21 / 318
小助くんとおいしい秋のみのり
小助くんの楽しいイモほり
しおりを挟む
いよいよ、おいしいものがみのる秋がやってきました。
山おくにある小助の家の近くにあるはたけでは、これからお母さんといっしょにイモほりが始まります。
「これからイモほりをするけど、小助くんもいっしょにするかな?」
「いっちょにちたい(いっしょにしたい)! いっちょにちたい!」
小助は、これから始まるイモほりが楽しみでたまりません。なぜなら、小助はイモをたべるのが大すきだからです。
「小助くん、ちっちゃい手でほれるかな?」
お母さんのやさしい声に、小助はイモをほりだそうとひっしになっています。土をなんどもほっていると、赤むらさき色をしたものが見えてきました。
「かあちゃ! おイモ! おイモ!」
「わあっ! よくここまでほってくれたね。あと少しでイモがほり出せるから、さいごまでがんばろうね」
お母さんからのはげましに、小助はさらに土をほってイモをとり出そうといっしょうけんめいです。
「うんしょ! うんしょ! わ~い! かあちゃ、見て見て!」
「小助くん、すごいねえ! こんなにいっぱいついているイモをほり出すなんて」
小助くんがはじめてほり出したイモは、ねっこに5つも大きなイモがついています。イモをほり出すのが楽しくなった小助は、ほかのところも手でほり出そうとしています。
お母さんのほうも、いっしょうけんめいにそだてたイモを畑からつぎつぎとほり出しています。そして、小助はイモをいくつもほり出すと、そのたびにピョンピョンとびはねながらよろこんでいます。
「かあちゃ! おイモを見て! おイモを見て!」
「いっぱいとれたね。小助くんは、イモほりするのが大すきかな?」
「うん!」
小助は手足がどろんこだらけになりながらも、ほり出したばかりのイモをお母さんの前で見せています。お母さんは、いつもえがおの小助のすがたにやさしくほほえんでいます。
「これだけとれたことだし、後は明日とることにしようかな」
かごの中には、とれたてのイモがぎっしりと入っています。これを見た小助は、お母さんにへばりつきながらおねだりをしています。
「ねえねえ! 食べよう! 食べよう!」
「ふふふ、しょうがないわね。それじゃあ、とれたてのイモを1つだけ食べようかな」
「わ~い! わ~!! おイモ! おイモ! おイモ!」
お母さんは、とれたてのイモをたき火の中に入れてやいているところです。小助は、早くイモが食べたくてまちきれないようすです。
「小助くん、あと少ししたらおいしいやきイモができるからね」
こうしてたき火からとり出したやきイモは、しばらくさましてから2人でたべることにしました。小助は、自分で手にした大きなイモをたべようと口に入れています。
「かあちゃ! おいちい(おいしい)! おいちい!」
「とれたてのおイモはおいしいね。だって、小助くんもほりだしたイモだもの」
小助は、大すきなやきイモをぜんぶのこさずにたべることができました。そのすがたに、おかあさんはやさしい顔つきで見つめています。
そんな時、小助はくるしい顔つきでしゃがみこみました。おかあさんは、しんぱいそうに小助へ声をかけました。
「小助くん、どうしたの?」
「うんっ! うんっ! うううううう~んっ!」
小助が声を上げながらふんばると、すっきりした顔つきでいつものえがおにもどりました。そんな小助に、おかあさんは畑のほうを見ながらほほえんでいます。
「かあちゃ! うん出た! うん出た!」
「ふふふ、でっかいうんこが出ちゃったのね」
畑の上には、小助がしたばかりのうんこがあります。いつもおっぱいをのんだり、イモをたべたりする小助らしいげんきいっぱいのうんこです。
おかあさんは、そのうんこをこやしとして畑の土といっしょにたがやしています。
「よくたがやして、来年も大きなイモがそだつといいね」
「うん!」
山おくにある小助の家の近くにあるはたけでは、これからお母さんといっしょにイモほりが始まります。
「これからイモほりをするけど、小助くんもいっしょにするかな?」
「いっちょにちたい(いっしょにしたい)! いっちょにちたい!」
小助は、これから始まるイモほりが楽しみでたまりません。なぜなら、小助はイモをたべるのが大すきだからです。
「小助くん、ちっちゃい手でほれるかな?」
お母さんのやさしい声に、小助はイモをほりだそうとひっしになっています。土をなんどもほっていると、赤むらさき色をしたものが見えてきました。
「かあちゃ! おイモ! おイモ!」
「わあっ! よくここまでほってくれたね。あと少しでイモがほり出せるから、さいごまでがんばろうね」
お母さんからのはげましに、小助はさらに土をほってイモをとり出そうといっしょうけんめいです。
「うんしょ! うんしょ! わ~い! かあちゃ、見て見て!」
「小助くん、すごいねえ! こんなにいっぱいついているイモをほり出すなんて」
小助くんがはじめてほり出したイモは、ねっこに5つも大きなイモがついています。イモをほり出すのが楽しくなった小助は、ほかのところも手でほり出そうとしています。
お母さんのほうも、いっしょうけんめいにそだてたイモを畑からつぎつぎとほり出しています。そして、小助はイモをいくつもほり出すと、そのたびにピョンピョンとびはねながらよろこんでいます。
「かあちゃ! おイモを見て! おイモを見て!」
「いっぱいとれたね。小助くんは、イモほりするのが大すきかな?」
「うん!」
小助は手足がどろんこだらけになりながらも、ほり出したばかりのイモをお母さんの前で見せています。お母さんは、いつもえがおの小助のすがたにやさしくほほえんでいます。
「これだけとれたことだし、後は明日とることにしようかな」
かごの中には、とれたてのイモがぎっしりと入っています。これを見た小助は、お母さんにへばりつきながらおねだりをしています。
「ねえねえ! 食べよう! 食べよう!」
「ふふふ、しょうがないわね。それじゃあ、とれたてのイモを1つだけ食べようかな」
「わ~い! わ~!! おイモ! おイモ! おイモ!」
お母さんは、とれたてのイモをたき火の中に入れてやいているところです。小助は、早くイモが食べたくてまちきれないようすです。
「小助くん、あと少ししたらおいしいやきイモができるからね」
こうしてたき火からとり出したやきイモは、しばらくさましてから2人でたべることにしました。小助は、自分で手にした大きなイモをたべようと口に入れています。
「かあちゃ! おいちい(おいしい)! おいちい!」
「とれたてのおイモはおいしいね。だって、小助くんもほりだしたイモだもの」
小助は、大すきなやきイモをぜんぶのこさずにたべることができました。そのすがたに、おかあさんはやさしい顔つきで見つめています。
そんな時、小助はくるしい顔つきでしゃがみこみました。おかあさんは、しんぱいそうに小助へ声をかけました。
「小助くん、どうしたの?」
「うんっ! うんっ! うううううう~んっ!」
小助が声を上げながらふんばると、すっきりした顔つきでいつものえがおにもどりました。そんな小助に、おかあさんは畑のほうを見ながらほほえんでいます。
「かあちゃ! うん出た! うん出た!」
「ふふふ、でっかいうんこが出ちゃったのね」
畑の上には、小助がしたばかりのうんこがあります。いつもおっぱいをのんだり、イモをたべたりする小助らしいげんきいっぱいのうんこです。
おかあさんは、そのうんこをこやしとして畑の土といっしょにたがやしています。
「よくたがやして、来年も大きなイモがそだつといいね」
「うん!」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
おねしょゆうれい
ケンタシノリ
児童書・童話
べんじょの中にいるゆうれいは、ぼうやをこわがらせておねしょをさせるのが大すきです。今日も、夜中にやってきたのは……。
※この作品で使用する漢字は、小学2年生までに習う漢字を使用しています。
イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~
友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。
全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。
どろんこたろう
ケンタシノリ
児童書・童話
子どもにめぐまれなかったお父さんとお母さんは、畑のどろをつかってどろ人形を作りました。すると、そのどろ人形がげんきな男の子としてうごき出しました。どろんこたろうと名づけたその男の子は、その小さな体で畑しごとを1人でこなしてくれるので、お父さんとお母さんも大よろこびです。
※幼児から小学校低学年向けに書いた創作昔ばなしです。
※このお話で使われている漢字は、小学2年生までに習う漢字のみを使用しています。
【総集編】日本昔話 パロディ短編集
Grisly
児童書・童話
⭐︎登録お願いします。
今まで発表した
日本昔ばなしの短編集を、再放送致します。
朝ドラの総集編のような物です笑
読みやすくなっているので、
⭐︎登録して、何度もお読み下さい。
読んだ方も、読んでない方も、
新しい発見があるはず!
是非お楽しみ下さい😄
⭐︎登録、コメント待ってます。
おねこのさんぽみち
はらぺこおねこ。
児童書・童話
おねこのうたを詩や物語にしてみました。
今まで書いた詩を……
これから書く詩を……
徒然るままに載せていきます。
また。ジャンルがなにになるかわかりませんのでおそらく一番近い「児童書・童話」で書かせていただきます。
神社のゆかこさん
秋野 木星
児童書・童話
どこからともなくやって来たゆかこさんは、ある町の神社に住むことにしました。
これはゆかこさんと町の人たちの四季を見つめたお話です。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ この作品は小説家になろうからの転記です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる