3 / 4
それでも、僕は月を見ているわけにはいかない。
しおりを挟む
「あぁ、今日は少し長居してしまいましたね。そろそろ、おいとましなくては」
「もう、そんな時間か」
外を監視するモニターを見れば、日は沈みかけ暗闇が空を染め始めていた。
「森の入り口まで送るよ」
僕は彼女を見送るために外着をまとう。
本当は彼女の家まで送り届けたいのだが、僕の外行きの姿は街中では悪目立ちする。彼女に従うゴーレムか何かだと思われるのならいいのだが、食事や持っていける酸素量の問題もあり、僕は常に彼女の側にいるわけにはいかない。
森から来て、そして森に帰るだけのゴーレム。迷いの森で、何かをしているゴーレム。これに不審を感じる者が出て、彼女に何か迷惑がかかるのは避けたいのだ。
僕は彼女の見送りさえ満足にできないこの体を憎い思いを抱きながら、彼女の待つ地上へと向かう。
僕の姿を認めた彼女は笑顔で駆け寄ってくる。そんな彼女がとてもとても愛おしい。僕は彼女の手を取って、外へ出た。
彼女の手の温もりを感じなくとも、手を繋いでいると言う事実だけで、僕は幸せだった。
森の木々のすき間から覗く空に輝くのは青く大きな星。青い月。
「……今日は満月か」
森の合間から差し込む青い月光は、深い闇夜の世界に導を示す。
「……実はね、僕はあの月に行きたいんだ」
僕はポツリと漏らした。
「月に? それで転移実験を?」
「いや、それとは関係ない。これは非常に個人的な夢で……僕はあの月の上で、月の大地に抱かれて死ぬのが夢なんだ」
決して不可能ではない淡い夢。しかし、決して叶えるつもりもない語るだけの悲しい願い。
「何を言うのですか! あなたはまだ若いではありませんか。死に場所を選ぶには早すぎます」
彼女は声を荒げ、僕を見上げる。彼女の青い眼に映るのは、防護服の凹凸の全くない無機質な頭だ。これが僕なのだ。彼女の側にいるには、この硬く醜い姿であるしかないのだ。
「僕は君に会うまでは、あの月で死にたいと、本気でそう思っていたんだ。こんな場所でただ一人生きていても仕方ないだろう? それならば、あの青い月に……ほんの少し、僕の思い描いた淡い希望と共に……あの月へ行って、そして死のうと思っていたんだ。でも、今は違う。たったひとりで死ぬのが怖いんだ。でも、あの月に行きたい気持ちは揺らがない。……僕は迷っている」
あの青い星もまた、僕が生きるには厳しい環境であるのは調査済みだった。しかし、僕の知る地球とは環境が異なっているのだが、あの青い星が非常に恋しいのだ。
「どうしたのです? 今日は」
「きっと月がこんなにも綺麗だから……」
「そういえば、あなたと月を見るのは初めてですね」
空はもうすっかり紺色で、青の月が丸くあった。森の草影で虫たちが涼しい声で唄っている。その虫の唄は草木の揺れる音と共に風に乗って、夜の訪れを告げている。
僕の隣で同じく月を見上げる彼女。月光に照らされた彼女の頬。夜の色に耀く髪。月の光のような彼女の青い瞳。何もかもが淡い光を帯びて、月の色に染められていて。
こんなにも美しい夜を僕は知らない。こんなにも青い煌めきを魅せる月を僕は見たことはない。僕が月に想う遠い憧憬を、今、この瞬間に確かにつかみ取った。心の中に、深く深く刻みつけた。
「……君と見る月は格別だ」
「そうですね。あなたと二人で、月が美しいという感情を共有できるのは嬉しいことです」
そう言って彼女は笑む。その笑顔を僕はこの厚い防護服越しでしか見ることができない、現実とは非常に残酷だ。
今すぐ、この閉ざされた世界から飛び出して、彼女を抱きしめたい。解放された想いを達成したその瞬間、はかなく命が散ってしまおうとも。
「……僕が昔読んだ物語の逸話なんだけれど、異国の言葉で書かれた『I love you』を『今夜は月が綺麗ですね』と訳した人がいたんだよ。その言葉を発する前に、告白には最高の雰囲気が描かれているんだけれど、素敵だろう?」
「それは素敵ですね」
「……君と月を見ていたら、ふと、そういう話もあったなぁと思い出した。……ただそれだけだ」
僕らには月が綺麗だという事実以外の意味はない。あってはならない。
「……たとえ、一晩の夢だったとしても幸せを得られるのならば、私は命を差し出してもいいと思うことがあります」
「だめだよ、君が死ぬのは僕は耐えられない」
「それは私も分かっています……」
僕も彼女も、叶わぬ夢を抱いている。何も言わなくとも、お互いに、それだけは分かっている。
「……今夜のような月光は人の心を惑わします。これ以上の光は、お互いに毒にしかなりません。私はもう行きます。……また近いうちに……おやすみなさい」
彼女はそう言って、僕の唇があるであろう場所にそっと口付けをして去っていく。
夜の作る闇に消えてゆく彼女の姿を見送って、僕は目をつぶる。彼女と見る月は美しかった。しかし、月に秘めたその夢を叶えることはどちらかの死を意味する。
彼女にもそれが分かっている。
だから、僕のこの中途半端な愛の囁きを受け止め、そして流してくれる。
「何も問題がなければ、プロポーズしていたのになぁ……」
さらに言えば――これは彼女は知らないことだが、僕と彼女とは外見は似ているが、種として遺伝子的に離れすぎている。この星の人間と僕は、子孫を残すという生物において重要な事柄ができない。僕と彼女は身分も生物としても、何もかもが釣り合わない、噛み合わない。
遺伝子操作やクローンの技術を使えば、僕と彼女の遺伝情報を持った人型の生物は人工的に作れる。そこで作られた二人の子供は、僕とは異なり外の世界で生活できるように作ることも可能である。それを実行できる施設はある。
しかし……その生命を操る技術を、彼女はどう思うだろう。彼女の胎内で育まれないにもかかわらず、生まれてくる二人の遺伝子を継ぐ子供を彼女はどう思うだろう。果たして僕と彼女の血を引く子供だと認識してくれるだろうか。この世界の価値観、倫理観、宗教観。あまりにも知らないことが多すぎて、どのようなことになるのか未知数すぎる。
僕は慎重であり、優柔不断であり、そして、非常に臆病なのだ。
「僕では、君を幸せになんかできない」
父と母と子とが一つの屋根の下で団欒する。一般的な家庭で当たり前に行われている普通の関係を築くことさえも、不可能に近いのだ。
仮に僕がいなくなれば、彼女は僕など忘れて幸せを手に入れてくれるだろうか。
――わかっている、この考えが愚かだということは。僕の勝手なエゴであることは。
「もう、そんな時間か」
外を監視するモニターを見れば、日は沈みかけ暗闇が空を染め始めていた。
「森の入り口まで送るよ」
僕は彼女を見送るために外着をまとう。
本当は彼女の家まで送り届けたいのだが、僕の外行きの姿は街中では悪目立ちする。彼女に従うゴーレムか何かだと思われるのならいいのだが、食事や持っていける酸素量の問題もあり、僕は常に彼女の側にいるわけにはいかない。
森から来て、そして森に帰るだけのゴーレム。迷いの森で、何かをしているゴーレム。これに不審を感じる者が出て、彼女に何か迷惑がかかるのは避けたいのだ。
僕は彼女の見送りさえ満足にできないこの体を憎い思いを抱きながら、彼女の待つ地上へと向かう。
僕の姿を認めた彼女は笑顔で駆け寄ってくる。そんな彼女がとてもとても愛おしい。僕は彼女の手を取って、外へ出た。
彼女の手の温もりを感じなくとも、手を繋いでいると言う事実だけで、僕は幸せだった。
森の木々のすき間から覗く空に輝くのは青く大きな星。青い月。
「……今日は満月か」
森の合間から差し込む青い月光は、深い闇夜の世界に導を示す。
「……実はね、僕はあの月に行きたいんだ」
僕はポツリと漏らした。
「月に? それで転移実験を?」
「いや、それとは関係ない。これは非常に個人的な夢で……僕はあの月の上で、月の大地に抱かれて死ぬのが夢なんだ」
決して不可能ではない淡い夢。しかし、決して叶えるつもりもない語るだけの悲しい願い。
「何を言うのですか! あなたはまだ若いではありませんか。死に場所を選ぶには早すぎます」
彼女は声を荒げ、僕を見上げる。彼女の青い眼に映るのは、防護服の凹凸の全くない無機質な頭だ。これが僕なのだ。彼女の側にいるには、この硬く醜い姿であるしかないのだ。
「僕は君に会うまでは、あの月で死にたいと、本気でそう思っていたんだ。こんな場所でただ一人生きていても仕方ないだろう? それならば、あの青い月に……ほんの少し、僕の思い描いた淡い希望と共に……あの月へ行って、そして死のうと思っていたんだ。でも、今は違う。たったひとりで死ぬのが怖いんだ。でも、あの月に行きたい気持ちは揺らがない。……僕は迷っている」
あの青い星もまた、僕が生きるには厳しい環境であるのは調査済みだった。しかし、僕の知る地球とは環境が異なっているのだが、あの青い星が非常に恋しいのだ。
「どうしたのです? 今日は」
「きっと月がこんなにも綺麗だから……」
「そういえば、あなたと月を見るのは初めてですね」
空はもうすっかり紺色で、青の月が丸くあった。森の草影で虫たちが涼しい声で唄っている。その虫の唄は草木の揺れる音と共に風に乗って、夜の訪れを告げている。
僕の隣で同じく月を見上げる彼女。月光に照らされた彼女の頬。夜の色に耀く髪。月の光のような彼女の青い瞳。何もかもが淡い光を帯びて、月の色に染められていて。
こんなにも美しい夜を僕は知らない。こんなにも青い煌めきを魅せる月を僕は見たことはない。僕が月に想う遠い憧憬を、今、この瞬間に確かにつかみ取った。心の中に、深く深く刻みつけた。
「……君と見る月は格別だ」
「そうですね。あなたと二人で、月が美しいという感情を共有できるのは嬉しいことです」
そう言って彼女は笑む。その笑顔を僕はこの厚い防護服越しでしか見ることができない、現実とは非常に残酷だ。
今すぐ、この閉ざされた世界から飛び出して、彼女を抱きしめたい。解放された想いを達成したその瞬間、はかなく命が散ってしまおうとも。
「……僕が昔読んだ物語の逸話なんだけれど、異国の言葉で書かれた『I love you』を『今夜は月が綺麗ですね』と訳した人がいたんだよ。その言葉を発する前に、告白には最高の雰囲気が描かれているんだけれど、素敵だろう?」
「それは素敵ですね」
「……君と月を見ていたら、ふと、そういう話もあったなぁと思い出した。……ただそれだけだ」
僕らには月が綺麗だという事実以外の意味はない。あってはならない。
「……たとえ、一晩の夢だったとしても幸せを得られるのならば、私は命を差し出してもいいと思うことがあります」
「だめだよ、君が死ぬのは僕は耐えられない」
「それは私も分かっています……」
僕も彼女も、叶わぬ夢を抱いている。何も言わなくとも、お互いに、それだけは分かっている。
「……今夜のような月光は人の心を惑わします。これ以上の光は、お互いに毒にしかなりません。私はもう行きます。……また近いうちに……おやすみなさい」
彼女はそう言って、僕の唇があるであろう場所にそっと口付けをして去っていく。
夜の作る闇に消えてゆく彼女の姿を見送って、僕は目をつぶる。彼女と見る月は美しかった。しかし、月に秘めたその夢を叶えることはどちらかの死を意味する。
彼女にもそれが分かっている。
だから、僕のこの中途半端な愛の囁きを受け止め、そして流してくれる。
「何も問題がなければ、プロポーズしていたのになぁ……」
さらに言えば――これは彼女は知らないことだが、僕と彼女とは外見は似ているが、種として遺伝子的に離れすぎている。この星の人間と僕は、子孫を残すという生物において重要な事柄ができない。僕と彼女は身分も生物としても、何もかもが釣り合わない、噛み合わない。
遺伝子操作やクローンの技術を使えば、僕と彼女の遺伝情報を持った人型の生物は人工的に作れる。そこで作られた二人の子供は、僕とは異なり外の世界で生活できるように作ることも可能である。それを実行できる施設はある。
しかし……その生命を操る技術を、彼女はどう思うだろう。彼女の胎内で育まれないにもかかわらず、生まれてくる二人の遺伝子を継ぐ子供を彼女はどう思うだろう。果たして僕と彼女の血を引く子供だと認識してくれるだろうか。この世界の価値観、倫理観、宗教観。あまりにも知らないことが多すぎて、どのようなことになるのか未知数すぎる。
僕は慎重であり、優柔不断であり、そして、非常に臆病なのだ。
「僕では、君を幸せになんかできない」
父と母と子とが一つの屋根の下で団欒する。一般的な家庭で当たり前に行われている普通の関係を築くことさえも、不可能に近いのだ。
仮に僕がいなくなれば、彼女は僕など忘れて幸せを手に入れてくれるだろうか。
――わかっている、この考えが愚かだということは。僕の勝手なエゴであることは。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
大人な軍人の許嫁に、抱き上げられています
真風月花
恋愛
大正浪漫の恋物語。婚約者に子ども扱いされてしまうわたしは、大人びた格好で彼との逢引きに出かけました。今日こそは、手を繋ぐのだと固い決意を胸に。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
【完結】婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?
もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。
王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト
悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる