映画感想 四月

犬束

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不思議な国のアリス

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  不思議な男の世界notマンダムwithハートの女王



 filmarksなどで感想を読んだら、まあ低評価。だけど、アリスの服だけは良かった、という意見があり、じゃあそれだけでもチェックしてみよう、と観てみました。
 母親を亡くして悲嘆に暮れるアリス(高校生くらい?)が、庭で白ウサギではなくスーツの兄さんに白い錠剤を渡され、それを口にする。そして駆け出す兄さんを追いかけ、不思議の国への小さな入り口に潜り込み……。
 そこからの展開は、ほぼ原作を元に展開します。いかんせん、白ウサギばかりでなく、コーカスレースの動物たちも、水パイプをふかす芋虫も、チェシャ猫までも(片腹痛いわ)兄さん、おっさん、お爺さんがほとんど仮装なしに登場しています。ハートの女王のみは、それらしいドレス姿の女が演じていました。
 低予算作品は嫌いじゃないし、安っぽいとか、センスが酷いとか、稚拙とか、欠点が魅力的な場合もありますよね。
 そう言う意味合いでは、嫌ではなかった。ホームビデオみたいな画質とか、1905年の設定なのに、全くそれらしく見えないとか(見せる気もないのかも)。
 では面白かったかと言えば、あえて観るほど興味深くもないし、何度も寝てしまい、せめてオチは確認したい、と、また戻って観直しました(つまり退屈だったってこと!?)。もっとも、絢爛豪華な『山猫』や『去年マリエンバードで』だって眠ってしまう訳で(つまり以下同文)。
 肝心のアリスの衣装は、スミレ色のシンプルなレースのドレスに、白いレースのエプロン、何故か肘の部分が破れていて(まさかパンクファッション?)、物語が進むにつれ袖ぐりまでほつれて悲しくなるし、特に好みではありませんでした。別にええけど。

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