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雨の雫、恋のゆくえ
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「残り物で悪いけど」
バイトが本格的に始まって、お店のお菓子を無愛想な店主、いや店長に帰り際、毎日のように持たされている。ケーキであったり、和菓子であったり、色とりどりの本物のスイーツは、視覚も味わいも、心までも癒してくれる。
最後の客を見送り、夜八時を回る頃、電動シャッターを下ろす。店内の音楽も止め、レジのお金を精算すると、やっと帰ることができる。最近は仕事にも慣れて、閉店前の一時間だけは一人で店番が出来るようになった。
ここまで出来るようになるよう、お腹の張りやすくなった店長の奥さん、沙梨さんは、専用のスツールに時折座りながら、徐々に私が一人でいられるように様々な仕事をレクチャーしてくれた。
仕事が終わればお土産のお菓子。ただ、それらは彼に届けてもいつしか“いらない”と断られるようになり、結局自宅に持ち帰るようになった。
まぁ母も妹ももちろん喜んでいるし、それはいいんだけれど。そんなわけで、最近は彼とはメールのやり取りばかりになっている。
そうして日々が忙しく過ぎていくうちに、沙梨さんのお産が少し早まり、赤ちゃんと退院してきた後も、身体の快復と育児の為、平日の夕方は、店長のお母さん、雪子さんと私のふたりでお店の業務をこなした。
来週の平日に彼の誕生日がやってくる。
その為に前倒しでお祝いするつもりで、予め今週末のお休みを、初めて土日とも貰ってある。店長が“遠慮しなくていい”というのでお言葉に甘えるけれど、法事などの納品予定が無くてよかった。
金曜日、梅雨明け前の土砂降りがひどく、学校帰りにバイトに寄った時には更に豪雨になっていた。お客様もさすがに来ないだろうというので二十時少し前にお店を閉め、帰宅することになった。家までは歩いて十分。傘は役に立つのだろうか。
「佐藤さん」
「はい!」
店舗の裏口で雨の様子を見ていた私に、店長が声をかけてきた。
「車を出す。送っていく」
「大丈夫ですよ、もう少し小降りになったら帰るので」
遠慮したら却って悪いだろうか。
でも、妻子持ちとはいえ、男性の車に乗るのは少々ためらわれるから。
「家の誰かに迎えは」
「連絡してないです………」
「じゃあ乗って行きなさい」
「え、でも……」
軽く押し問答していると、裏口に面した道路脇に、見覚えのある車がハザードランプを点滅させながら停まった。
「律!良かった、行き違いにならなくて。こんな天気だから、もしかしたらと思って迎えに来た」
助手席のガラスを少しだけ開けて、彼が“乗って”と私を呼んだ。
店長は、“迎えが来たのなら”と、裏口のドアの向こうに戻っていった。
急いで乗り込むと、髪も服も結構濡れてしまっていた。
「ありがとう。もう少し小降りになったら帰ろうと思ってたの」
久しぶりに乗った彼の車は、当たり前だけど彼の匂いでいっぱいだ。私は密かにその匂いを吸い込んだ。まるで変態のようだ、と思ったら、ちょっと恥ずかしくなった。
「いや、俺も丁度帰ったところだったから。ていうか、大雨警報が出てるのに、そう簡単に小降りになるわけないだろ」
「そうなの?警報なんて知らなかったよ」
車は土砂降りの中を走りはじめる。こんな天気だから、もう他に走る車はないに等しい。
「やっと会えたのに、これじゃただ送ってくだけだな」
「いや、うん。有難いです」
さすがにデートにもならないだろう。
「さっきの人、店長さん?」
「え?あぁ、うん、そう」
「まだ若いんだ」
「へ?ええっと、確か三十代?」
「ふーん。パティシエって、結構体格いいんだな」
「うん、皆がそうとは限らないけど、店長は確かに細マッチョかも」
腕なんてやっぱり筋肉がすごい。
重い餡子もヒョイっと持ち運ぶし、
厨房では巨大なボウルで卵を泡立てているのが見える。衛生面から厨房にはまだ入らせてもらったことはないけれど、遠目には。
そうやって店長の姿を思い出していたら、彼が黙り込んでいることに気付かなかった。
家の門扉に横付けされた車から、空を眺める。
当分止みそうもない雨は、ますます激しくふり注いでいて、エンジンを切った車内は雫のカーテンで閉ざされた。
シートベルトを外したけれど、どのタイミングで降りようか、計りかねるところだ。
「雨、止まないね、全然」
「それはアレか。昔の人の“まだそばにいたい”という愛の言葉と取ってもいいのかな」
「………ん?………あ、そういえばそんな意味があったんだっけ。さっすが国語の先生!」
「深読みしすぎか。律に限ってそんなに風流なこと、言うわけないよな」
「失礼だなー。でもどうしたの、急に」
「どうしたも何も。律が足りなすぎてもう限界」
「え、あの………きゃあっ」
ガクン、と助手席のシートが倒されて、目の前に彼が覆い被さっていた。
「今だけ、充電させて……」
「えぇっ?!………んっ」
久しぶりに塞がれた唇とシトラスの香りにクラクラする。こんな所でこんなこと、誰かに見られてしまうかもしれないのに。
うちの家族はもう、みんな帰宅して家の中だろうか。近所の人が通ったりしないだろうか。
頭の片隅で冷静な私が考えているけれど、私にも彼が足りていないことに気付かされて強く拒否することができない。
「んん………。誰か、来たら……」
言葉を塞ぐ唇から啄ばむような優しいキスが、雨のようにふり注ぐ。私がそっと彼の首に腕を回すと、触れる彼の唇が、少し笑うみたいに弧を描いたのがわかった。
私の頭の左側に、彼の左の肘がある。彼の右手が頬を撫で、耳の形を辿り、首筋を伝うとゾクリ、と背中が痺れてしまう。
「誰も、いないよ」
唇の隙間から囁かれ、私の右の乳房に、服越しの手のひらを感じる。これ以上は、ダメだと思うのに。
「だ、ダメ……ぁ、やめ………」
私は腕を解いて彼の胸を押す。抵抗は弱々しく、殆んど彼には効いていないのだろう。胸を触る手はすぐに離れ、スカートの太腿に手のひらを感じた時、さすがに我に返った。
「ダ、メだってば………!」
「ごめん。なんか、制御できなくて。……って、すごい顔が赤いけど。え、またそこから?膝に手を置いただけだよ?」
私は浅ましくも、その先のことを想像してしまったのだ。それが恥ずかしくて顔を背ける。
「………つ」
「何?」
「ぱんつ………」
「……は?」
「ぱんつ、濡れちゃうと気持ち悪いんだも………」
「あ、あーあー、それはまた………。ごめんごめん。はは、そうだよな、うん」
チラリと顔を盗み見れば、口元を手のひらで覆う彼だって顔が赤い。
「次からは、した後はちゃんと拭ってあげるよ。その前に脱がすけど」
急に真顔になると、耳元に唇を触れさせながら彼が素早く呟いた。
「何かね、律の前ではもう理性が抑えられないんだよ。こんな独占欲、初めてだ。律、他の男にフラフラするなよ」
顔はすぐに耳元から離れたけれど、彼の言葉の意味が理解できない。
「フラフラなんてしてないよ」
赤い頬を押さえながら見上げたら、シートが戻され、抱きしめられた。名残惜しそうに、身体が離れていく。
「これ以上一緒にいると、お兄さん限界超えちゃうから、そろそろ降りなさい」
雨が幾分小降りになったかのような外に視線を向けて、諭すように彼が言う。
「ありがとう。お休みなさい、また明日ね」と言いながらドアを開け、雨の中、玄関に向かって傘も差さずに走る。
振り向いた時にはもう、彼の車はそこにはなかった。
明日は、彼の誕生日祝い(の前倒し)。
今夜これから、久しぶりに手作りケーキを作る。苺はないので出始めたばかりの巨峰と、缶詰めフルーツで。お手軽なデコレーションしかできないのが残念だけど、生地の泡立て、上手く出来るかな。
スイーツ作りに心が浮き立っていた私は、先ほどの彼の瞳の奥に、仄暗い何かが潜んでいることを、その時はまだ気付いていなかった。
バイトが本格的に始まって、お店のお菓子を無愛想な店主、いや店長に帰り際、毎日のように持たされている。ケーキであったり、和菓子であったり、色とりどりの本物のスイーツは、視覚も味わいも、心までも癒してくれる。
最後の客を見送り、夜八時を回る頃、電動シャッターを下ろす。店内の音楽も止め、レジのお金を精算すると、やっと帰ることができる。最近は仕事にも慣れて、閉店前の一時間だけは一人で店番が出来るようになった。
ここまで出来るようになるよう、お腹の張りやすくなった店長の奥さん、沙梨さんは、専用のスツールに時折座りながら、徐々に私が一人でいられるように様々な仕事をレクチャーしてくれた。
仕事が終わればお土産のお菓子。ただ、それらは彼に届けてもいつしか“いらない”と断られるようになり、結局自宅に持ち帰るようになった。
まぁ母も妹ももちろん喜んでいるし、それはいいんだけれど。そんなわけで、最近は彼とはメールのやり取りばかりになっている。
そうして日々が忙しく過ぎていくうちに、沙梨さんのお産が少し早まり、赤ちゃんと退院してきた後も、身体の快復と育児の為、平日の夕方は、店長のお母さん、雪子さんと私のふたりでお店の業務をこなした。
来週の平日に彼の誕生日がやってくる。
その為に前倒しでお祝いするつもりで、予め今週末のお休みを、初めて土日とも貰ってある。店長が“遠慮しなくていい”というのでお言葉に甘えるけれど、法事などの納品予定が無くてよかった。
金曜日、梅雨明け前の土砂降りがひどく、学校帰りにバイトに寄った時には更に豪雨になっていた。お客様もさすがに来ないだろうというので二十時少し前にお店を閉め、帰宅することになった。家までは歩いて十分。傘は役に立つのだろうか。
「佐藤さん」
「はい!」
店舗の裏口で雨の様子を見ていた私に、店長が声をかけてきた。
「車を出す。送っていく」
「大丈夫ですよ、もう少し小降りになったら帰るので」
遠慮したら却って悪いだろうか。
でも、妻子持ちとはいえ、男性の車に乗るのは少々ためらわれるから。
「家の誰かに迎えは」
「連絡してないです………」
「じゃあ乗って行きなさい」
「え、でも……」
軽く押し問答していると、裏口に面した道路脇に、見覚えのある車がハザードランプを点滅させながら停まった。
「律!良かった、行き違いにならなくて。こんな天気だから、もしかしたらと思って迎えに来た」
助手席のガラスを少しだけ開けて、彼が“乗って”と私を呼んだ。
店長は、“迎えが来たのなら”と、裏口のドアの向こうに戻っていった。
急いで乗り込むと、髪も服も結構濡れてしまっていた。
「ありがとう。もう少し小降りになったら帰ろうと思ってたの」
久しぶりに乗った彼の車は、当たり前だけど彼の匂いでいっぱいだ。私は密かにその匂いを吸い込んだ。まるで変態のようだ、と思ったら、ちょっと恥ずかしくなった。
「いや、俺も丁度帰ったところだったから。ていうか、大雨警報が出てるのに、そう簡単に小降りになるわけないだろ」
「そうなの?警報なんて知らなかったよ」
車は土砂降りの中を走りはじめる。こんな天気だから、もう他に走る車はないに等しい。
「やっと会えたのに、これじゃただ送ってくだけだな」
「いや、うん。有難いです」
さすがにデートにもならないだろう。
「さっきの人、店長さん?」
「え?あぁ、うん、そう」
「まだ若いんだ」
「へ?ええっと、確か三十代?」
「ふーん。パティシエって、結構体格いいんだな」
「うん、皆がそうとは限らないけど、店長は確かに細マッチョかも」
腕なんてやっぱり筋肉がすごい。
重い餡子もヒョイっと持ち運ぶし、
厨房では巨大なボウルで卵を泡立てているのが見える。衛生面から厨房にはまだ入らせてもらったことはないけれど、遠目には。
そうやって店長の姿を思い出していたら、彼が黙り込んでいることに気付かなかった。
家の門扉に横付けされた車から、空を眺める。
当分止みそうもない雨は、ますます激しくふり注いでいて、エンジンを切った車内は雫のカーテンで閉ざされた。
シートベルトを外したけれど、どのタイミングで降りようか、計りかねるところだ。
「雨、止まないね、全然」
「それはアレか。昔の人の“まだそばにいたい”という愛の言葉と取ってもいいのかな」
「………ん?………あ、そういえばそんな意味があったんだっけ。さっすが国語の先生!」
「深読みしすぎか。律に限ってそんなに風流なこと、言うわけないよな」
「失礼だなー。でもどうしたの、急に」
「どうしたも何も。律が足りなすぎてもう限界」
「え、あの………きゃあっ」
ガクン、と助手席のシートが倒されて、目の前に彼が覆い被さっていた。
「今だけ、充電させて……」
「えぇっ?!………んっ」
久しぶりに塞がれた唇とシトラスの香りにクラクラする。こんな所でこんなこと、誰かに見られてしまうかもしれないのに。
うちの家族はもう、みんな帰宅して家の中だろうか。近所の人が通ったりしないだろうか。
頭の片隅で冷静な私が考えているけれど、私にも彼が足りていないことに気付かされて強く拒否することができない。
「んん………。誰か、来たら……」
言葉を塞ぐ唇から啄ばむような優しいキスが、雨のようにふり注ぐ。私がそっと彼の首に腕を回すと、触れる彼の唇が、少し笑うみたいに弧を描いたのがわかった。
私の頭の左側に、彼の左の肘がある。彼の右手が頬を撫で、耳の形を辿り、首筋を伝うとゾクリ、と背中が痺れてしまう。
「誰も、いないよ」
唇の隙間から囁かれ、私の右の乳房に、服越しの手のひらを感じる。これ以上は、ダメだと思うのに。
「だ、ダメ……ぁ、やめ………」
私は腕を解いて彼の胸を押す。抵抗は弱々しく、殆んど彼には効いていないのだろう。胸を触る手はすぐに離れ、スカートの太腿に手のひらを感じた時、さすがに我に返った。
「ダ、メだってば………!」
「ごめん。なんか、制御できなくて。……って、すごい顔が赤いけど。え、またそこから?膝に手を置いただけだよ?」
私は浅ましくも、その先のことを想像してしまったのだ。それが恥ずかしくて顔を背ける。
「………つ」
「何?」
「ぱんつ………」
「……は?」
「ぱんつ、濡れちゃうと気持ち悪いんだも………」
「あ、あーあー、それはまた………。ごめんごめん。はは、そうだよな、うん」
チラリと顔を盗み見れば、口元を手のひらで覆う彼だって顔が赤い。
「次からは、した後はちゃんと拭ってあげるよ。その前に脱がすけど」
急に真顔になると、耳元に唇を触れさせながら彼が素早く呟いた。
「何かね、律の前ではもう理性が抑えられないんだよ。こんな独占欲、初めてだ。律、他の男にフラフラするなよ」
顔はすぐに耳元から離れたけれど、彼の言葉の意味が理解できない。
「フラフラなんてしてないよ」
赤い頬を押さえながら見上げたら、シートが戻され、抱きしめられた。名残惜しそうに、身体が離れていく。
「これ以上一緒にいると、お兄さん限界超えちゃうから、そろそろ降りなさい」
雨が幾分小降りになったかのような外に視線を向けて、諭すように彼が言う。
「ありがとう。お休みなさい、また明日ね」と言いながらドアを開け、雨の中、玄関に向かって傘も差さずに走る。
振り向いた時にはもう、彼の車はそこにはなかった。
明日は、彼の誕生日祝い(の前倒し)。
今夜これから、久しぶりに手作りケーキを作る。苺はないので出始めたばかりの巨峰と、缶詰めフルーツで。お手軽なデコレーションしかできないのが残念だけど、生地の泡立て、上手く出来るかな。
スイーツ作りに心が浮き立っていた私は、先ほどの彼の瞳の奥に、仄暗い何かが潜んでいることを、その時はまだ気付いていなかった。
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