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誤解

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夜になって、彼の寝室へ戻る。そこでは1人、彼がバルコニーに出て、星を眺めていた。その隣に立って、率直な感想を伝える。

「ザキ、貴方ってって人からすごく誤解されるタイプなんですね」
「……急にどうした」
「実際は結構いい人なのに勿体ないなーって」
「その「いい人」を叩いておきながら何を言う?」
「叩く前は怖かったですよ?でも今、色んな人からあなたのこと怖いって聞いても、そう思いません。むしろ貴方は優しい人ですね」

ザキが、思わずと言った様子で勢いよくこちらを見る。

「は、ははっ……!そんなこと言うのは、お前くらいなものだ」

わしゃわしゃと、頭を撫でられる。嫌じゃなかった。この人なら、私のことを悪いようにはしないと思えた。信じるハードル低すぎかよ、私。でもまあいっか、とも思った。
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