1 / 26
12月1日
しおりを挟む
《工芸茶》
最初の引き出しを開けると、ドライフラワーを固めたような、小さな丸い茶葉が入っています。
耐熱ガラスのデキャンタに入れて、お湯を注ぐと、外側の海松色の葉がゆっくり開き、中から白いクリスマスローズが花びらをほころばせます。そのまんなかからは、ジャスミンが縦一列に咲き並びました。
開花のようすを眺めているうちに、いつの間にか、部屋の中にもジャスミンの香りを馥郁と揺蕩わせながら、白い花びらのような雪の結晶がふわりふわりと舞いだして、いつまでも降りやみませんでした。
最初の引き出しを開けると、ドライフラワーを固めたような、小さな丸い茶葉が入っています。
耐熱ガラスのデキャンタに入れて、お湯を注ぐと、外側の海松色の葉がゆっくり開き、中から白いクリスマスローズが花びらをほころばせます。そのまんなかからは、ジャスミンが縦一列に咲き並びました。
開花のようすを眺めているうちに、いつの間にか、部屋の中にもジャスミンの香りを馥郁と揺蕩わせながら、白い花びらのような雪の結晶がふわりふわりと舞いだして、いつまでも降りやみませんでした。
10
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる