小説練習帖 十月

犬束

文字の大きさ
上 下
31 / 33

10月31日(月)

しおりを挟む
「やったぁ」とかれは少し芝居がかった口調でいった。「待ち遠しいね」
 その言葉はむしろ、私に幸福とは反対の作用を及ぼした。これから始まる、二人きりでないしても、かれと過ごす二週間。その休暇は素晴らしいものになるだろう。そして、それが終わってしまえば! 私は寂寥感に蝕まれ、苦しさのあまり夏の記憶を憎みさえするだろう。
 私は期待と同時に、絶望に打ちのめされていた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

小説練習帖 九月

犬束
現代文学
 好評につき、先月に引き続きムーンシャインなフラグメントをお届け致します🌝

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ねむり姫

犬束
現代文学
少年は花を摘み、バレンタインデーの奇跡を願う。眠りつづける恋人のために。落胆に打ちひしがれない、しなやかな心を持って。

処理中です...