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夏は海も山も楽しいよ
小助くんはおすもうもうんこも元気いっぱい
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小助は、木からおりてきたでっかいかぶと虫と向かい合っています。おすもうではじめて顔を合わせるとあって、小助はものすごく大きいそのかぶと虫をあいてにはりきっています。
まわりには、小助と同じ大きさのかぶと虫やくわがた虫が木にしがみついたままで力くらべのようすを見ています。
「はっけよい、のこった」
サルのかけ声ではじまると、小助とかぶと虫はおたがいに前のほうへぶつかり合っています。すると、かぶと虫は自らの角で小助をはねとばそうとしています。
「おりゃあ~っ」
「んぐぐぐっ、んぐぐぐぐぐぐぐっ!」
小助は、何とかしてあいての角を力いっぱいに食い止めています。しかし、かぶと虫の角の強い力に小助はつきとばされてしりもちをついてしまいました。
「はっはっは、ぼうやの力じゃまだわしにはかなわないようだな」
でっかいかぶと虫にまけちゃった小助ですが、ここでくじけることはありません。
「おちゅもう(おすもう)! おちゅもう!」
「ぼうや、もういちどおすもうしようか」
「わ~い! おちゅもう! おちゅもう!」
小助とかぶと虫は、ふたたびおすもうをすることになりました。どちらも、自分の強さをしめそうといっしょうけんめいになっています。
サルは、おたがいが向かい合っているのを見てかけ声を上げました。
「はっけよい、のこった」
小助は、かぶと虫の角をうまくかわすとすさまじい力を出しながらあいての体をりょう手でおし上げています。さすがのかぶと虫も、これでは自らの角であいてをはねとばすことができません。
「あのぼうやにこんな力があるとは……。な、なぜだ……」
「ぐぐぐぐぐぐっ、え~いっ!」
「わっ、わわわわっ!」
かぶと虫は、小助の力強いおしずもうによってそのまま後ろのほうへたおれてしまいました。
「わ~い! おちゅもうかった! おちゅもうかった!」
おすもうにかった小助は、あお向けでバタバタしているかぶと虫をたすけようと力いっぱいにひっくりかえしました。
「ぼうや、わしをたすけてくれてどうもありがとうね」
でっかいかぶと虫は、小助が見せるかわいいえがおとやさしさにかんしんしています。
そんな時、小助は太くて高い木のねっこのそばへやってきました。その場でしゃがみこむと、小助はおなかに力を入れながらふんばりつづけています。
「うんっ! うんっ! ううううう~んっ! ううううう~んっ!」
やがて、小助はいつも通りのかわいい顔つきにもどると、自分のいるところへかぶと虫たちをよびました。太い木のねっこのところには、小助が出たばかりのでっかくて元気なうんこがあります。
「おっ! ぼうやはこんなにでっかいうんこをしたのか」
「てへへ、うんこ出た! うんこ出た!」
「かぶと虫もうんこはよくするけど、これだけのうんこは見たことがないぞ」
小助は、自分のうんこを見ながら大よろこびしながらピョンピョンとびはねています。そして、かぶと虫がどんなうんこをするのか見たくなってきました。
近くのほうでは、サルが小助のようすをじっと見ながら思いうかべています。
「海にうかぶしまで、小助はスイカをいっぱい食べたりしたからなあ」
どっさり出た小助のうんこには、スイカをたくさん食べたときのたねがいくつもまざっています。これも、小助がいつものこさずに何でも食べているおかげです。
まわりには、小助と同じ大きさのかぶと虫やくわがた虫が木にしがみついたままで力くらべのようすを見ています。
「はっけよい、のこった」
サルのかけ声ではじまると、小助とかぶと虫はおたがいに前のほうへぶつかり合っています。すると、かぶと虫は自らの角で小助をはねとばそうとしています。
「おりゃあ~っ」
「んぐぐぐっ、んぐぐぐぐぐぐぐっ!」
小助は、何とかしてあいての角を力いっぱいに食い止めています。しかし、かぶと虫の角の強い力に小助はつきとばされてしりもちをついてしまいました。
「はっはっは、ぼうやの力じゃまだわしにはかなわないようだな」
でっかいかぶと虫にまけちゃった小助ですが、ここでくじけることはありません。
「おちゅもう(おすもう)! おちゅもう!」
「ぼうや、もういちどおすもうしようか」
「わ~い! おちゅもう! おちゅもう!」
小助とかぶと虫は、ふたたびおすもうをすることになりました。どちらも、自分の強さをしめそうといっしょうけんめいになっています。
サルは、おたがいが向かい合っているのを見てかけ声を上げました。
「はっけよい、のこった」
小助は、かぶと虫の角をうまくかわすとすさまじい力を出しながらあいての体をりょう手でおし上げています。さすがのかぶと虫も、これでは自らの角であいてをはねとばすことができません。
「あのぼうやにこんな力があるとは……。な、なぜだ……」
「ぐぐぐぐぐぐっ、え~いっ!」
「わっ、わわわわっ!」
かぶと虫は、小助の力強いおしずもうによってそのまま後ろのほうへたおれてしまいました。
「わ~い! おちゅもうかった! おちゅもうかった!」
おすもうにかった小助は、あお向けでバタバタしているかぶと虫をたすけようと力いっぱいにひっくりかえしました。
「ぼうや、わしをたすけてくれてどうもありがとうね」
でっかいかぶと虫は、小助が見せるかわいいえがおとやさしさにかんしんしています。
そんな時、小助は太くて高い木のねっこのそばへやってきました。その場でしゃがみこむと、小助はおなかに力を入れながらふんばりつづけています。
「うんっ! うんっ! ううううう~んっ! ううううう~んっ!」
やがて、小助はいつも通りのかわいい顔つきにもどると、自分のいるところへかぶと虫たちをよびました。太い木のねっこのところには、小助が出たばかりのでっかくて元気なうんこがあります。
「おっ! ぼうやはこんなにでっかいうんこをしたのか」
「てへへ、うんこ出た! うんこ出た!」
「かぶと虫もうんこはよくするけど、これだけのうんこは見たことがないぞ」
小助は、自分のうんこを見ながら大よろこびしながらピョンピョンとびはねています。そして、かぶと虫がどんなうんこをするのか見たくなってきました。
近くのほうでは、サルが小助のようすをじっと見ながら思いうかべています。
「海にうかぶしまで、小助はスイカをいっぱい食べたりしたからなあ」
どっさり出た小助のうんこには、スイカをたくさん食べたときのたねがいくつもまざっています。これも、小助がいつものこさずに何でも食べているおかげです。
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