VERBA収集帖

訓点

　覚えてますか？　学校で習った「訓点（くんてん）」。

　恥ずかしながら、私は全く失念していて、ネットで見かけて「発見！」と、喜んでしまいました…。



　そもそも、最近、「、（読点）」は使えど「。（句点）」を省略する文章をネットで散見するようになり、句読点のなかった時代に先祖返りしたい一派なのか（無意識でも）と考察しました。
　（ほんと、どうでもいいですが、句読点の区別がつかなかったのですが、「。」が句点なので、「マルク点」と覚えておこう、と今思いつきました）



　で、句読点が誕生したのは何時いつかな、と検索してました。

　朝日新聞の『ことばマガジン』によると、

【 1906（明治39）年に文部省が国定教科書の基準として作った「句読法案」は、句読点の使い方を初めて公に示したと考えられています。】

　では、それ以前は？
　平安時代の訓点がルーツ、という説が眼に留まります。

　訓点！　訓点って何ー！　と興奮。したら、なんてことはない、漢文の横に振ってあるちっちゃいアレだったのです。



　ちなみに、ルーツ説の真偽も確認。

【 奈良時代末期から平安時代になると、仮名や「ヲコト点」、返り点などを漢文に直接書き込んだ「訓点資料」が現れます。】

『漢文訓読の歴史 日本漢文の世界』より引用。



　では、本筋に戻って、訓点とは？
　『Oxford Languages』の定義では、

【 漢文を訓読するためにつけた、返り点・送り仮名・振り仮名・ヲコト点などの符号。】

　『日本漢文へのいざない』というサイトによると、

【 現在行われている「訓点」には、レ点、一二点、甲乙点、などがあります。これらは「訓点」という名前で呼ばれてはいますが、実際には「点」ではなく「文字」もしくは「記号」です。「点」という呼称は、昔の「ヲコト点」の名残です。】

　あと、挨拶文で句読点を使うのはマナー違反ですって。と、自分に言う。



　最後に、またしても、どうでもええことですが、私は、会話文の最後に句点を打つの、好きでした。
甲「何故なんだか、別に理由はない。……郷愁的な？」
乙「結局は、句読点とか、文字の書き順とか、ルールを決めるのはお役所でしょう。なんかモヤっとする。」
甲・乙「分からんけど。」