76 / 327
小助くんと秋の大自ぜん
何でも食べて元気なうんこ
しおりを挟む
「お~い! おいしいのができたから、こっちへおいで」
「わあ~っ! ごはん! ごはん!」
小助たちは、大男の声につられるようにほらあなの中へ入っていきました。そこにならんでいるのは、大男が作ってくれたれんこんとにんじんが入ったおかずです。
そのおかずを口に入れると、小助はそのおいしさに思わず元気いっぱいの声を上げました。
「これ、おいちい(おいしい)! おいちい!」
小助は、はじめて食べたれんこんのおいしさにうれしそうな顔つきで大男を見つめています。ほかのどうぶつたちも、れんこんをつぎつぎと口に入れていきます。
「れんこん、ほちい(ほしい)! ほちい!」
「そんなにおいしいのか、それならもうすこしあげようかな」
こうして、小助はれんこんを食べるのがすっかり気に入るようになりました。みんながおかずを食べおわると、大男は小助が大すきなものを出しました。
「おいしいやきイモもできたぞ」
「わ~い! やきイモ! やきイモ!」
大男は、みんなにやきイモを手わたしで1本ずつあたえています。小助は、自分が手にしたでっかいやきイモをさっそく口にほおばりました。
「やきイモ、おいちい! おいちい!」
みんながおいしそうに食べるようすに、大男はしゃがみながらえがおで子どもたちを見つめています。
「そうそう、チビの名前を聞くのをわすれていたなあ。おれは山べえという名前だ。そこのチビ、名前は?」
「小助! 小助! 小助!」
「分かった、分かった、何回も言わなくても分かったから!」
小助の元気で大きな声に、さすがの山べえもタジタジです。けれども、小助の元気さはこれにとどまりません。
山べえは、さっきまでえがおを見せていた小助の顔つきがくるしそうになっていることに気づきました。
「小助、どうしたんだ?」
「う、う、うんこ……」
小助はおしりをおさえながらかけ足でほらあなから出ると、その場であおむけになりました。山べえとほかのどうぶつたちは、小助のようすを見ようとまわりにあつまりました。
すると、小助は赤ちゃんみたいにあんよを上げました。そのかっこうで、小助はうんこをしようとふんばっています。
「うんっ! ううううううううううう~んっ!」
おなかに力をいれてふんばりおえると、こんどは元気いっぱいのおしっこが上に向かってとび出しました。
「ジョパジョパッ、ジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「赤ちゃんみたいに元気なうんこやおしっこをするとは、本当にすごいなあ!」
山べえは、手のひらよりも大きいはっぱで小助のおしりをふいています。小助のそばにあるのは、さっき出たばかりのでっかいうんこがあります。
「わあっ! 小助くんのでっかいうんこだ」
「うんこ、いっぱい出た! いっぱい出た!」
「これだけでっかいのが出たことだし、イモ畑のこやしとしてたがやすことができるぞ」
いつも通りの明るいえがおを見せる小助のすがたに、体つきの大きい山べえも思わずまけてしまいそうです。
「わあ~っ! ごはん! ごはん!」
小助たちは、大男の声につられるようにほらあなの中へ入っていきました。そこにならんでいるのは、大男が作ってくれたれんこんとにんじんが入ったおかずです。
そのおかずを口に入れると、小助はそのおいしさに思わず元気いっぱいの声を上げました。
「これ、おいちい(おいしい)! おいちい!」
小助は、はじめて食べたれんこんのおいしさにうれしそうな顔つきで大男を見つめています。ほかのどうぶつたちも、れんこんをつぎつぎと口に入れていきます。
「れんこん、ほちい(ほしい)! ほちい!」
「そんなにおいしいのか、それならもうすこしあげようかな」
こうして、小助はれんこんを食べるのがすっかり気に入るようになりました。みんながおかずを食べおわると、大男は小助が大すきなものを出しました。
「おいしいやきイモもできたぞ」
「わ~い! やきイモ! やきイモ!」
大男は、みんなにやきイモを手わたしで1本ずつあたえています。小助は、自分が手にしたでっかいやきイモをさっそく口にほおばりました。
「やきイモ、おいちい! おいちい!」
みんながおいしそうに食べるようすに、大男はしゃがみながらえがおで子どもたちを見つめています。
「そうそう、チビの名前を聞くのをわすれていたなあ。おれは山べえという名前だ。そこのチビ、名前は?」
「小助! 小助! 小助!」
「分かった、分かった、何回も言わなくても分かったから!」
小助の元気で大きな声に、さすがの山べえもタジタジです。けれども、小助の元気さはこれにとどまりません。
山べえは、さっきまでえがおを見せていた小助の顔つきがくるしそうになっていることに気づきました。
「小助、どうしたんだ?」
「う、う、うんこ……」
小助はおしりをおさえながらかけ足でほらあなから出ると、その場であおむけになりました。山べえとほかのどうぶつたちは、小助のようすを見ようとまわりにあつまりました。
すると、小助は赤ちゃんみたいにあんよを上げました。そのかっこうで、小助はうんこをしようとふんばっています。
「うんっ! ううううううううううう~んっ!」
おなかに力をいれてふんばりおえると、こんどは元気いっぱいのおしっこが上に向かってとび出しました。
「ジョパジョパッ、ジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「赤ちゃんみたいに元気なうんこやおしっこをするとは、本当にすごいなあ!」
山べえは、手のひらよりも大きいはっぱで小助のおしりをふいています。小助のそばにあるのは、さっき出たばかりのでっかいうんこがあります。
「わあっ! 小助くんのでっかいうんこだ」
「うんこ、いっぱい出た! いっぱい出た!」
「これだけでっかいのが出たことだし、イモ畑のこやしとしてたがやすことができるぞ」
いつも通りの明るいえがおを見せる小助のすがたに、体つきの大きい山べえも思わずまけてしまいそうです。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
どろんこたろう
ケンタシノリ
児童書・童話
子どもにめぐまれなかったお父さんとお母さんは、畑のどろをつかってどろ人形を作りました。すると、そのどろ人形がげんきな男の子としてうごき出しました。どろんこたろうと名づけたその男の子は、その小さな体で畑しごとを1人でこなしてくれるので、お父さんとお母さんも大よろこびです。
※幼児から小学校低学年向けに書いた創作昔ばなしです。
※このお話で使われている漢字は、小学2年生までに習う漢字のみを使用しています。
【総集編】日本昔話 パロディ短編集
Grisly
児童書・童話
❤️⭐️お願いします。
今まで発表した
日本昔ばなしの短編集を、再放送致します。
朝ドラの総集編のような物です笑
読みやすくなっているので、
⭐️して、何度もお読み下さい。
読んだ方も、読んでない方も、
新しい発見があるはず!
是非お楽しみ下さい😄
⭐︎登録、コメント待ってます。

悪女の死んだ国
神々廻
児童書・童話
ある日、民から恨まれていた悪女が死んだ。しかし、悪女がいなくなってからすぐに国は植民地になってしまった。実は悪女は民を1番に考えていた。
悪女は何を思い生きたのか。悪女は後世に何を残したのか.........
2話完結 1/14に2話の内容を増やしました
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる