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いつもげんきいっぱいの小助くん
げんきなおならとうんこが出たよ!
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山おくにある小さな家では、今日も小助とお母さんのにぎやかな声から始まります。
「かあちゃ! おイモ! おイモ!」
「ふふふ、小助くんはおイモを食べるのが大すきだものね」
小助は、お母さんが作ってくれたやきイモを口にほおばりながら食べています。やきイモを1本食べ終わると、お母さんは小助にもう1本やきイモを手わたしました。
「かあちゃ! おいちい(おいしい)! おいちい!」
お母さんは、大すきなやきイモを食べる小助のすがたを見てとてもうれしそうです。小助がいつもげんきなのは、やきイモをたくさん食べているおかげです。
すると、げんきいっぱいのでっかい音が家の中でなりひびきました。
「プウッ! プウウウウウウウウウウウウ~ッ!」
「小助くんったら、おならもいつもげんきいっぱいなんだね」
「でへへ、出ちゃった」
小助はやきイモを食べおわると、いつものようにどうぶつたちがいる森の中へ向かってかけ出しました。森へ入ってしばらくすすむと、サルが大きな木の上にいるのを見つけました。
「サルさん! 木のぼりがちたい(したい)! 木のぼりがちたい!」
「小助はあいかわらずげんきいっぱいだし、木のぼりもてっぺんのほうまでのぼるぐらいだからなあ」
木のぼりの先生であるサルは、小助が小さい体で手足をつかいながらのぼるようすをじっとながめています。
「うんしょ! よいしょ! うんしょ!」
小助は、てっぺんを目ざして木をのぼりつづけています。どんなに高いてっぺんであっても、小助はこわがることはありません。
「わあ~い! サルさん、見て見て!」
てっぺんまでのぼった小助のすがたは、サルがいるところからだとまめつぶぐらいの大きさにしか見えません。しかし、小助のげんきな声はサルの耳にも入るほどのでっかい声です。
「これだけ木のぼりができることだし、小助にはもう何も教えることはないなあ」
サルは、自分をしのぐほどの木のぼりの名人となった小助のすがたにかんしんしています。そんな小助は、木のてっぺんからじめんへ向かって一気にとびおりることにちょうせんします。
「え~いっ!」
「わわわっ! あんなところからとびおりたらしんでしまうぞ!」
はるか上のてっぺんからとびおりる小助を見て、サルはあわてて下のほうへおりていきました。そんなサルのしんぱいをよそに、小助は空中でなんども回りながらみごとにちゃくちしました。
「木のてっぺんからとびおりてちゃくちするとは……」
サルは、こわいもの知らずの小助におどろきをかくすことができません。木のぼりや木わたりがとくいなサルですが、いくら何でもあれだけ高いところからとびおりることはできません。
そんな時、小助はくるしそうな顔つきでおしりをおさえています。
「んんっ? 小助、どうしたの?」
「う、うんこ……」
小助は大きな木のそばにしゃがみこむと、その場でいっしょうけんめいふんばっています。
「うんっ! うんっ! うううんんんんん~っ!」
さいごに大きな声でふんばったとたん、小助の顔つきはいつもの明るいえがおにもどりました。サルは、目の前にいる小助がしゃがんだところにあるものをじっと見ています。
「サルさん! うんこ出た! うんこ出た!」
「はっはっは! 小助がしたかったのはうんこのことだったのか」
大きな木のそばにあるのは、小助がしたばかりのでっかいうんこがあります。これだけのげんきなうんこが出たのも、小助が朝ごはんにやきイモをいっぱい食べたおかげです。
「小助には本当にまいっちゃうよ。木のぼりも木わたりもできるし、こんなにでっかいうんこも出るんだもの」
サルは、いつもえがおいっぱいの小助のようすを見ながらかんしんしています。
「かあちゃ! おイモ! おイモ!」
「ふふふ、小助くんはおイモを食べるのが大すきだものね」
小助は、お母さんが作ってくれたやきイモを口にほおばりながら食べています。やきイモを1本食べ終わると、お母さんは小助にもう1本やきイモを手わたしました。
「かあちゃ! おいちい(おいしい)! おいちい!」
お母さんは、大すきなやきイモを食べる小助のすがたを見てとてもうれしそうです。小助がいつもげんきなのは、やきイモをたくさん食べているおかげです。
すると、げんきいっぱいのでっかい音が家の中でなりひびきました。
「プウッ! プウウウウウウウウウウウウ~ッ!」
「小助くんったら、おならもいつもげんきいっぱいなんだね」
「でへへ、出ちゃった」
小助はやきイモを食べおわると、いつものようにどうぶつたちがいる森の中へ向かってかけ出しました。森へ入ってしばらくすすむと、サルが大きな木の上にいるのを見つけました。
「サルさん! 木のぼりがちたい(したい)! 木のぼりがちたい!」
「小助はあいかわらずげんきいっぱいだし、木のぼりもてっぺんのほうまでのぼるぐらいだからなあ」
木のぼりの先生であるサルは、小助が小さい体で手足をつかいながらのぼるようすをじっとながめています。
「うんしょ! よいしょ! うんしょ!」
小助は、てっぺんを目ざして木をのぼりつづけています。どんなに高いてっぺんであっても、小助はこわがることはありません。
「わあ~い! サルさん、見て見て!」
てっぺんまでのぼった小助のすがたは、サルがいるところからだとまめつぶぐらいの大きさにしか見えません。しかし、小助のげんきな声はサルの耳にも入るほどのでっかい声です。
「これだけ木のぼりができることだし、小助にはもう何も教えることはないなあ」
サルは、自分をしのぐほどの木のぼりの名人となった小助のすがたにかんしんしています。そんな小助は、木のてっぺんからじめんへ向かって一気にとびおりることにちょうせんします。
「え~いっ!」
「わわわっ! あんなところからとびおりたらしんでしまうぞ!」
はるか上のてっぺんからとびおりる小助を見て、サルはあわてて下のほうへおりていきました。そんなサルのしんぱいをよそに、小助は空中でなんども回りながらみごとにちゃくちしました。
「木のてっぺんからとびおりてちゃくちするとは……」
サルは、こわいもの知らずの小助におどろきをかくすことができません。木のぼりや木わたりがとくいなサルですが、いくら何でもあれだけ高いところからとびおりることはできません。
そんな時、小助はくるしそうな顔つきでおしりをおさえています。
「んんっ? 小助、どうしたの?」
「う、うんこ……」
小助は大きな木のそばにしゃがみこむと、その場でいっしょうけんめいふんばっています。
「うんっ! うんっ! うううんんんんん~っ!」
さいごに大きな声でふんばったとたん、小助の顔つきはいつもの明るいえがおにもどりました。サルは、目の前にいる小助がしゃがんだところにあるものをじっと見ています。
「サルさん! うんこ出た! うんこ出た!」
「はっはっは! 小助がしたかったのはうんこのことだったのか」
大きな木のそばにあるのは、小助がしたばかりのでっかいうんこがあります。これだけのげんきなうんこが出たのも、小助が朝ごはんにやきイモをいっぱい食べたおかげです。
「小助には本当にまいっちゃうよ。木のぼりも木わたりもできるし、こんなにでっかいうんこも出るんだもの」
サルは、いつもえがおいっぱいの小助のようすを見ながらかんしんしています。
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