16 / 72
第16話 儀式
しおりを挟む
彼女を落ち着かせるため、とりあえず『タクヤ結婚相談所』に招き入れ、そしてユナがミルクティーを入れてくれた。
ちなみに、女性客のために事前に茶葉を買っておいてくれたのもユナ。
意外とこういう細かい気配りができる彼女、本当に助手として優秀だ……ただ、興味本位が過ぎるところかちょっとマイナスポイントだが。
ミウの格好だが、貴族の乗馬用の正装、といった感じで、白いズボンに茶色のスーツのような上着。普段練習に使っているものを急いで着て、自分の愛馬に乗って走って来たのだという。
自分専用の愛馬がいるということは……やはり、かなり大きな家の令嬢、ということになる。
両親の許可なんか得ずに飛び出して来たということで……なんか、あの母親の怒る姿が目に見えるようだった。
しかし、そんな事よりも気になったのは、ユアンという名の青年が殺されてしまう、という彼女の言葉だった。
ミルクティーを飲んで落ち着いたところで、もう少し詳しく話して欲しいと尋ねると、彼女は状況を整理するように、言葉を紡ぎ始めた。
「今回の占いの結果、私は父に話しました……すると父は、腕を組んでしばらく考えた後、母とユアンを呼びました」
「えっと……お母さんは、お父さんに話をしなかったのかい?」
刺激しないようになるべくフレンドリーに、確かめておかなければならないことを聞いてみる。
「はい……母は、余計な事は言わなくていい、と言っていたんですけど、どうしても聞いてもらいたくて……」
「なるほど……それで、どうなったんだい?」
「はい、父は……お前はどう思っているんだ、って聞いてきて、それで、私は占いが本当ならば、運命に従いますって言いました……」
「……えっと、それじゃあ……やっぱりミウちゃん、そのユアンの事、好きなんだ……」
ユナの、興味本位のストレートな質問に、俺はちょっとドギマギしたが、ミウはコクン、と一回だけ頷き、それだけで彼女が真剣な様子が伝わってきた。
「……それで、お父さんとお母さん、それにユアンの様子は……」
ユナ、何の遠慮もなくずかずかと聞いている。うーん、この聞き方が良いのか悪いのか、男性である俺にはよく分からない。
「母は、驚いて両手を口に当てていました……父は、眉一つ動かさず、そしてユアンは、相当慌てていました」
「……えっと、ユアンと貴方は、どういう仲だったの?」
「彼は、私が物心ついた頃にはこの屋敷に住み込みで働いていて……詳しい話は知らないのですが、六歳ぐらいでこの屋敷に引き取られ、掃除とかの下働きをしていたということです。それで、歳が二歳しか離れていない事もあって仲は良かったのですが……ずっと私の事は、『ミウ様』って呼んでて……」
「……つまり、お嬢様と召使いっていう関係だったってことね……」
「はい……でも、今回、父はユアンに対して、『婿入りして、この家と娘を守っていくつもりはあるか』って聞いて……母も、私もすごくビックリしたんですけど、ユアンは『はい、お願いします』って、深く頭を下げてくれて……」
「うわあ……」
なぜかユナが顔を赤らめて、喜んでいる。
「それで、本当に急になんですけど、エンボス家に伝わる伝統の儀式を執り行うことになって……領地内にある山の一つ、『聖域』って呼ばれている場所なんですが、そこにある四つの祠を巡り、精霊と契約を結んで、最後に頂上の神殿に剣を収める、というものなんです」
……なんか、どっかで聞いた事のあるような話だな……。
「……精霊との契約って、どういうものなの?」
魔法が使えるユナが、そこに興味を持ったようだ。
「いえ、私もよく知らないのですが、ほとんど形式的なものだと思います」
「……だったら、大丈夫なんじゃないかしら? なぜそんなに急ぐのか、気になるところだけど」
「えっと、それは、父は凄く忙しくて、長期の出張から帰ってきたばかりなのですが、また数日で出張にいかなければならなくて……その前に、ユアンを試してみよう、という風に考えているんだと思います」
「なるほどな……それて、その儀式を無事終えたら、どうなるんだい?」
「本来、これはエンボス家の男子が成人と認められるかどうかの試験なんです。十八歳になったら受ける事になっていて……つまり、一人前と認められるための通過儀礼です。婿入りする者も、この儀式は受けておく必要があって……つまり、その準備の一つということです」
「それじゃあ、無事儀式が終わって、すぐ、婿入りが決まるっていう訳でもないんだな……」
「はい、必要条件の一つにすぎません。聖域内は、戦闘能力のほとんどない低レベルの妖魔しか出現しませんし、本来そんなに危険なものでもないはずなのですが……だから、すぐに儀式に出発する話になって、彼、軽装で、練習用の木剣しか渡されなくて……あと、簡単な地図だけ渡されて、出発してしまったんです……」
「出発?……本当に急だな……でも、話を聞く限り、そんなに危険だとは思えないんだけど……」
「でも、私、聞いてしまったんです……父が、納得していない母を自分の書斎に呼んで……こっそり廊下でドアの隙間から聞き耳を立てていたんですけど……『中級のハンター三人に、襲わせる』って……」
さすがにその言葉には、ユナも俺も驚いて顔を見合わせた。
「えっと……ユアンって、剣の腕は確かなの?」
「……私、剣については詳しくないんですが、ある程度、訓練を受けていたはずです。でも、中級のハンター三人に、練習用の木剣で戦えるとは思いません……」
また彼女の表情が、悲痛なものに変化した。
「それって、中止できないのか?」
つい、俺も声を荒げてしまう。
「……私も、書斎に飛び込んで、今すぐ止めてって言ったんですけど、『そういう試練を乗り越えてこそ、エンボス家の婿にふさわしい』って言われて……それで、屋敷を飛び出して来たのです……」
「……その『儀式』って、もう始まってるのよね?」
「はい、でも、舞台となる山地はかなり広くて、四つのほこら全て回るのには、徹夜で歩いたとしても丸一日近くかかるっていう話です。始まったのが今日の午前中、今夕刻で……『聖地』まで馬車で四時間程度。ハンターは最後の神殿へ続く道で待ち伏せると言うことでしたから、なんとか間に合うかと……」
「馬車で四時間? そんなに遠いのか……っていうか、そんな距離を馬で、一人で走って来たのか……」
俺は、ミウの意外な行動力にまた驚いてしまった。
「それで、私が助けに行くとして……最後の『神殿』の場所、ミウちゃん、知ってるの?」
「……いいえ、聖地には入ったことなくて……」
うつむいてしまうミウ。
「それは……困ったわね……タク、なにか彼を捜す良い案、ないかしら……」
「何言ってるんだ、ユナ。俺の能力、忘れたのか?」
「……あっ、そっか!」
ユナは、納得したように手を叩いた。
俺の目には、ミウとユアンを結ぶ『運命の糸』が見えていたのだ。
ちなみに、女性客のために事前に茶葉を買っておいてくれたのもユナ。
意外とこういう細かい気配りができる彼女、本当に助手として優秀だ……ただ、興味本位が過ぎるところかちょっとマイナスポイントだが。
ミウの格好だが、貴族の乗馬用の正装、といった感じで、白いズボンに茶色のスーツのような上着。普段練習に使っているものを急いで着て、自分の愛馬に乗って走って来たのだという。
自分専用の愛馬がいるということは……やはり、かなり大きな家の令嬢、ということになる。
両親の許可なんか得ずに飛び出して来たということで……なんか、あの母親の怒る姿が目に見えるようだった。
しかし、そんな事よりも気になったのは、ユアンという名の青年が殺されてしまう、という彼女の言葉だった。
ミルクティーを飲んで落ち着いたところで、もう少し詳しく話して欲しいと尋ねると、彼女は状況を整理するように、言葉を紡ぎ始めた。
「今回の占いの結果、私は父に話しました……すると父は、腕を組んでしばらく考えた後、母とユアンを呼びました」
「えっと……お母さんは、お父さんに話をしなかったのかい?」
刺激しないようになるべくフレンドリーに、確かめておかなければならないことを聞いてみる。
「はい……母は、余計な事は言わなくていい、と言っていたんですけど、どうしても聞いてもらいたくて……」
「なるほど……それで、どうなったんだい?」
「はい、父は……お前はどう思っているんだ、って聞いてきて、それで、私は占いが本当ならば、運命に従いますって言いました……」
「……えっと、それじゃあ……やっぱりミウちゃん、そのユアンの事、好きなんだ……」
ユナの、興味本位のストレートな質問に、俺はちょっとドギマギしたが、ミウはコクン、と一回だけ頷き、それだけで彼女が真剣な様子が伝わってきた。
「……それで、お父さんとお母さん、それにユアンの様子は……」
ユナ、何の遠慮もなくずかずかと聞いている。うーん、この聞き方が良いのか悪いのか、男性である俺にはよく分からない。
「母は、驚いて両手を口に当てていました……父は、眉一つ動かさず、そしてユアンは、相当慌てていました」
「……えっと、ユアンと貴方は、どういう仲だったの?」
「彼は、私が物心ついた頃にはこの屋敷に住み込みで働いていて……詳しい話は知らないのですが、六歳ぐらいでこの屋敷に引き取られ、掃除とかの下働きをしていたということです。それで、歳が二歳しか離れていない事もあって仲は良かったのですが……ずっと私の事は、『ミウ様』って呼んでて……」
「……つまり、お嬢様と召使いっていう関係だったってことね……」
「はい……でも、今回、父はユアンに対して、『婿入りして、この家と娘を守っていくつもりはあるか』って聞いて……母も、私もすごくビックリしたんですけど、ユアンは『はい、お願いします』って、深く頭を下げてくれて……」
「うわあ……」
なぜかユナが顔を赤らめて、喜んでいる。
「それで、本当に急になんですけど、エンボス家に伝わる伝統の儀式を執り行うことになって……領地内にある山の一つ、『聖域』って呼ばれている場所なんですが、そこにある四つの祠を巡り、精霊と契約を結んで、最後に頂上の神殿に剣を収める、というものなんです」
……なんか、どっかで聞いた事のあるような話だな……。
「……精霊との契約って、どういうものなの?」
魔法が使えるユナが、そこに興味を持ったようだ。
「いえ、私もよく知らないのですが、ほとんど形式的なものだと思います」
「……だったら、大丈夫なんじゃないかしら? なぜそんなに急ぐのか、気になるところだけど」
「えっと、それは、父は凄く忙しくて、長期の出張から帰ってきたばかりなのですが、また数日で出張にいかなければならなくて……その前に、ユアンを試してみよう、という風に考えているんだと思います」
「なるほどな……それて、その儀式を無事終えたら、どうなるんだい?」
「本来、これはエンボス家の男子が成人と認められるかどうかの試験なんです。十八歳になったら受ける事になっていて……つまり、一人前と認められるための通過儀礼です。婿入りする者も、この儀式は受けておく必要があって……つまり、その準備の一つということです」
「それじゃあ、無事儀式が終わって、すぐ、婿入りが決まるっていう訳でもないんだな……」
「はい、必要条件の一つにすぎません。聖域内は、戦闘能力のほとんどない低レベルの妖魔しか出現しませんし、本来そんなに危険なものでもないはずなのですが……だから、すぐに儀式に出発する話になって、彼、軽装で、練習用の木剣しか渡されなくて……あと、簡単な地図だけ渡されて、出発してしまったんです……」
「出発?……本当に急だな……でも、話を聞く限り、そんなに危険だとは思えないんだけど……」
「でも、私、聞いてしまったんです……父が、納得していない母を自分の書斎に呼んで……こっそり廊下でドアの隙間から聞き耳を立てていたんですけど……『中級のハンター三人に、襲わせる』って……」
さすがにその言葉には、ユナも俺も驚いて顔を見合わせた。
「えっと……ユアンって、剣の腕は確かなの?」
「……私、剣については詳しくないんですが、ある程度、訓練を受けていたはずです。でも、中級のハンター三人に、練習用の木剣で戦えるとは思いません……」
また彼女の表情が、悲痛なものに変化した。
「それって、中止できないのか?」
つい、俺も声を荒げてしまう。
「……私も、書斎に飛び込んで、今すぐ止めてって言ったんですけど、『そういう試練を乗り越えてこそ、エンボス家の婿にふさわしい』って言われて……それで、屋敷を飛び出して来たのです……」
「……その『儀式』って、もう始まってるのよね?」
「はい、でも、舞台となる山地はかなり広くて、四つのほこら全て回るのには、徹夜で歩いたとしても丸一日近くかかるっていう話です。始まったのが今日の午前中、今夕刻で……『聖地』まで馬車で四時間程度。ハンターは最後の神殿へ続く道で待ち伏せると言うことでしたから、なんとか間に合うかと……」
「馬車で四時間? そんなに遠いのか……っていうか、そんな距離を馬で、一人で走って来たのか……」
俺は、ミウの意外な行動力にまた驚いてしまった。
「それで、私が助けに行くとして……最後の『神殿』の場所、ミウちゃん、知ってるの?」
「……いいえ、聖地には入ったことなくて……」
うつむいてしまうミウ。
「それは……困ったわね……タク、なにか彼を捜す良い案、ないかしら……」
「何言ってるんだ、ユナ。俺の能力、忘れたのか?」
「……あっ、そっか!」
ユナは、納得したように手を叩いた。
俺の目には、ミウとユアンを結ぶ『運命の糸』が見えていたのだ。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

テンプレを無視する異世界生活
ss
ファンタジー
主人公の如月 翔(きさらぎ しょう)は1度見聞きしたものを完璧に覚えるIQ200を超える大天才。
そんな彼が勇者召喚により異世界へ。
だが、翔には何のスキルもなかった。
翔は異世界で過ごしていくうちに異世界の真実を解き明かしていく。
これは、そんなスキルなしの大天才が行く異世界生活である..........
hotランキング2位にランクイン
人気ランキング3位にランクイン
ファンタジーで2位にランクイン
※しばらくは0時、6時、12時、6時の4本投稿にしようと思います。
※コメントが多すぎて処理しきれなくなった時は一時的に閉鎖する場合があります。

勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売中です!】
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる