまいました。さすがのキツネも、自分からドジをふんでしまったことにとてもくやしい声を上げています。
そして、ワン太は森の中であそんでいる小助たちのところへ帰ってきました。ワン太は、自分でくわえている大きなほねをお母さん犬の前へおきました。
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