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大きな池の向こうでぼうけん
山のてっぺんにある大きな池
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ケモスケがいつもあそぶばしょは、山の中に広がる森のすべてです。小助たちは、ケモスケが向かうところへついていこうとしています。
「ねえねえ、どこ行くの?」
「山のてっぺんにある大きな池だよ。みんなでいっしょに水あそびしようよ」
「わあ~い! みじゅあちょび(水あそび)! みじゅあちょび!」
小助は、大すきな水あそびができるとあってとてもうれしそうです。どうぶつの子どもたちも、小助の楽しそうに歩くすがたを見ながらいっしょにすすんでいます。
山のてっぺんまではさか道がずっとつづきますが、小助たちはそんなことを気にすることなく歩いています。しばらくすすんで山の一番上に近づくと、小助たちの目に大きな池らしきものが入ってきました。
これを見た小助は、でっかい池に向かって走りかけると水の中へいきおいよくとびこみました。ケモスケやほかのどうぶつたちが池のそばへたどりつくと、小助は池の中から顔を出してえがおで手をふっています。
「みじゅあちょび、たのちいよ(楽しいよ)! たのちいよ!」
子グマやちびっこオオカミは、小助のいるところまでおよぎたがっています。でも、どうぶつの子どもたちはまだおよぐことができません。
「いいなあ……」
「ぼくもあそこまでおよぎたいけど……」
ケモスケは、どうぶつたちのつぶやくようすを見てあることを思いつきました。
「みんな、ぼくのせなかにのってみて」
池の中へ入ったケモスケは、おびれのあるせなかに子グマとちびっこオオカミをのせることにしました。はじめてのたいけんに、どうぶつの子どもたちはおそるおそるとおびれにつかまりました。
「ゆっくりとおよぐから、おちないように気をつけてね」
どうぶつたちをのせたケモスケがおよぐ中、小助は池のふかいところに向かってもぐっています。そこには、たくさんの魚が池の中でおよぐすがたがはっきりと見えています。
「わあ~い! おちゃかな(お魚)! おちゃかな!」
小助はふたたび池から顔を出すと、どうぶつたちをせなかにのせたケモスケに水中でのようすをかわいい声で話し出しました。
「おちゃかな! おちゃかな! おちゃかな!」
「そのお魚って、池の中で見たの?」
「うん!」
水中をおよぎ回ることが大すきな小助は、自ら手にしたヤマメやイワナをみんなに見せています。
「おいしそうだなあ……」
ケモスケは、小助がもっているお魚を早く食べたいとよだれを出しています。このようすを見た小助は、池の中にもぐると水中をおよぐお魚をつかまえようと手をのばしました。
そんな時、池のそこから大きな生きものが小助のほうへ近づいてきました。その生きものは、小助が取ろうとしていたお魚を口の中へすいこもうとしています。
「わっ! おちゃかなが……」
「ふっはっはっは! おれのなわばりにわざわざくるとはいいどきょうだなあ」
小助の前にあらわれたのは、自分とくらべてかなりでっかい魚のすがたをした茶色いかいじゅうです。
「ねえねえ、どこ行くの?」
「山のてっぺんにある大きな池だよ。みんなでいっしょに水あそびしようよ」
「わあ~い! みじゅあちょび(水あそび)! みじゅあちょび!」
小助は、大すきな水あそびができるとあってとてもうれしそうです。どうぶつの子どもたちも、小助の楽しそうに歩くすがたを見ながらいっしょにすすんでいます。
山のてっぺんまではさか道がずっとつづきますが、小助たちはそんなことを気にすることなく歩いています。しばらくすすんで山の一番上に近づくと、小助たちの目に大きな池らしきものが入ってきました。
これを見た小助は、でっかい池に向かって走りかけると水の中へいきおいよくとびこみました。ケモスケやほかのどうぶつたちが池のそばへたどりつくと、小助は池の中から顔を出してえがおで手をふっています。
「みじゅあちょび、たのちいよ(楽しいよ)! たのちいよ!」
子グマやちびっこオオカミは、小助のいるところまでおよぎたがっています。でも、どうぶつの子どもたちはまだおよぐことができません。
「いいなあ……」
「ぼくもあそこまでおよぎたいけど……」
ケモスケは、どうぶつたちのつぶやくようすを見てあることを思いつきました。
「みんな、ぼくのせなかにのってみて」
池の中へ入ったケモスケは、おびれのあるせなかに子グマとちびっこオオカミをのせることにしました。はじめてのたいけんに、どうぶつの子どもたちはおそるおそるとおびれにつかまりました。
「ゆっくりとおよぐから、おちないように気をつけてね」
どうぶつたちをのせたケモスケがおよぐ中、小助は池のふかいところに向かってもぐっています。そこには、たくさんの魚が池の中でおよぐすがたがはっきりと見えています。
「わあ~い! おちゃかな(お魚)! おちゃかな!」
小助はふたたび池から顔を出すと、どうぶつたちをせなかにのせたケモスケに水中でのようすをかわいい声で話し出しました。
「おちゃかな! おちゃかな! おちゃかな!」
「そのお魚って、池の中で見たの?」
「うん!」
水中をおよぎ回ることが大すきな小助は、自ら手にしたヤマメやイワナをみんなに見せています。
「おいしそうだなあ……」
ケモスケは、小助がもっているお魚を早く食べたいとよだれを出しています。このようすを見た小助は、池の中にもぐると水中をおよぐお魚をつかまえようと手をのばしました。
そんな時、池のそこから大きな生きものが小助のほうへ近づいてきました。その生きものは、小助が取ろうとしていたお魚を口の中へすいこもうとしています。
「わっ! おちゃかなが……」
「ふっはっはっは! おれのなわばりにわざわざくるとはいいどきょうだなあ」
小助の前にあらわれたのは、自分とくらべてかなりでっかい魚のすがたをした茶色いかいじゅうです。
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