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ティファニーで朝食を
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ホリーの成分の半分は天使
小説は恋愛物ではないですけれども、映画はロマンスに分類されるので、強引に選びました。
映画は本当にラストシーンだけ、ジョージ・ペパード(ハンニバル!!)とオードリー・ヘップバーンが、猫をむぎゅっと挟んで抱擁しているとこを見ただけです。オードリーのファッションチェックは、しておくべきとは思うのですが。
さて、カポーティの作品の魅力は、センシティブかつシャープな観察眼・描写力だと思っていて(それが自分を追い詰めて書けなくなったのでは? 知らんけと)、ことに活き活きしたキャラクターに惹かれるわけです。
『草の竪琴』の素直な素朴さ(幼稚さの輝き)、『叶えられた祈り』の洗練(無口な子供は世界をじっと見ている)、それらは『ティファニー』でも、ヒロインのホリーに結晶しています。彼女の成分の半分は天使ではないか、と感じるほど、純粋で自由奔放です。
男にお金をせびって生活しているのは、当時では他にそこそこまとまった収入を、後ろ盾のない女の子が得る手段がなかったからでは、とも、今なら憶測してしまいます。
映画では「ムーンリバー」が歌われますが、原作でホリーが歌う『松林とか大草原とかを思わせるような歌詞』でも聞くのが夢。誰か作って歌ってくれないかなー。
あと、Wikipediaに載っていた、ホリーのモデルになったベイブ・ペイリーのエピソードが、心に刺さりました(リアル『叶えられた祈り』スよ)。
*『』内引用:『ティファニーで朝食を』新潮文庫/瀧口直太郎訳
小説は恋愛物ではないですけれども、映画はロマンスに分類されるので、強引に選びました。
映画は本当にラストシーンだけ、ジョージ・ペパード(ハンニバル!!)とオードリー・ヘップバーンが、猫をむぎゅっと挟んで抱擁しているとこを見ただけです。オードリーのファッションチェックは、しておくべきとは思うのですが。
さて、カポーティの作品の魅力は、センシティブかつシャープな観察眼・描写力だと思っていて(それが自分を追い詰めて書けなくなったのでは? 知らんけと)、ことに活き活きしたキャラクターに惹かれるわけです。
『草の竪琴』の素直な素朴さ(幼稚さの輝き)、『叶えられた祈り』の洗練(無口な子供は世界をじっと見ている)、それらは『ティファニー』でも、ヒロインのホリーに結晶しています。彼女の成分の半分は天使ではないか、と感じるほど、純粋で自由奔放です。
男にお金をせびって生活しているのは、当時では他にそこそこまとまった収入を、後ろ盾のない女の子が得る手段がなかったからでは、とも、今なら憶測してしまいます。
映画では「ムーンリバー」が歌われますが、原作でホリーが歌う『松林とか大草原とかを思わせるような歌詞』でも聞くのが夢。誰か作って歌ってくれないかなー。
あと、Wikipediaに載っていた、ホリーのモデルになったベイブ・ペイリーのエピソードが、心に刺さりました(リアル『叶えられた祈り』スよ)。
*『』内引用:『ティファニーで朝食を』新潮文庫/瀧口直太郎訳
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