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クリューガブランド
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「クリューガ」は、「スリマンド」、「ランタナート」と並ぶ、魔導具三大ブランドの一つだ。特徴はその青い魔力による強化光で、安定した性能と信頼性で人気がある。
以前に見た盾のデモンストレーションでも、使用されていたのは「クリューガ」製だった。
また、性能をわかりやすく、使用されている「充魔石」を元に、六段階表記で示しているのも特徴的だ。
「充魔石」自体にもランク付けがされており、それぞれ愛称を持つ。
アイリス……汎用充魔石で、お手軽価格。これが使用されているアイテムは「+1」表記。
値段は充魔石単体で3万ウェン程度、搭載した魔導コンポで十万ウェン~三十万ウェン程度。
イルア……アイリスより格段に密度を高めた充魔石。本格的な武器、防具に使用され、星一つ程度の冒険者なら必要十分。
値段は単体で三十万ウェン程度、魔導コンポで百万ウェン~三百万ウェン。「+2」表記される。
ウルグラ……イルアのさらに上位版。これを使用し始めると星持ちハンターの中でも中~上級冒険者と認められる。
値段は単体で百万ウェン程度、魔導コンポで三百万ウェン~一千万ウェン。「+3」表記される。
エルガー……それまでの3つとは根本的な製法が異なる上位の充魔石。上級冒険者専門だが、一部コレクターが高額で売買する場合もある。
値段は単体で三百万ウェン程度、魔導コンポで一千万ウェン~三千万ウェン。「+4」表記される。
オルテラ……一般流通する中では一番高額な充魔石。専門店でも特別扱いされる逸品にしか使用されない。
値段は単体で一千万ウェン程度、魔導コンポで数千万ウェン~億に達する。「+5」表記される。
カイザーレックス……「クリューガー」ブランドが誇る最上級の充魔石。旗艦店でしか取り扱いがされておらず、完全オーダーメイドの魔導コンポに使用される。値段は単体で億越え、魔導コンポで数億~天井知らずの値がつく。「+MAX」表記される。歴史に名を残すような冒険者しか使用できないと言われている。
下位の三つと、上位の三つの充魔石はそれぞれある程度互換性があり、例えば剣であれば、最初に安い充魔石をはめ込んでおき、余裕ができれば上位のものと置き換えができる。
これらの話を、まだそこまで詳しくなかったライナスに、ミクが楽しそうに解説した。
彼にとっても、自分が今後使用するであろう魔導コンポの話題だけに、興味深く聞き入っていた……その相手が同い年の美少女、ミクだったからなのかもしれないが。
その様子を、姉のミクが微笑みを浮かべて見ていた。
そして彼女が着込んでいる黒い服の仮名称は、「ブラックストレッチインナー+3」、愛称「黒蜥蜴(くろとかげ)」。
ライナスとしては、ちょっと名前的にどうか、と思ったのだが、さらに上位版の「+4」を構想中で、こちらの愛称は「黒竜(こくりゅう)」と格好良くするつもりなので、そういう戦略なのだと説明された。
だが、「黒蜥蜴」自体もまだ試用品段階で、実践テスト……例えば、冒険の最中の思わぬトラブルにどこまで耐えられるか、などのデータが不足しているのだという。
「それで、もし良ければライ君にモニターになってもらえたらなって思ったの!」
そういうことか、と、ライナスは納得した。
「この『黒蜥蜴』、試用されている素材そのものが凄く貴重なの! とある魔獣の皮……その正体は企業秘密なんだけど、それを特殊な鞣しで革にして、強化汎用魔水晶に、クリューガーが誇る充魔石『ウルグラ』を搭載、さらにさらに、私のオリジナルの『二重結界機能』と『素材特性強化』、『使用者快適性能』まで組み込んでて……とにかく、凄いの! 是非ともライ君に着てもらいたいよ!」
目を輝かせてそう迫ってくるミクに、ライナスは若干引きながらも、悪い話ではないのかな、と思い始めていた。
しかし、
「……でも、クリューガー製の素材が、そんなに簡単に手に入るものなんだね。やっぱりその家系だから、かな?」
という彼の一言に、姉妹は、そのテンションを落として、微妙な表情になってしまった。
以前に見た盾のデモンストレーションでも、使用されていたのは「クリューガ」製だった。
また、性能をわかりやすく、使用されている「充魔石」を元に、六段階表記で示しているのも特徴的だ。
「充魔石」自体にもランク付けがされており、それぞれ愛称を持つ。
アイリス……汎用充魔石で、お手軽価格。これが使用されているアイテムは「+1」表記。
値段は充魔石単体で3万ウェン程度、搭載した魔導コンポで十万ウェン~三十万ウェン程度。
イルア……アイリスより格段に密度を高めた充魔石。本格的な武器、防具に使用され、星一つ程度の冒険者なら必要十分。
値段は単体で三十万ウェン程度、魔導コンポで百万ウェン~三百万ウェン。「+2」表記される。
ウルグラ……イルアのさらに上位版。これを使用し始めると星持ちハンターの中でも中~上級冒険者と認められる。
値段は単体で百万ウェン程度、魔導コンポで三百万ウェン~一千万ウェン。「+3」表記される。
エルガー……それまでの3つとは根本的な製法が異なる上位の充魔石。上級冒険者専門だが、一部コレクターが高額で売買する場合もある。
値段は単体で三百万ウェン程度、魔導コンポで一千万ウェン~三千万ウェン。「+4」表記される。
オルテラ……一般流通する中では一番高額な充魔石。専門店でも特別扱いされる逸品にしか使用されない。
値段は単体で一千万ウェン程度、魔導コンポで数千万ウェン~億に達する。「+5」表記される。
カイザーレックス……「クリューガー」ブランドが誇る最上級の充魔石。旗艦店でしか取り扱いがされておらず、完全オーダーメイドの魔導コンポに使用される。値段は単体で億越え、魔導コンポで数億~天井知らずの値がつく。「+MAX」表記される。歴史に名を残すような冒険者しか使用できないと言われている。
下位の三つと、上位の三つの充魔石はそれぞれある程度互換性があり、例えば剣であれば、最初に安い充魔石をはめ込んでおき、余裕ができれば上位のものと置き換えができる。
これらの話を、まだそこまで詳しくなかったライナスに、ミクが楽しそうに解説した。
彼にとっても、自分が今後使用するであろう魔導コンポの話題だけに、興味深く聞き入っていた……その相手が同い年の美少女、ミクだったからなのかもしれないが。
その様子を、姉のミクが微笑みを浮かべて見ていた。
そして彼女が着込んでいる黒い服の仮名称は、「ブラックストレッチインナー+3」、愛称「黒蜥蜴(くろとかげ)」。
ライナスとしては、ちょっと名前的にどうか、と思ったのだが、さらに上位版の「+4」を構想中で、こちらの愛称は「黒竜(こくりゅう)」と格好良くするつもりなので、そういう戦略なのだと説明された。
だが、「黒蜥蜴」自体もまだ試用品段階で、実践テスト……例えば、冒険の最中の思わぬトラブルにどこまで耐えられるか、などのデータが不足しているのだという。
「それで、もし良ければライ君にモニターになってもらえたらなって思ったの!」
そういうことか、と、ライナスは納得した。
「この『黒蜥蜴』、試用されている素材そのものが凄く貴重なの! とある魔獣の皮……その正体は企業秘密なんだけど、それを特殊な鞣しで革にして、強化汎用魔水晶に、クリューガーが誇る充魔石『ウルグラ』を搭載、さらにさらに、私のオリジナルの『二重結界機能』と『素材特性強化』、『使用者快適性能』まで組み込んでて……とにかく、凄いの! 是非ともライ君に着てもらいたいよ!」
目を輝かせてそう迫ってくるミクに、ライナスは若干引きながらも、悪い話ではないのかな、と思い始めていた。
しかし、
「……でも、クリューガー製の素材が、そんなに簡単に手に入るものなんだね。やっぱりその家系だから、かな?」
という彼の一言に、姉妹は、そのテンションを落として、微妙な表情になってしまった。
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