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コミュ力若干(?)低めですが野球が大好きです
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野球バカこと和葉の朝はランニングで始まる。朝日を浴びて体に新しい空気を取り入れる。和葉の体はランニングをすることでエネルギーが満たされていく。
「おはよう。」
幼馴染の倉木果穂のおじいちゃんが声をかけてくれる。倉木のおじいちゃんは朝から丁寧に野菜の世話をしているのだ。他に犬の散歩をする人や同じくジョギングをする人とすれ違う。だいたい同じ顔ぶれで同じ場所ですれ違い、軽く挨拶をする。朝の時間はそれぞれが自分のやるべきことをしている。一人一人全く別の目的を持ち活動しているのに、なぜか一人じゃないと思う。和葉は教室よりも、もしかしたら野球のチームでいる時よりもリラックスしているかもしれない。そして心と体がリフレッシュされると次は野球と向き合う時間だ。最初はタオルを使ったシャドウピッチング。和葉が野球を始めたのは中学生からだ。周りからの遅れを取り戻したくて地味な練習だが毎日取り入れている。次に素振り。その後壁にボールを当ててゴロ取り練習やフライとり練習をする。
「おはよう。」
倉木が通りかかった。倉木はこの時間からジョギングを始める。
「いってらっしゃい。」
倉木とのこのやりとりも日課だった。
玄関のドアをあけると、トーストのにおいとごはんのにおいが立ちこめていた。それに人工的な甘い匂い。日菜が洗面所で何やら取り掛かり中だ。
「おはよ、和葉。」
「最近気合い入ってるね。」
双子の妹は鏡と向き合っている時間が長くなった気がする。夏休みは一日中ボサボサだったのに。ただ時間が長くなったからと言ってどこが変わったのかというと和葉にはわからなかった。でもそれは口に出さない方がいいことを和葉は身をもって知っていた。
「寝ぐせが直らないだけだよ。」
さっきのコメントもよくなかったようだ。まったくもって妹は難しい。
「ごはんよー。」
母さんの叫び声で救われた。
「和葉すっかりごはん派になったね。」
ジャムをぬったトーストをかじりながら日菜が言う。確かにもともとは日菜も和葉もパン派だった。日菜と一緒でジャムパンをはちみつトーストも、ロールパンも大好きだったのに。
「最近パンじゃ何枚食べてもおなかがすくんだ。それにごはんの方が納豆や焼き魚、豆腐と良質なタンパク質たくさんとれるだろ。」
山盛りのごはんを食べながら、自分の朝食のすばらしさを力説した。
「朝食も野球なんだね。ま、私が借りてきてあげたスポーツ栄養学の本のおかげだと思うけどね。」
「はいはい、そのとおりでございます。」
悔しいけどそのとおりだった。本をあまり読まない和葉だが、野球に関する本は自分でも探して読むようになった。でも、栄養までは気が回らない。野球大好き、本大好きな双子の妹の存在はありがたかった。
「でも日菜も気を付けた方がいいよ。その本に書いてたけど、朝からジャムにパン。糖質と脂質の取りすぎじゃない?」
「余計なお世話よ!だいたいお弁当は和葉のせいで茶色い弁当なんだからね!女子はもっとミニトマトとかコーンとか彩りよくて可愛いのに、うちは来る日も来る日も肉、肉、肉!朝くらい好きなの食べさせて!」
これも余計な一言だったらしい。
和葉が以前にも増して野球にのめりこんでいるのには理由がある。夏休みに入ってすぐに行われた練習試合。和葉は自分のすべてをだしたつもりだった。でも、夏の大会では出番はなかった。ただ、初めて試合を間近で見ることができた。
試合は序盤にお互い2点ずつ取り合ったあと、両チームとも次の1点をとれないまま7回まできていた。和葉がいるファイターズのピッチャーはキャプテンでエースの種村先輩だった。種村先輩は2点とられた後は二塁に進塁を許さない力投をしていた。7回ツーアウト。ここを抑えて、追加点をとりたい。そう、次の攻撃のことを考えていると、相手チームのバッターが打った球がセカンド方向に転がった。よし、セカンドゴロだ。そう思った瞬間、守備の名人のはずのセカンドの2年中池先輩がエラーをしてしまった。その間にバッターは一塁に。そして次のバッターは4番。今日の2打点をあげている波に乗っている相手だった。
マウンドにキャッチャーも内野手も集まった。中池先輩が帽子をとって謝っていた。でも、種村先輩は中池先輩の頭をポンとたたいた後、「バッター集中」と自ら声をだした。
種村先輩は相手の4番から三振を奪った。そして、次の回、種村先輩はツーベースヒットを放ち、中池先輩が返し、そのまま試合は3―2で終了。かっこよかった。マウンドでの正確なやりとりはわからない。でも種村先輩はエラーを責めなかったことが中池先輩の次の打球につながったことは間違いない。言葉だけでなくピッチングで味方のエラーなんて帳消しにし、バットでもチャンスを作った。かっこよすぎた。あこがれた。自分も種村先輩のようになりたい。エースピッチャーとしてマウンドにあがり、勝利したい。明確な目標ができた和葉は日菜のいうところの野球バカの道をどんどんつきすすんでいた。
「今日の練習はここまで。」
ファイターズの練習が終わった。
「整列。ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
3年生が引退して2年と1年だけのチームになった。けれど、3年生の最後の大会の影響を受けたのは和葉だけじゃない。特に1年で代打出場したキャッチャーの廣野とセンターの森崎幹仁は競うように練習に打ち込んでいた。
「里宮、少しだけ練習に付き合ってくれないか?」
練習球を片付けていた和葉に廣野がわざわざ近づいてきて言った。
「いいよ。」
廣野は和葉をファイターズに誘ってくれた恩人だ。いつも終わった後もどちらからともなく練習するのに、なんで言いにきたんだろう。多少疑問に思ったものの和葉は投げれるならなんでもよかった。
「お前キャッチャーなんだろ。おれが打つから里宮が投げてお前はバッティングキャッチャーしろよ。」
トンボを終えた森崎が口をはさんだ。二人は小学校時代から同じチームで、4番を争っていたらしい。最終的には廣野が4番を勝ち取ったと聞いている。
「お前はまず素振りだな。なんなら俺がスイング見てやろうか。だっておれは公式戦でヒット打ったからな。」
バッターがいた方が実践に近い練習ができる。メリットがあると廣野もわかっていたが、なんとなく森崎の言い方が気に入らなかった。
「2か月前のことまだ言ってるのかよ。めでたいやつだな。」
森崎がげんなりした顔で言った。確か森崎も代打で出たが三振に終わってしまった。
「お前らまたやってるのかよ。」
先輩たちも苦笑いだ。二人が張り合うのは日常茶飯事だった。
「ま、おれたちの練習にまぜてやるよ。お前今日一安打しか打ってないしな。」
廣野が何気なく言うと森崎の目の色が変わった。
「2安打だよ。」
「一本はエラーがらみじゃないか。」
「2本は2本だよ。前に飛べばがむしゃらに走る姿勢がエラーを誘ったんだ。」
「はいはい。」
廣野はもう口ゲンカから引こうとしていた。廣野と森崎。廣野は今好調だ。キャッチャーとしても和葉とバッテリーを組めるのが楽しくてしょうがない。一方森崎はスランプに陥っている。小学生の時は廣野と一緒にチームを引っ張ていたつもりだった。キャッチャーのポジションは廣野に譲ったけれどバッティングはずっと二人でチームを盛り上げていたはずだ。けれど中学に入ってからはどんどん廣野に差をつけられている気がする。楽しそうに野球をして結果を出す廣野を見ると焦りや惨めさやいろんな苦い感情が出てくるのだ。
「そういえば、もうお前の弟見に来ないのか。」
森崎がまだ廣野に話かけた。弟がいることを和葉は知らなかった。
「あぁ、最近将棋にはまってるんだ。」
「お前の弟に将棋なんてできるのかよ。」
「森崎、しつこすぎだぞ。」
2年生がさすがに注意した。廣野も無視している。でも森崎は止まらなかった。
「先輩こいつの弟見たことありますか?めっちゃ笑えるんすよ。」
「うるせぇよ。人の弟笑い者にすんじゃねえよ。」
廣野の声が怒鳴り声に変わっていた。
「おれモノマネできるよ。こうやって『お兄ちゃーん』って」
言い終わらないうちに森崎が後ろに倒れた。廣野が殴ったのだ。
「いってえな。何するんだ。ちょっと冗談言っただけじゃないか!」
森崎は起き上がってすぐに廣野に殴りかかろうとしたが、数人で森崎を抑えた。廣野は仁王立ちで固まっていた。怒りと殴ってしまった事実で頭が真っ白だった。和葉は事態が思わぬ方向に転がりいく様に、ただ呆然としていた。
「おはよう。」
幼馴染の倉木果穂のおじいちゃんが声をかけてくれる。倉木のおじいちゃんは朝から丁寧に野菜の世話をしているのだ。他に犬の散歩をする人や同じくジョギングをする人とすれ違う。だいたい同じ顔ぶれで同じ場所ですれ違い、軽く挨拶をする。朝の時間はそれぞれが自分のやるべきことをしている。一人一人全く別の目的を持ち活動しているのに、なぜか一人じゃないと思う。和葉は教室よりも、もしかしたら野球のチームでいる時よりもリラックスしているかもしれない。そして心と体がリフレッシュされると次は野球と向き合う時間だ。最初はタオルを使ったシャドウピッチング。和葉が野球を始めたのは中学生からだ。周りからの遅れを取り戻したくて地味な練習だが毎日取り入れている。次に素振り。その後壁にボールを当ててゴロ取り練習やフライとり練習をする。
「おはよう。」
倉木が通りかかった。倉木はこの時間からジョギングを始める。
「いってらっしゃい。」
倉木とのこのやりとりも日課だった。
玄関のドアをあけると、トーストのにおいとごはんのにおいが立ちこめていた。それに人工的な甘い匂い。日菜が洗面所で何やら取り掛かり中だ。
「おはよ、和葉。」
「最近気合い入ってるね。」
双子の妹は鏡と向き合っている時間が長くなった気がする。夏休みは一日中ボサボサだったのに。ただ時間が長くなったからと言ってどこが変わったのかというと和葉にはわからなかった。でもそれは口に出さない方がいいことを和葉は身をもって知っていた。
「寝ぐせが直らないだけだよ。」
さっきのコメントもよくなかったようだ。まったくもって妹は難しい。
「ごはんよー。」
母さんの叫び声で救われた。
「和葉すっかりごはん派になったね。」
ジャムをぬったトーストをかじりながら日菜が言う。確かにもともとは日菜も和葉もパン派だった。日菜と一緒でジャムパンをはちみつトーストも、ロールパンも大好きだったのに。
「最近パンじゃ何枚食べてもおなかがすくんだ。それにごはんの方が納豆や焼き魚、豆腐と良質なタンパク質たくさんとれるだろ。」
山盛りのごはんを食べながら、自分の朝食のすばらしさを力説した。
「朝食も野球なんだね。ま、私が借りてきてあげたスポーツ栄養学の本のおかげだと思うけどね。」
「はいはい、そのとおりでございます。」
悔しいけどそのとおりだった。本をあまり読まない和葉だが、野球に関する本は自分でも探して読むようになった。でも、栄養までは気が回らない。野球大好き、本大好きな双子の妹の存在はありがたかった。
「でも日菜も気を付けた方がいいよ。その本に書いてたけど、朝からジャムにパン。糖質と脂質の取りすぎじゃない?」
「余計なお世話よ!だいたいお弁当は和葉のせいで茶色い弁当なんだからね!女子はもっとミニトマトとかコーンとか彩りよくて可愛いのに、うちは来る日も来る日も肉、肉、肉!朝くらい好きなの食べさせて!」
これも余計な一言だったらしい。
和葉が以前にも増して野球にのめりこんでいるのには理由がある。夏休みに入ってすぐに行われた練習試合。和葉は自分のすべてをだしたつもりだった。でも、夏の大会では出番はなかった。ただ、初めて試合を間近で見ることができた。
試合は序盤にお互い2点ずつ取り合ったあと、両チームとも次の1点をとれないまま7回まできていた。和葉がいるファイターズのピッチャーはキャプテンでエースの種村先輩だった。種村先輩は2点とられた後は二塁に進塁を許さない力投をしていた。7回ツーアウト。ここを抑えて、追加点をとりたい。そう、次の攻撃のことを考えていると、相手チームのバッターが打った球がセカンド方向に転がった。よし、セカンドゴロだ。そう思った瞬間、守備の名人のはずのセカンドの2年中池先輩がエラーをしてしまった。その間にバッターは一塁に。そして次のバッターは4番。今日の2打点をあげている波に乗っている相手だった。
マウンドにキャッチャーも内野手も集まった。中池先輩が帽子をとって謝っていた。でも、種村先輩は中池先輩の頭をポンとたたいた後、「バッター集中」と自ら声をだした。
種村先輩は相手の4番から三振を奪った。そして、次の回、種村先輩はツーベースヒットを放ち、中池先輩が返し、そのまま試合は3―2で終了。かっこよかった。マウンドでの正確なやりとりはわからない。でも種村先輩はエラーを責めなかったことが中池先輩の次の打球につながったことは間違いない。言葉だけでなくピッチングで味方のエラーなんて帳消しにし、バットでもチャンスを作った。かっこよすぎた。あこがれた。自分も種村先輩のようになりたい。エースピッチャーとしてマウンドにあがり、勝利したい。明確な目標ができた和葉は日菜のいうところの野球バカの道をどんどんつきすすんでいた。
「今日の練習はここまで。」
ファイターズの練習が終わった。
「整列。ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
3年生が引退して2年と1年だけのチームになった。けれど、3年生の最後の大会の影響を受けたのは和葉だけじゃない。特に1年で代打出場したキャッチャーの廣野とセンターの森崎幹仁は競うように練習に打ち込んでいた。
「里宮、少しだけ練習に付き合ってくれないか?」
練習球を片付けていた和葉に廣野がわざわざ近づいてきて言った。
「いいよ。」
廣野は和葉をファイターズに誘ってくれた恩人だ。いつも終わった後もどちらからともなく練習するのに、なんで言いにきたんだろう。多少疑問に思ったものの和葉は投げれるならなんでもよかった。
「お前キャッチャーなんだろ。おれが打つから里宮が投げてお前はバッティングキャッチャーしろよ。」
トンボを終えた森崎が口をはさんだ。二人は小学校時代から同じチームで、4番を争っていたらしい。最終的には廣野が4番を勝ち取ったと聞いている。
「お前はまず素振りだな。なんなら俺がスイング見てやろうか。だっておれは公式戦でヒット打ったからな。」
バッターがいた方が実践に近い練習ができる。メリットがあると廣野もわかっていたが、なんとなく森崎の言い方が気に入らなかった。
「2か月前のことまだ言ってるのかよ。めでたいやつだな。」
森崎がげんなりした顔で言った。確か森崎も代打で出たが三振に終わってしまった。
「お前らまたやってるのかよ。」
先輩たちも苦笑いだ。二人が張り合うのは日常茶飯事だった。
「ま、おれたちの練習にまぜてやるよ。お前今日一安打しか打ってないしな。」
廣野が何気なく言うと森崎の目の色が変わった。
「2安打だよ。」
「一本はエラーがらみじゃないか。」
「2本は2本だよ。前に飛べばがむしゃらに走る姿勢がエラーを誘ったんだ。」
「はいはい。」
廣野はもう口ゲンカから引こうとしていた。廣野と森崎。廣野は今好調だ。キャッチャーとしても和葉とバッテリーを組めるのが楽しくてしょうがない。一方森崎はスランプに陥っている。小学生の時は廣野と一緒にチームを引っ張ていたつもりだった。キャッチャーのポジションは廣野に譲ったけれどバッティングはずっと二人でチームを盛り上げていたはずだ。けれど中学に入ってからはどんどん廣野に差をつけられている気がする。楽しそうに野球をして結果を出す廣野を見ると焦りや惨めさやいろんな苦い感情が出てくるのだ。
「そういえば、もうお前の弟見に来ないのか。」
森崎がまだ廣野に話かけた。弟がいることを和葉は知らなかった。
「あぁ、最近将棋にはまってるんだ。」
「お前の弟に将棋なんてできるのかよ。」
「森崎、しつこすぎだぞ。」
2年生がさすがに注意した。廣野も無視している。でも森崎は止まらなかった。
「先輩こいつの弟見たことありますか?めっちゃ笑えるんすよ。」
「うるせぇよ。人の弟笑い者にすんじゃねえよ。」
廣野の声が怒鳴り声に変わっていた。
「おれモノマネできるよ。こうやって『お兄ちゃーん』って」
言い終わらないうちに森崎が後ろに倒れた。廣野が殴ったのだ。
「いってえな。何するんだ。ちょっと冗談言っただけじゃないか!」
森崎は起き上がってすぐに廣野に殴りかかろうとしたが、数人で森崎を抑えた。廣野は仁王立ちで固まっていた。怒りと殴ってしまった事実で頭が真っ白だった。和葉は事態が思わぬ方向に転がりいく様に、ただ呆然としていた。
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