明けぬ夜には翡翠色の灯火を~愛を知らないヴァンパイアが愛を知ったら溺愛されるようになりました~

あんみつ~白玉をそえて~

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一週間に一度

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急いでリエルの部屋へと彼を運び込む。とにかくベッドに寝かせたはいいが、正直人間に何をしたらいいのか分からない。この場合は放置で治るのか……?そんなふうに考えていると、やっと周囲の景色が目に入った。彼の部屋には、何もなかった。比喩ではなく、本当に何もなかった。戸が空いたままのクローゼットにも、いつも着ているもう1枚の服と寝間着らしきものしかない。なぜだ?服やインテリアなど好きに買っていいと金は渡したはずだが。と、ここであることを思い出す。確か彼のこれまでの生活は、お世辞にも欲しいものが買える環境とは言えなかった。

「もしかするとこいつにはそもそも、食料以外に何かを買う発想がないのかもな」

途端に彼が呻き声をあげる。慌てて駆け寄れば、先程よりも幾分顔色がよい。これで正解だったのだと隠れてほっとする。

「先程はすまなかった。つい加減を忘れてしまったようだ」
「そんな……!気にしないでください。自分から頼んでおいて、僕こそ迷惑をおかけしました」

怪我をさせた側より、本人が謝っているこの状況。リエルには申し訳ないが、少し愉快だ。

「やはりこれからは今まで通り家畜の血を分けてもらうことにするから、安心してくれ」

流石に、いくら美味とはいえこちらに非がある。けれどそう告げても、彼は何故だか首を横に振った。

「いいえ、よかったらこれからも僕の血を飲んでください」
「しかし、」
「だって、いつも理性的な貴方が我を忘れるということは、それだけ僕の血が美味しかったということでしょう?僕にとって、これほど嬉しいことはないですから」

ぜひ飲んでください!と言うリエル。前から思ってはいたが、リエルは謙虚に見えて意外と押しが強い。今回もおそらく譲る気は無い。それならば、と俺はひとつ提案する。

「一週間に一度飲ませてくれ」

この言葉で、私たちのルール1は改変された。
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