【急募】4人同時に求婚してきた時の対処法～クセの強い彼らに溺愛されて困ってます～

本性

「ねえ、みささん。平和協定結びません？」

夜、自室にやってきたのはあやかさんだった。

「？なんのことですか？」
「とぼけないでくださいよ。咲夜様、狙ってるんですよね？私宮治様狙いですから。ね？協定結びましょ？」
「お客様にそんな感情抱くなんて……！まさか！！！」

あやかさんが、突然笑顔を消した。

「しらばっくれないでくださいよ。そういうの、うざいんで」
「なっ、ちがっ！本当に私にそんな気は……」
「はあ、もういいです。私は勝手に宮治様落とすんで。あの人Aランクですよ。しかも多分もう私の事好きだし」

そこに割り込んだ声は、予想外のものだった。

「だって～宮治？そうなの？」
「うーん違うねえ」
「！？お客様がなんでここに……」
「は！？ていうか何動画撮ってるんですか！？著作権侵害！」
「え、@ayasamaさんの裏として？」
「っ、その垢、なんで知って……！？」
「散々Mさんの悪口書き込んであったからね～」

展開は私の予想外の方へ転がっている。頭にはてなを浮かべていれば、同じようにはてなを浮かべた咲夜様がいる。

「あんた、みさは俺が好きなのか？」
「ち、違います！！！」
「あははっ、めっちゃ咲夜兄さん否定されてんじゃん～。で、キミはどうすんの？客のこと玉の輿扱いして」

堪えきれなくなったのか、あやかさんは走っていってしまった。咄嗟に追いかけようとする私を宮治様が制止する。